• 車種別
  • パーツ
  • 整備手帳
  • ブログ
  • みんカラ+

ザクとは違うのブログ一覧

2026年11月07日 イイね!

軽巡洋艦天龍製作記(船体の改修)

軽巡洋艦天龍製作記(船体の改修)第一次ソロモン海戦・三川艦隊は駆逐艦夕凪に始まり、鳥海以下5隻の重巡洋艦を完成させたので、残るは軽巡洋艦天龍と夕張の2隻となりました。
まずは天龍を組みます。
キットはハセガワのリニューアル版。
箱を開けると、旧キットとほぼ同じ色合いのプラパーツが出現。
だいぶ前にリニューアル前の旧キットを使って龍田改二を建造したことがありますが、その時はプラの硬さに閉口した記憶があり、そのトラウマが甦りますw
しかしパーツ構成やモールドは当時の比ではありません。というのもプロモデラー・春園燕雀氏が徹底リサーチして旧キットを見事に仕上げた記録があり、これを全面的に参考にして作られたのがリニューアルキットだからです。
天龍型についてはその後、凄腕モデラー&艦船研究家のアルセノ氏が更なるリサーチを加えており、以下のサイトにてその内容が公開されています。
模型の標本箱
両氏によるチェックでは、リニューアルキットはかなり正確に天龍型の姿を再現しており、龍田に至ってはそれまでキット化の例がなかった「リノリウムの縦張り」まで導入されているとのこと。
こりゃ楽が出来そう♪
ということで、今回の製作はこれらの情報を基にしつつ、自分なりの確認作業をしていくという工程で進めていくこととしました。

さて作業開始。
まずは船首付近からチェックします。錨鎖甲板の各種装備の配置等は特に問題がないようです。

錨鎖甲板後方はリノリウムが敷かれています。キットでは4基ある14cm主砲の周囲はリノリウムが矩形になっていますが、アルセノ氏の研究によれば5500t級の例を見る限り、1番主砲のみ円形ではないかとのこと。
少なくとも3番4番主砲は↓の写真で矩形と確認できます。

しかし1番2番主砲周囲がどうなっているか確認できる資料が見当たりません。
やむなくアルセノ氏の研究を参考に1番主砲周囲のみ円形にすることにしました。
0.2mmの銅線を直径6mmのプラ棒に巻き付けて形を整え、瞬着でセット。

モールドされたリノリウム押さえがかなり細いので若干の違和感がありますが、やむなしw
スプーンバウの形状は少し気になります。↓の写真を見ると線から下はかなり鋭角的に作られているように見えます。

キットでは左右の舷側パーツを貼り合わせる形式としている関係上さほど鋭角的ではないので、ヤスリで軽く削りました。


船首楼甲板後端部はカーブを描いた形状となっており、これは燕雀氏のリサーチによって判明した部分でもあり、リニューアル版キットの特徴でもあります。龍田改二を作った際にも旧キットをそのように改修しました。
今回、改めてその部分の実艦を確認すると1932年撮影のこんな写真を見つけました。

カーブではなく直線になっています!
しかも日本帝国海軍全艦船・巡洋艦編(以下「巡洋艦編」)の天龍最終時のイラストでも直線で描かれています。

なんだ、旧キットのほうが正しいじゃん。そう思って直線状に修正し、プラの厚みを薄く削りました。

しかーし!
その後、改めて実艦写真を洗い直してみると、カーブを描いていると判明した写真は昭和17年に撮影されたものであり、先ほどの写真よりはるかに新しいものでした。

やってもうた…orz
今更元の形状に修正し直すのも躊躇われたので、「きっと誰も気付かないだろう」という根拠のない楽観によってそのままにすることにしました(爆)

