ダストブーツ交換・スタビリンク交換(リアサスペンション)
目的
修理・故障・メンテナンス
作業
DIY
難易度
中級
作業時間
12時間以内
1
OD: 94744 km
右リアのサスペンションのダストブーツ、スタビリンクにひび割れが見つかったため、リア一式を交換しました。ダストブーツの交換箇所は片側4箇所、1台で8箇所あります。
また、各サスペンションアームの呼称は便宜的に画像の①~④のように呼ぶことにします。
〔注記〕
1)作業方法は、リンクを完全に取り外す方法になります。
2)基本的にダストブーツの取り外し、取り付けは4箇所とも同様であるため、①ラテラルリンクアッパーのみ一連の作業を作業工程 4 ~ 8 に記録します。
3)①以外のリンクの特殊工程については、作業工程9 ~ 17 に記録します。
4)取り外し順序:①→②、取り付け②→①を厳守する。(②を抜く際の①との干渉及び②を入れる際の①との干渉回避策です。③④のアームは独立して脱着可能です。)
2
今回のために追加で購入した工具たち
写真上:タイロッドエンドセパレーター STRAIGHT/19-1259(①③のボールジョイントを抜くときにクランプ幅50以上のものが必要です。)
写真下:M14x1.5、M12x1.25のタップ、ダイス(ボールジョイントのスタッドとナットがほぼ確実に潰れたため。)
3
部品番号 x 数量(1台分)
①③共通:F151-28-503 x 4(\2,992)
②:F151-28-4B3 x 2(\1,496)
④:F151-28-4A3 x2(\1,364)
スタビリンク:F151-28-170 x 2(\7,656)
フランジナット:9994-01-001S x 4(\616)
4
①ラテラルリンクアッパー
・ナットを緩め、スタッドと面一にし、タイロッドセパレーターをセットし、ボールジョイント部をナックルから分離します。
(参考)ナット締め付けトルク:100 Nm・・・手感から判断
(参考)ボディ側締め付けトルク:80 Nm
5
①ラテラルリンクアッパー
・この状態でドライバーを使いダストブーツとリンクの間に差し込みダストブーツを外します。(初めに薄いドライバーで少しこじ開けてから、画像の大き目のドライバーに替えて完全に外しました)
・ボールジョイントのスタッドを抜くためにボディ側のボルトを緩めて抜きます。(画像はリンクを外さずに作業しようとして緩めただけですが、結局、作業性を考え、このあとリンクを外しました。)
6
①ラテラルリンクアッパー
・ナットを外してスタッドを抜く。
・ダストブーツを取り外す。
7
①ラテラルリンクアッパー
・ボールジョイント周りのグリスを拭う。
・スタッドのネジ山を確認し、必要に応じてタップ、ダイスでねじ山をさらう。(M14 x 1.5)
・新しいグリスを塗布する。
8
①ラテラルリンクアッパー
・スタッドの方向をボールジョイントケースに同軸となるようにセットし、新しいダストブーツを被せ、塩ビ管をダストブーツのフランジに押し当てます。(塩ビ管:SU-VUソケット 40)
・塩ビ管よりスタッドが飛び出るので、丸穴を開けた木材を当ててハンマーで叩いてブーツを被せます。
9
②アッパーリンク
・こちらのボールジョイント部のナックル幅は小さく、クランプ幅50mm以下のものを使いました。(大きすぎると垂直方向に荷重がかからず、締め込み中にセパレーターがズレて外れるリスクがあったため。)
・スタッドのネジ山サイズ:M12 x 1.25
(参考)ボールスタッド側ナット締め付けトルク:80 Nm・・・手感から判断
10
②アッパーリンク
・塩ビ管:TSソケット 30 x 25 を加工して使用
・内径を少し拡大した25側を使ってダストブーツを途中まで被せます。
・最後まで押しきれないので、30側をダストブーツのフランジに乗っているか確認しながら、最終端まで叩いて押し込みます。
11
③ラテラルリンクロワー
・リンクを外すので、キャンバー調整用カムにマーキングしておきます。
(参考)ボディ側締め付けトルク:80 Nm
12
③ラテラルリンクロワー
・矢印のボディ側のボルトの締め付けスペースが狭いです。長めのメガネがあると良いです。ただ左側のみ、トルクレンチを入れられませんでした。
(参考)ボディ側締め付けトルク:80 Nm
・画像下の車高センサーのブラケットが邪魔していました。これを外してみても良かったかもしれません。
(参考)ボールスタッド側ナット締め付けトルク:100 Nm・・・手感から判断
13
④トーコントロールリンク
・こちらはタイロッドセパレーター不要です。
・このナットを緩めてボルトを抜けば分離できます。
(参考)ナット締め付けトルク(31.3 ~ 42.1 N)
14
④トーコントロールリンク
・ただし、このボルトが固着していてなかなか抜けない。ボルトを緩め方向に回して右側は外れましたが、左側は外れず。潤滑スプレーを吹いてハンマーで叩いてなんとか抜けました。
15
④トーコントロールリンク
・リンクを外すので、トー調整用カムにマーキングしておきます。
(参考)ボディ側締め付けトルク:80 Nm
16
④トーコントロールリンク
・このスタッドのくびれ部にボルトが通り抜け止めになっています。
17
④トーコントロールリンク
・塩ビ管:TSソケット 30 x 25 の25側のみを使います。尚、②アッパーリンクで使った内径を加工した25側だと少し大きく、気をつけないとダストブーツのフランジから外れてしまいます。おそらく無加工の25の方が良いと思われます。
18
スタビライザーリンク
・こちらもダストブーツがひび割れていて、③ラテラルリンクロワーのダストブーツ交換時に同時交換しました。
・すべての作業が完了し、試走。アライメントにも特に気になる異常は感じられませんでした。
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