
前回に続いて艦橋を作ります。
下部艦橋両側には機銃射撃指揮装置が付きますが、その設置位置について前回ブログで検証したところ、艦橋壁面から離れすぎていると判明しました。よってスポンソンをプラ板で作り直します。
3×4mmに切断した0.2mmプラバンに指揮装置を接着し、そのラインに合わせて両側を三角形に切り取れば完成。

この上に小さなスポンソンがもう一つ付きます。
その上には中部艦橋が配置され、その後ろに信号所が設置されますが、信号所両側には小さなフラットが両側に3つずつ設置されています。しかしプラの厚みが…。
よってそれらをいったん切り離し、プラバンで作り直しました。
羅針艦橋と射撃指揮所は窓枠を切り取ってからエッチングパーツに取替えるとともに、ブルワークを薄くします。薄くするには、いったん切除してからプラペーパーで作り直す方法と、リューターで薄く削る方法がありますが、今回は両方を試しました。↓はリューターを使った場合ですが、削り過ぎないようにするための緊張感はあるものの、仕上がりは自然な印象となります。

一方、プラペーパー製に交換するとブルワークが均質な薄さとなるため、作業は少し大変ですが見た目はこちらのほうが良いです。
このあたりは好みの問題ですね。
余談ですが、リューターを使ってパーツの整形をしていると「あー、オレってモデラーみたいだなぁ」といつも思います(笑)
これは以前に海洋堂の造形師さんがリューターで整形している場面をテレビで見て「かっこいいなあ」と思ったことがきっかけでもあります。無論、そのレベルには永久に到達しませんが。
こうした作業をし終わったのがこちら↓

多少作業が粗いですが、やらないよりはいいですよね。
再び下部艦橋に戻ります。
両側壁面には数か所の踊り場を経て上階までつながる階段が設置されています。

その途中、反対向きに折り返すのが1か所あるのと、踊り場のところに扉がある箇所があるので、それらは踊り場の面積を少し広げておく必要があります。このうち折り返す場所については、その上下どちらかの階段を壁面から離して設置することになりますが、それが確認できる写真がありません。
図面を見ると…

下の階段が手前に設置されているのではないかと推定し、そのように工作しました。
階段に関しては、加古図面の下部艦橋前面に三角の突起が表記されています。

平面図側面図を照らし合わせるとそのあたりに上下階をつなぐ階段があり、その階段の屋根部分が三角の突起になっていると判明しました。
実は同様のものが一等輸送艦の艦橋前面(機銃台下)にもあるので、それを思い起こしながら調べました。
しかし加古の実艦写真は若干不鮮明なため、その実在を確認することが出来ません。また古鷹の実艦写真では三角の突起がどうやらないようだと思われます。
よって古鷹には設置せず、加古は図面ベースで設置することにしました。
さて、こうした工作を経て艦橋各階のパーツが概成したので、伸ばしランナー製の双眼望遠鏡などを設置し、塗装に移ります。
羅針艦橋の床は木製グレーチングとなっているので木甲板色を塗りましたが、その壁面は白とされます。古鷹は夜戦シーンを再現するので白塗装は控えましたが、加古は昼間の場面なので白を塗ってみることにしました。

この塗装は初めての試みでしたが、艦橋の屋根を取り付けるとほぼ分からなくなってしまいました。なので今後はこの塗装はしないと思います(笑)
次に高角砲ブルワークの工作に移ります。
ここでの最大の問題は「ブルワーク内側の床面は滑り止め甲板かリノリウムか」という点。キットでは滑り止め甲板となっています。
その根拠となりそうなのが加古の上空写真ですが…

どうにも判然としません。
他のモデラーの作例では滑り止め甲板としているケースとこれを切除してリノリウムとしているケースの両方があります。妙高型以降の重巡では滑り止め甲板とされていますが、準同型の青葉型ではリノリウムです。古鷹型をどちらにするか悩みましたが、キットを否定する明確な根拠もないので、今回は滑り止め甲板のままにすることにしました。
同甲板はこれまたプラの厚みが気になったので、ヤスリで0.3mmくらいになるまで削り込みました。
その過程で少し驚いたのは、両舷合計4基のブルワークがすべて異なるものとされている点です。
いずれも船首側前面にブルワークが伸びているのは共通ですが、前後2基を比べると設置位置が微妙に異なるのです。このためパーツの番号がすべて別々となっています。

そこまできっちり再現するとは、すごいぞハセガワ!
青葉型もそうでしたが、リニューアル後のハセガワキットのクオリティの高さには驚かされっぱなしです。惜しむらくは古鷹型青葉型のうち、青葉以外は不人気艦となってしまっているため、世間ではこの良キットがあまり評価されないことでしょうか。
重巡洋艦バイヤーズガイドでもこれらのキットは畑中省吾氏に非常に高く評価されていますが、本当にもったいないです。
Posted at 2026/08/10 20:29:58 | |
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