しかし転んでもタダでは起きないザクとは違う。
↑の写真2枚を見ると、新造時は直線だったものが途中に改装されてカーブが付いたということになります。実際、直線時代には張り出し甲板後端に通風筒のようなものが3本設置されていますが、直線時代にはそれが確認できません。その境目を調べたところ、どうやら昭和9年から10年あたりではないかと思われました。
ではそのあたりの改装内容を当たれば、何か分かるかもしれない。そう思って巡洋艦編の年表を見ると、こんな記事が。

赤枠のあたりが怪しいと考え、アジ歴を当たります。当たります。当たります…。
何も見つかりませんでしたorz
ま、ここは宿題ってことでw

艦尾のチェックに移ります。
まず気になったのは艦尾端近くに立つ4つの円柱。

これは煙幕を作るための発煙缶と推察しました。しかし新造時の実艦写真を見る限り、その存在が確認できません。
根拠なしにこうしたモールドを施すはずはないので、なんらかの根拠があるはず。
巡洋艦編を確認したところ、装備一覧に「88式発煙機5型×1」という表記が見つかりました。これが根拠か???しかし「×1」とは?
88式発煙機がどんなものか調べましたが、分かりませんでした。困ったぞ…。
ということで、思い切って燕雀氏とアルセノ氏に尋ねてみました。
すると燕雀氏からは以下の画像が提供された上で、5500t級では1935年頃が発煙缶装備の端境期だったようであり、文字資料で存在を確認した上で他艦の装備方式を参考に再現したものと思われるとのこと。




またアルセノ氏からは「一般計画要領書」に天龍の発煙装置の項に「八八式 1」という表記があり、同様の表記が5500t級の項にもあること、特型駆逐艦などでも同様の記載があり、「×1」というのは4缶で1式ということであろうとのこと。
なるほどー、それならモールドはそのままで大丈夫ですね♪

次にチェックしたのは艦尾鉄甲板エリア。
↓の写真では滑り止め甲板のエリアがあることが明確に確認できます。


艦尾からどのくらいの面積であるかが明確ではありませんが、リノリウム材の幅を考慮し、↓のような範囲としてみました。

滑り止め鋲は↑のように100°に開いた線を紙に書いて、その上に船体を置いてその線を甲板に鉛筆で書き込み、その交差箇所を目印にデザインナイフの先で凹みを作っていくという方法で表現しています。
併せて、その前方にモールドされたリールの下端あたりを削り込んでディテールアップしました。

次に気になったのは爆雷投射機。
モールドでは前から投射機、装填台2基、投射機の順に配置されていますが、巡洋艦編では装填台、投射機2基、装填台の順になっています。

これはどちらが正しいのか…。
実艦写真でその判定が出来るものがないので、推定に頼ります。
参考にするのは駆逐艦。似た配置なのは樺型と睦月型です。



樺型と睦月型の各1番艦の起工は1914年12月と1924年5月。同じく天龍は1917年5月なので、樺型の配置を踏襲している可能性が高いと考えました。

爆雷関係では、投下台が6基分モールドされていますが、その位置は舷側の縁から少し中に入った個所になっています。実際には舷側の縁ぎりぎりに設置されることが、古鷹の沈船調査で判明しています。


これで爆雷装備のチェックは完了したので、爆雷装填台と投下台のモールドを切除。


ここで船体に甲板を設置して接着します。
これまではパーツを組み立てて接着するだけという作業でしたが、その場合どうしても甲板と舷側の間に微妙な隙間が発生してしまい、仕上がりがきれいに決まりません。よって今回は基本に忠実に、接着後、その接合をしっかりさせるためにマスキングテープで緊縛しました


しかしここまでやっても艦尾周辺の右舷側には隙間が空いてしまいました。古鷹型や青葉型でも同様の現象が見られたので、ハセガワキットの特性なのでしょうか。
古鷹型青葉型はそれを放置してしまいましたが、今回はこの隙間もしっかり埋めます。
隙間に合わせてプラバンやプラペーパーを差し込んで接着剤を流し込む工程を数回繰り返すとある程度は埋まってくれました。

このあたりはキットの改善が望まれますね…。

さて初回はここまで。
次回も地味な作業が続くと思います(笑)
Posted at 2026/11/07 09:54:32 | コメント(0) | 艦船模型 | 趣味
2026年11月04日 イイね!

