
延び延びになっていたブーツ交換ですが、やっとパーツも届いて始められます。
まずは集めたブーツですが、3種類とタイロッド1種類です。
あと、必要工具他です。
■アッパー・ロアアームブーツ用
・ミヤコ自動車 ダストカバーブーツ TBC-097(今回は私は使わなかった、サイズ比較用)
・ミヤコ自動車 ダストカバーブーツ TBC-098(こちらを4個使用、加工必要)
・ムーブオン製 Fロアボールジョイントブーツ YB-5017(カシメ部分が無ければ一番良いと思われる、今回はサイズ比較用)
■ロアアームタイロッド用
・ナギサオート ピロ保護ブーツSET[DM16]
■必要工具他
・グリス(私はウレアグリス使用、80gで丁度いいサイズ 約200円程度)
・19ミリスパナ(2本あると良い)
・22ミリスパナ(タイロッド用)
・先が細いモンキーレンチ(中サイズ)
・大きいモンキー(タイロッド用、使わないかもしれない)
・M12×1.25 ナット4個程度
・ジャッキ2台
・その他スパナセットなど、通常の整備用工具
ブーツは1個づつ取り寄せても違うとまた取り寄せになるのでサイズ近そうなものと形状が違うものを数種類各4個ずついっぺんに取り寄せました。
ちなみにゴムブーツの主要メーカーは殆ど調べました。
ただ、国産車用だと片側が殆ど圧入タイプなので若干加工が必要です。
この中でTBC-098を使うことにしました。
このブーツの片側は圧入の為、リングが埋め込まれていますので、これをカッターで取り去ります。
(中から抉り出す感じです)
あと、先日までタイロッドのゴムは大丈夫と思っていたのですが、取り外す際、上側に亀裂があり、触ると「ボロッ」と取れました。
やはり劣化していたんですね。
そこで急遽、ブーツ探しです。
形状からすると、タイロッドではありますがピロボールなので、そのピロボールのカバーを探した所、ナギサオートで販売されていたものが安くてサイズも近いようです。
取り寄せると良い感じです。
取り付けると、なんと「ピッタリ」です。
このカバーを取り付ける際にはロングのメガネレンチ等(角が無いもの)を2本用意して、カバーに差し込み、レンチの下の間にハンマーの柄などを挟んでテコの原理でカバーを広げます。
その間にタイロッドを頭から差し込みます。
そして、装着したブーツの間を開いてグリスを封入します。
純正は若干違いますが、こちらは全体をカバーする感じのものです。
いきなり外した画像ですが、取り外しにはアームのボルトを外して、その外した所にM12のダブルナットでボルト部分を抜いて行きます。
ジョイント部分が共回りするので、ここにモンキー(先が細いもの)を噛ませて止めて回します。
で、これで外れると思うところが、なかなか難しく、ダブルナットの頭をたたいて出したり、下にジャッキをかけて持ち上げたり、アームをたたいて水平にしたり、あの手この手でようやく外します。
外したら、付いていたグリスを拭き取り、新たにグリスをジョイントとブーツの両方にたっぷりつけて、はめ込みます。
TBC-098は小さい径の方がきついので、多少グリスが漏れますが、何とか溝にはめ込みます。
あとは針金で固定して、元に戻します。
タイロッドは外す前にアームからの長さを事前に計測して、戻す際に同じ長さにします。
でないと、アライメントが狂います。
(出来れば交換後にアライメントを取り直した方が良いかもしれません)
アームに差し込む際には、まず下から入れます。
ジャッキで下から持ち上げつつ、入るポイントを探します。
下が入ったらボルト止めせず、さらにジャッキを上げて今度はタイロッドをここでねじ込みます。
外すときの長さに合わせる事が大事です。
長さに合わせたら、ここでボルトを差し込んで締めこんで行きます。
外すときと逆の要領です。
下が終わったら、またロアアームのジャッキを下げたり、上げたりしながらアッパーアームのジョイントが入る位置を探して入れて行きます。
頭が水平に入れば後はアッパーアームを横からハンマーで少しずつたたいて入れていきます。
入ったらボルトで止めて終了です。
■アッパー側
■ロアー側
■タイロッド
で、片側おしまいです。
こんな風に書くと簡単ですが、考える時間も結構あります。
知恵の輪ふうに色々やったりしました。
その分今回の費用は
ブーツ:5,026円
タイロッドブーツ:3,888円
その他(グリス、ナット他):約1,000円
合計9,914円
ですが、ブーツの所は1種類しか使いませんでしたので、実質592円です。
まあ、ディーラーだと恐らく、工賃含めて150万円はかかるんじゃないかと思います。
今回の作業自体、フロアージャッキ2台(1台は車載用でも可)あれば十分作業が出来ます。
慣れれば結構簡単です。
あ~、でも仕事の合間に片側終わらせただけなので、あと片側残っているんですよね。
でも、コツがつかめたので今度は楽しく作業できます。
※詳しく作業が知りたい方は整備手帳の「リアアームブーツ交換」のリンクを貼っているHPや動画をご覧ください。
Posted at 2018/09/13 13:43:34 | |
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