
前章まで
「
そうだ、ドイツへ行こう!~シュトゥットガルトの旅 #1」
「
そうだ、ドイツへ行こう!~シュトゥットガルトの旅 #2」
~最終章・ついに彼の地へ~
シュトゥットガルトへ行こう、と決めた時点では目的地はメルセデス・ミュージアムだったのだが、その話をカツミくんにした時に、
「アファルターバッハも行ってきたら?シュトゥットガルトから近いらしいよ」
と言われ、そうか、せっかくだから行ってみよう!と思い立ったが吉日、早速AMGのサイトからファクトリーツアーのページを探し出して申し込み。申し込み時にVINを入力すれば通常有料ツアーがAMGオーナーだとタダになる。
申し込み後しばらくしてカスタマー・エクスペリエンス・チームからメールで連絡があり、3/27 朝9時でブッキング。事前にMy S63のエンジン・ビルダーであるTimoに逢いたい旨伝えるも、もうエンジン部門にはいないとの回答。夢の一つはここで潰えてしまうも、その後無事にヨーロッパへと渡り、無事にシュトゥットガルトにたどり着き、無事に当時の朝を迎える。
シュトゥットガルトからアファルターバッハまではDB(ドイチェ・バーン)と呼ばれる鉄道で約40分。S4ラインに乗ればアファルターバッハ最寄りのマールバッハまで1本で行ける。
車窓からの田園風景がいかにもヨーロッパの田舎っぽい雰囲気でいい(なお初欧州上陸)。
マールバッハ駅着。
シュトゥットガルトと比べると閑散とした駅前。
ここからアファルターバッハまではタクシーの予定だったが、駅前なのにタクシーが一台もいない。現地で最もよく利用されているという配車アプリ「Freenow」で探すもなかなかピックしてくれるドライバーが見つからない。10分くらいしてようやく少し離れた隣町ルートヴィヒスブルク(Ludwigsburg)にいたドライバーがピックしてくれて向かってくれることに。それを待っている間にタクシーがどんどん来てしまうのは海外あるある。
タクシーに揺られること約20分、そしてついに、
I AM HERE FINALLYYYYYYY!!!!!!!
ガイドのDirkさんが出迎えてくれて、日本からわざわざ来たツアー客のために日の丸を掲げてくれていた。
ここから90分のツアーが始まるのだが、他のツアー客はおらず、たった一人きりのツアー。なんて贅沢な時間。
ここでDirkからAMGの何に乗ってるんだ?という話になり、
Which AMG do you have?
W221 S63.
What year?
MY2011.
Ahh, 6.2L Natural Aspiration.
Nope, post-facelift witnM157.
What? It's supposed to be pre-facelift with M156 in 2011.
Yeah, but mine could have been in a transition period.
と言って画像を見せると、
RHD? I've never seen that. It could be pretty rare.
と、AMG本社の人がそういうんだから、とても貴重で珍しいモデルなんだろうと。で、ここで
Who is your engine builder?
Timo. But I heard he's no longer with AMG...
Yes, he's still here.
What? Really? Can I see him?
Yeah, I think he's around.
と、もしかしたらTimoに逢えるかも!という期待とともにツアーが始まる。
まずはAMG創設者の一人、アウレヒトさん(左)から。
ここでAMGの歴史からツアーは始まったのだが、もちろん予習はヤマほどしていたので、AMGが創業者のアウレヒトさん、メルヒャーさんと、アウレヒトさんの故郷グロースアスバッハの頭文字から成ることは当然知っていたものの、実はもしかしたらAMGではなく「
AMB」になっていたかも、という興味深い話を聞くことができた。
というのも、AMG創業の地は現在のアファルターバッハではなく、ブルクシュタル(Burgstall)にあった古い工場だったため、その頭文字をとってBとなっていたかも、と。もしかしたらアーエンムゲーではなくアーエンムベーだったらどうなっていたんだろうと、考えてみるのも面白い。
実際に展示してあった実機がこちらの3機。
M117 a.k.a. "The Hammer"
M113 K "KOMPRESSOR"
M159 for SLS AMG
M159は今でもGT3車両に搭載されてるというのは知らなかった。
壁一面のOne-Man, One-Engineプレート
M157ゾーン
Timo発見!
ここから先は実際のエンジン組み立てエリアで撮影禁止ゾーンとなるため画像はなし。
エンジン組み立てエリアはつい最近引越しをしたばかりで、現在は建屋の2階部分にあるが、それまでは地下にあったと。
決して広いスペースではないが、明るくて整理されていて、イメージしていた一般的な組み立て工場とは一線を画している。
この工場ではV8 4LのM177/178と、直4 2LのM139が製造されていて、One-man, One-engineの言葉通り、一人のビルダーには一台のステーションと呼ばれる作業ワゴンのようなものが割り当てられており、そこに必要なツール類と作業手順を表示するモニターが設置されている。モニターは作業マニュアルも兼ねていて、画像や動画で手順を確認することも可能。
ツールは手順ごとの締め付けトルクや、オイルの注入量などすべてが管理されていて、誰がやっても同じになるように設計されている。
更に、ステーションにはGPSが装備されていてフロアのどこにいるか、が把握されているため、モニターで手順を消化していくとその次の工程で必要な部品類を載せたワゴンが届けられる仕組みとなっている。
さて、ここで問題。V8エンジン一基組み上げるのに要する時間は?
3日? 1週間? 1ヶ月? 3ヶ月?
正解は、
なんと
6時間
え?たったの6時間?朝来て作業開始したら夕方にはもう一基出来上がってる?
更に、直4に至っては驚きの
2時間
らしい。このツアー開始と同時に取り掛かっていれば、終わる頃にはほぼほぼ組み上がってることとなる。
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編集中
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「自分の車のエンジンを組んだ人に逢いたい!」という願いは叶わなかったものの、TimoがまだAMGにいることがわかったのは嬉しかった。
そして、ここがまさに
「AMG Private Lounge」
ここに来たらRed Pigの本物に会えるかと思ったら、常設はなく、展示されるとしてもそれはレプリカで、実車は真っ二つに切り刻まれてパリのカフェにあるらしい、とDirkから聞いたが、どうやらそれも真実ではないらしい(Copilot調べ)。
時計はもちろんIWC
トイレのサインがオシャレ
オリジナルドリンクにはAMGを象徴するカラーの名が。
ファクトリー・ショップには名車と最新のモデルも展示されていた。
アファルターバッハを後にしてマールバッハ駅へと向かうタクシーの車内から激写したのがなんと!
新型Cクラスのプロトタイプだったらしい。