ゴトプラ丸亀城のジオラマ(石垣修復場面)

ゴトプラ丸亀城のジオラマ(石垣修復場面)以前に四国一周旅行中、香川に立ち寄ってみん友のShiuzyさんとオフった際、丸亀城にご案内頂き、現地で販売していたゴトプラ丸亀城(リンク)を2つもプレゼントしてもらいました。
当時は平成30年の災害により高石垣の南西角が崩落しており、その修復中でした。
その場面を見て以来、「この瞬間をジオラマ化したい!」と考え続け、令和8年10月1日に再び香川を訪れた際に約1時間かけて234枚の現場写真を撮り、それを元にしてジオラマを作りました。

では皆様を丸亀城天守閣までご案内します(笑)
まずは大手門。見上げると天守閣が望めます。大手門の左奥には土産などを販売する建物も建っていますね。


大手門から右奥へ向かうと、表門があります。
それを潜り抜けると丸亀市立資料館が建っています。

資料館は2階建てですが、ジオラマではあまり目立たせないため簡略化した形にしました。

そして資料館の脇を進むといよいよ崩落した石垣の修復作業現場へたどり着きます。


赤白の背の高いクレーンはクローラークレーンというタイプで、住友SCX3500-3であると分かりました。
現場には箱番を3つほど建ててあります。

そこから東へ進むと地表近くに野面積みの石垣が見られます。その北には小さな公園があり、公衆トイレもありますね。

公園の遊具はさすがに小さすぎて作れませんでしたorz

これで周囲を一周したので、いよいよ上に登っていきます。登り口は「見返り坂」と呼ばれる急な坂。


その先には三の丸が広がります。
南側には延寿閣別館が建っています。天守閣の入場券を持っていると中に入れるようです。その西側は石垣修復のための工事エリアとなっていて、地面にシートが敷かれており、黒い石で固定されています。


もう一段登ると二の丸へ入ります。二の丸には井戸があります。東屋のような形をしているのが井戸の跡です。


そしてさらにもう一段登るといよいよ本丸と天守閣。


全体像はこんな感じです。




丸亀城には2022年10月にも訪れていますが、当時の石垣修復計画は2024年に終わる予定でした。しかし様々な事情により工期が延長され、現在では2031年3月に終わる見込みとされており、修復作業はまだまだ続きます。
これまでに複数回の工期延期を経ているので、関係者の方々の苦労がしのばれます…。
その途中の場面をジオラマにすることによって、「当時はこんなに大変だったんだよ」ということを形として残しておきたい。そういう思いで製作に励みました。
リサーチ不足によって実際の現場の状態と異なる部分が数多く見られるため、丸亀城マニアの方々から見ると「ここが違う!」「あそこがおかしい!」などの指摘をたくさん頂いてしまいそうな低クオリティとなってしまいましたが、ゴトプラのキットを最大限に活かしながらも、あちこち手を加えることで最低限の「現場の雰囲気」が伝わるような仕上がりになったかなと思います。

特に気合を入れて作ったのは石垣修復エリア。

数多く並べられた石、林立するクレーン、その脇に建つ修復PR館など…。
特にクローラークレーンは約1/3000という極小スケールの工作となってしまい、その製作は困難でしたが、塗装してみると雰囲気的にはまずまずのものに出来たと感じられ、石垣の塗装とともに楽しい瞬間でした。

また、キットではかなり大きめにデザインされた天守閣は実際のイメージに近くなるよう小さめに作り直し、屋根には鯱も付けてあげました(鯱は塗装前)。


城の周囲を取り囲む堀の壁面は石垣になっていますが、プラバン等ではなく紙の印刷。

そのデザインはAIに作らせました。
こうすることで任意のサイズやデザインとすることが出来ると同時に、ネット上で画像を拾ってくる際に気になる著作権問題もクリアできます。最近はこの方法で画像を作成することが増えました。

世間には様々なプラモデルが販売されている中でお城はあえて選択を避けてきたジャンルでした。というのは、お城とは「イコール天守閣」ではなく「外堀まで含めた縄張り全体」なので、お城キットに触手が伸びなかったのです。
しかしゴトプラ丸亀城はサイズがコンパクトなので、一部とはいえ一定範囲の縄張りを表現できるということもあって、作ってみようというモチベにつながりました。
精密でも厳密でもない作品ですが、場面設定も含めて自分なりの工作で自分なりの表現は出来たかなと思います♪

さて、次の製作は再びフネに戻ります!
Posted at 2026/11/04 20:16:14 | コメント(2) | 模型ネタ | 趣味
2026年10月29日 イイね!

ゴトプラ丸亀城製作記(その4)

ジオラマベース製作の続きです。
前回までに粗々の形を作ったので、その上に石粉粘土を塗ります。平地部分はその必要が無いので、石垣が乗る山の部分のみとしました。


併せて各所に配置する建物もスクラッチ。その際には現場で撮影した写真を参考にしました。




粘土が固まったところで、石垣の塗装を行います。
実際の石垣の色はこんな感じ↓

グレー系でまとめればよいかと思っていましたが、赤や茶色を混ぜたほうがよいと感じられたので、黒立ち上げ後にスカイグレーを重ね、その上からこげ茶をドライブラシしてみました。

おー、いい感じ♪

石垣については堀の壁面にも施工されています。これも三の丸以上と同様にプラバンで作ろうかと思いましたが、堀の幅が狭くなってしまうため、石垣のデザインを紙に印刷して貼り付けることにしました。

ちなみに石垣のデザインはAIに作ってもらいました笑

全体が整ってきたので、ここからはディテールの追加に移行します。
まずは大手門。こちらはキットのパーツがサイズ的にちょうど良さそうだったので、そのまま使うことにしました。


その奥には表門がありますが、そのつくりは大手門によく似た感じで、門の両側に小屋が並び、向かって右側には平屋の建物が直角に続く形となっています。

キットのパーツには表門が入っていないのでスクラッチしようかとも考えましたが、お気楽モデリングのため、もう一つのキットから大手門を取ってきて使うことにしました笑

表門を抜けた少し先には石垣修復のための作業エリアが広がっており、石垣の崩落個所の下はシルバーのシートで覆われています。この表現にはアルミホイルを使いました。


若干光ってしまうので、あとでつや消しを吹く予定です。

実際の現場では、崩落した石垣の石は元の位置が分かるようなマーキングをした上でいったん平地に移動させています。これらの石はプラ材の切れ端で作り、適当な塗装をしました。


三の丸以上の石垣と比べるとだいぶ小さくしましたが、それでもジオラマに並べると実際の数より大幅に少ない数しか配置できません。つまり、三の丸以上の石垣がだいぶ大きすぎるということですね(汗)

舞台には木も立てます。天守閣を小さめにしたので、木もあまり大きく出来ません。よって、短く切った針金に木工ボンドを付けて、それを鉄道模型用のコースターフの中へ突っ込むという簡単工作を試してみました。

うん、問題ないかな♪
ということで短めに切った針金を次々に処理し、舞台に立てました。それ以外のスペースにはコースターフなどを使って草地を表現しました。
舞台全体に緑が入ると印象がよくなりますね♪

さて、ジオラマ製作もいよいよ最終段階。
最後に取り組むのはクレーンの製作です。
現場にあったのはこちら↓


アームが赤白で塗られた巨大なものについて調べたところ、住友SCX3500-3と判明しました。さらに調べると三面図と寸法が出てきました。


今回のジオラマベースはかなりコンパクトに作っているので、クレーンが置けるスペースがあまり広くありません。そのスペースから逆算したクレーンのスケールはなんと約1/3000!
もっと大きければアームのトラス構造を伸ばしランナーで作る方法もありますが、さすがにそれは無理。特に斜めに入る支柱はきれいに決まりません。
そうだ、先日お知り合いになったスーパーモデラー・チコさんに聞いてみよう!
チコさん:そのスケールなら艦船模型用の窓枠が使えるのではないでしょうか。
おー、その手がありました!
早速、窓枠を使ってアームを組み、車体をプラ材でスクラッチ。そして組立&塗装をしてみると…

こりゃたまらん!
アーム部分のクオリティは低いですが、一応の形になっています♪
塗装段階でアームを赤白に塗る際に瞬間接着剤が取れて破壊されてしまうのではないかと心配しましたが、特にそのような事態とならず順調に終えられたのは良かったです♪

さて、これで一通りの作業は完了。
次回はいよいよ完成報告です!
Posted at 2026/11/02 20:38:40 | コメント(3) | 模型ネタ | 趣味
2026年10月28日 イイね!

今後の模型製作方針

10月初めに島根県松江市で開催された艦船模型合同展示会では数多くの方々から数多くの感想や意見を頂くことができました。既にブログにも書きましたが、私の作品を前向きにとらえてくださる方が多く、製作方針が間違いではないと感じられ、嬉しく思いました。

私の作品は「実艦写真と図面を軸にした考証」と「ドラマや時間軸を感じさせるようなジオラマ」の2本柱を意識して製作しています。
ひとつ目の考証については、確か中学生の頃だったと思いますが、タミヤの発行している「軍艦雑記帳」という冊子との出会いがきっかけです。

そこには美麗かつ詳細な艦船各部のイラストがふんだんに盛り込まれ、さらに詳細な解説も付されたもので、「艦橋はこんなに複雑なのか」「煙突内部はこのようになっているのか」などの感動を与えてくれました。以来、考証にのめり込むようになり、ちょうどその頃に発売された「写真日本の軍艦別巻図面」「日本海軍艦艇図面集」などを買い漁りました。
近年ではいわゆる学研本を始めとした参考資料もぼちぼち買い集め、できるだけ実際の姿に近付けようと考えながら工作しています。

2つ目のジオラマについては、ジオラマ化するとモチーフに命を吹き込むことが出来、生き生きとした作品に仕上がるという考え方です。例えばフネであればただ航走している姿を再現するのでなく、そこに何か工夫を加えて時間軸やドラマを感じてもらえるような場面構成にするよう心がけています。
一つのきっかけは1/2000空母天城。

空襲被害で横転した姿を再現し、タイトルを「不戦の誓い」としました。天城は物資不足が極まる中でようやく終戦間際に完成させたものの、搭載する飛行機も搭乗員も、フネを動かす油もないまま、停泊中に空襲を受けて横転し、建造の努力は実を結びませんでした。
こんなことはもうたくさんだ。戦争なんてやるものではない。横転した天城を戦後に眺めた人はそう思ったかもしれない。そう考えて付けたタイトルです。
その後1/700の「駆逐艦桑の最期」と題した作品では、米大型駆逐艦3隻の集中砲火を受けて大破傾斜して黒煙を上げながら進む姿を再現し、甲板上などに死傷した水兵や血のりを表現しました。


このあたりから私の製作テーマが「戦争の悲惨さを伝える」に固まっていった経過があります。今年2月に完成した第1次ソロモン海戦の鳥海も同じテーマで作っています。
実はジオラマ化のもう一つの側面として、未だに初心者レベルの工作技術や塗装技術を糊塗する意味合いもありますが…(恥)

展示会に置かれたガンプラ、飛行機、車、船などに対して「きれに塗装されてるね」「細かく作り込んであるね」「リアルに仕上げてあるね」などの感想が多く、つまりは技術力への評価がメインです。
でもその評価は長期間の印象に残りづらく、また見た人が他の人に伝える際、なかなか具体的に伝わりづらい性質も持ちます。
一方でドラマのあるジオラマは、そのドラマ自体の印象に軸足が置かれることになり、その優劣によって印象に残るかどうかが左右されるように思います。

こうした考え方に基づいて制作した作品のいくつかを松江の合同展示会に持って行きましたが、前向きな評価のほかに、↑の2本柱を否定されるような言葉もいくつか頂いてしまいました。
少なからぬショックを受け、以後しばらくの間、自分の製作方針への迷いが生じました。
さてどうしようか…。


時間が経って落ち着いて考えると、それらは一部の意見です。例えばルノワールの絵画を100人中100人が高く評価するかというと、そうとも限りません。もっと言えば、例え少数でも私の作品を見て「感動した」「すごくよかった」などと思ってもらえるなら、それは製作意図が伝わったということであり、完成させた満足度と併せれば製作した価値があったと言ってもよいだろうと思います。
考証については、例えば舷窓の数や位置をきちんと調べて正確に再現しても誰も気付いてくれません。でも「これがこのフネの正しい形なんだ」と自分が思えることによって高い満足度が得られるので、製作者としては大切な要素です。
考証もジオラマ化もしなければ製作時間は大幅に短縮できますが、その製作過程はほぼ「作業」となってしまって楽しいと感じないでしょうし、その作品を見た人も特別な感想を持たないでしょう。
「人がどう思おうが関係ないよ。個人の趣味なんだから自分の満足度が全てだよ」という意見もありますが、展示会にもSNSなどにも一切出さず家族や友達にも見せないなど、完全に個人で完結する模型趣味ならその意見のとおりですが、何らかの形で誰かに見せるなら褒められれば嬉しいと感じるし、けなされれば悲しいと感じるのが普通の人の感覚です。それを認めた上で自己満足度と他者からの評価のバランスをどう取っていくかということではないかと思います。

とはいえ課題もあります。
最大の課題はやはり塗装技術と工作精度の向上。
塗装については「イージーペインター改」と筆塗りで頑張っていますが、一定水準以上の仕上げにはエアブラシはほぼ必須です。ただ、住宅事情などを考慮するとその導入は躊躇します。将来課題ですね…。
スクラッチ中心の工作方針の元、小さなパーツを多く作るモデリングでは、面出しや接着剤のはみ出し修正等の表面処理をなおざりにしてきた、いわゆる「ザク違クオリティ」であり、「工作精度が低い」という基本的かつ致命的な課題です。
重巡鳥海製作では詳細な図面を基にかなり正確な作業ができましたが、この時は各パーツに対する気合が違いました。つまりそのレベルの気合が常時必要とされているのだろうと思います。
いい加減に作ってきた私にとっては、なかなかしんどいぞ…(汗)
しかしいつまでも逃げているわけにもいかないので、気合を入れ直す方向で。

よし、これで気持ちの整理はつきました。
あとは結果を出さなきゃ。
頑張れ、オレ!
Posted at 2026/10/28 22:21:34 | コメント(1) | 模型ネタ | 趣味
2026年10月24日 イイね!

愛知県春日井市での模型展示会

愛知県春日井市での模型展示会展示会出品シリーズ、今回は春日井市。名古屋市のベッドタウンであり、私の出身地でもあります。
設営開始時間の9時に現地へ入ると既に多くのモデラーが作品を並べ始めていました。
受付を探していると、今日お会いする約束をしていた若手モデラー・はるさんとばったり。どうやら受付はないとのこと。早速設営開始です。
するとそこへ凄腕モデラーのチコさんが!
チコさんとは今月初めの島根県松江市で開催された艦船模型合同展示会で初めてお会いし、その際にこの日の展示会のお誘いをしたところ、ご多忙の都合を合わせてくださり参加となった次第。お会いした瞬間、すごく嬉しく感じました。
私の卓の隣にチコさんの超絶軍港ジオラマが置かれます。
どどーん!

ジオラマは1/700スケールで、ベースサイズは450×300。比較的コンパクトですが、その範囲にこれでもかこれでもかこれでもか!というほどの物凄い情報量!
自分の設営を忘れて暫く質問攻めにしてしまいました(^^;
やばい、開場時間に間に合わない。
慌てて設営再開。
そして開場となると、たくさんの小学生くらいの子供たちが入ってきます。
実はこの展示会、18歳以下の来場者にプラモデル1個ずつプレゼントという企画がされていたのです。
プレゼント用プラモは我々出品者が積みプラを提供したもの。様々なキットが集まったようで、プレゼント会場は大盛り上がり。


この展示会はラウディさんというモデラーが一人で企画したものですが、その企画力は素晴らしいと感じました。

そして私の作品の前にも次々と子供たちが来てくれます。可愛い♪

嬉しくなって簡単に説明してあげますが、小さな子供達には「戦争は悲惨なものだよ」と教えるのは少々刺激的なので、「ほら、この海の下にゼロ戦沈んでるから、探してみてね」とか「実はこの甲板は取り外せて、中に戦車が入ってまーす」などのネタ的な面白さを伝えるようにしました。

それが一段落したタイミングで他の作品を見て回りました。
会場はキャラ部門とスケモ部門で2部屋に分かれていました。まずはキャラ部門。






意外とガンプラが少なく、美プラが多いという印象を受けました。ガンプラでないロボット作品も多く見られました。
次にスケモ。






先日フェアレディZ(Z34)を完成させて以来、クルマも楽しいなと思いつつあるザクとは違う。皆さんの作品のようにテラテラに輝くボディに憧れます。

とあるモデラーさんに塗装方法を聞くと、下地にシルバーを吹く、その上に重ねるメタリック色は曲面などで流れやすいので気を付ける、などの話が聞けました。

そしてこちらの作品↓
横から見ると宙に浮いてます!


強力な電磁石を台座に仕込んでありますが、その調整はかなーり大変だったそうです。

そして私の一番の興味である艦船模型。
これまでの展示会ではスケモの中でも艦船は数が少なく、多くの場合、私しかフネをだしていないという状況でした。しかし今日はなぜか艦船模型があちこちに展示され、さながら艦船模型大会!
先日のスケールモデル研究会で出会った若手モデラー・はるさんは受賞した賞状とセットで作品を展示しており、しかもその卓が入り口すぐの場所だったため、多くの人の目を引いていました。


そして以前からお会いしたいとずっと思っていた白樺さん。
「ザク違さんですよね?」と声をかけられ、びっくりしました。
この日はエンガノ岬沖海戦時の沈没寸前の瑞鶴を1/350で見事に再現したジオラマを展示されていました。


実はこの作品は先日の島根の艦船模型合同展示会でも拝見していますが、その時は左舷側からしか見られませんでした。この日は右舷側からも見られる環境だったので、改めてまじまじと眺めました。



どこをみても凄いです。甲板上には無数の水兵さんが並んでいるので、ついそこに目が行きがちですが、機銃座や短艇甲板など至るところに徹底的な工作が施され、適切なダメージ表現と塗装がなされ、その上でケガをして倒れていたり、仲間同士励まし合っていたり、何かの準備をしているなどの水兵さんが数多く配され、どこをどう切り取ってもドラマが見えるという超絶作品です。
艦橋とマストの間にはフネの後方向きにカメラを構えているフィギュアも配されているのだとか。私の眼では確認できませんでしたorz

そしてチコさんの超絶軍港ジオラマを再び拝見します。






こちらもどこを見てもみどころという物凄さ。
クレーンが林立する軍港は建造などに携わる人々の声すら聞こえてきそうなくらいの臨場感を醸し出してくれます。チコさんいわく「クレーンは1週間で作りました♪」とにこやかに仰っていましたが、いやいやガントリークレーンだけで1か月はかかるでしょ!それに加えて大型クレーン4基と小型クレーンが無数にあるので、クレーン全てを1週間は物理的に不可能のはず…。そうだ、きっとチコさんの住む星では1日が200時間あるんだ。そうに違いない!
このジオラマがすごいのは、単にフネも港も全てが精密緻密というだけでなく、そこかしこにネタが仕込まれているのです。
例えば戦艦長門の舷側を塗装している場面では、一人が海に落ちています↓


とある工場の裏では一人ごろ寝してサボっている人もw(写真撮り忘れ!)
こうしたネタ的な楽しみをあちこちにたーくさん仕込んであるので、1週間連続徹夜で見続けても飽きないほどの高いクオリティが実現されています。
こんなに超絶な作品ですが、これまでこうした作品展には一度も出していないそうです。それを聞いて勿体ないと思ったので、チコさんに「ぜひ春日井の展示会に出しましょう!」とお願いし、そのワガママを聞いていただいたという経緯があります。
いやー、お願いしてよかった。
実際、この作品の前には次々と来場者が来ては顔を近づけて長時間見ているという姿が終始見られました。
今日、この場に来られなかった方々、惜しい機会を逃しましたねー。恐らく次回は来年の夏ごろです。その時をお楽しみに♪

この日の会場ではこれまでの他の会場に比べ艦船模型がかなり多く展示されていました。普段なら私一人だけのケースが大半ですが、艦船模型ブームが来ている?
しかも白樺さん瑞鶴とチコさん超絶軍港が並び、その脇に私の作品群が置かれ、まるっと一列が軍艦で並ぶという壮観!

大変光栄でした♪

現在はみんカラに加えてXで模型ネタを発信していますが、徐々に私の名前が知れてきたようで、最近のこうした会場では「ザク違さんですよね?」と声を掛けられるケースが増えてきて、この日も数名の方からお声掛けをもらいました。
そのうちの一人がこれまた凄腕モデラーのみんさん。
Xで知り合った仲ですが、てっきり関東あたりに住んでいると思っていたので、声をかけられた瞬間、非常にびっくりしました。
その後しばし歓談タイムがあり、みんさんも私同様エッチングパーツ苦手という工作だそうです。ナカーマ♪
しかし驚いたのは、みんさんはエッチングの代わりに極細針金を器用に切った貼ったして超絶作品を作るとのこと。まさに神レベル!
この日は作品をお持ちではありませんでしたが、いずれ拝見したいとお願いしておきました。

更にはザク違の地元なので旧友たちに「お暇なら来てよね~」と声をかけておいたところ、何人かが来てくれて、久しぶりの再会を喜び合うことも出来ました。

そんなこんなでこの日の展示会は終日忙しく、ほぼずっと誰かと会話を続けている状態で、帰宅後はぐったり…orz
とはいえ気持ちのよい疲れ具合です。
さて明日から模型工作を再開。
まずは完成間近の丸亀城を進めなきゃ!
Posted at 2026/10/24 22:57:19 | コメント(1) | 模型ネタ | 趣味

プロフィール

「軽巡洋艦天龍製作記(船体の改修) http://cvw.jp/b/488285/49402408/」
何シテル?   11/07 09:54
模型工作とキャンプが大好きなヘタレをやぢです。 私がフォローする方には2種類あります。 一つは「以前からのみん友さん」 もう一つは「ちょっと興味を持っ...
みんカラ新規会員登録

ユーザー内検索

<< 2026/11 >>

日 月 火 水 木 金 土
123 456 7
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930     

愛車一覧

ダイハツ ロッキーハイブリッド ダイハツ ロッキーハイブリッド
キャンプ&車中泊用です。 前車・シャトルが大変使い勝手がよい車だったので、次もステーショ ...
その他 その他作業記録 その他 その他作業記録
1/700を中心とした艦船模型についてのまとめです。
その他 キャンプ その他 キャンプ
我が家の行ったキャンプ場をまとめておく場所です。
その他 その他作業記録 その他 その他作業記録
ガンプラ製作の記録です。
ヘルプ| 利用規約| サイトマップ
© LY Corporation