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ザクとは違うのブログ一覧

2026年10月20日 イイね!

スケールモデル研究会での出会い

最近は近隣で開催される模型展示会へ自分の作品を持ち込んで展示することが増えました。
これは作品に一定の自信が持てるようになったこともありますが、同時に、その場でのモデラー同士や来場者との交流が楽しくなってきたという点もあります。

今回参加したのは「研究会」。
といっても特に難しい場ではなく、みんなで集まって模型を作りながらそれぞれの知識や技術を共有し合うといった感じの場所です。
主催者は主に愛知県内で活動する模型サークル「ボッチャーズ」のメンバーの一人・Gさんです。

参加しようと思ったきっかけは、8月に愛知県愛西市で行われた模型展示会で出会った若手飛行機モデラー・YUIさん(男性)から紹介を受けたこと。
当日はYUIさんも参加予定でしたが、直前に体調を崩したので欠席となりました。
お、そうすると知り合いのいない場所へ一人で突っ込んでいくことになるぞ…。
少々緊張するザクとは違う。
開始時間頃に恐る恐る部屋の扉を開けると、既に何人かの方が机について模型工作を始められていました。
ザク違:こんにちは。事前に連絡したザクとは違うと申しますが…
Gさん:初めまして、こんにちは。どうぞどうぞ。自由席ですので。

席について、持ってきたキットを広げようとしていると早速話しかけられます。
Gさん:ここは自由な場所なので、模型について聞きたいことなどがあれば何でも聞いてくださいね。
ザク違:ありがとうございます。では早速教えてください。この車を製作しようと思っていますが、車というとテカテカの光沢塗装ですよね。そのための手法が分からないのですが…。
Gさん:基本的にはまずボディをペーパーでヤスることでパーティングラインやヒケをなくします。その後ボディカラーを吹いて、その上にクリアを重ねてから水研ぎするというのが手順ですね。
ザク違:最初のペーパーは何番くらいを使いますか?水研ぎのほうがよいですか?
Gさん:800番くらいでよいです。ペーパーをかけた個所が白くなって凹凸などが分かりやすいので、最初は水研ぎではないほうが良いでしょうね。
ザク違:なるほど。ありがとうございます!

その後、作品を持ってきたかと聞かれたので、3点ほど持参したものを広げると、周囲のモデラーさんたちが全員集まってきました。
よし、ちょっと自慢してやれ(笑)
お見せしたのは駆逐艦桑、重巡洋艦青葉・加古の3隻。桑ではプロモデラー・チョートクさんに激賞されたこと、加古では水柱の作り方を研究したことなどを伝えつつ、考証にこだわりつつ、場面をどう作るかによって見る人に何を伝えるかを考えていることなどを説明しました。
すると全員から「それはすごい」「そこまでやっているのか」などの声が次々と上がります。
ちょっと嬉しいザクとは違う(笑)

それまで参加者それぞれが机に向かって黙々と製作していたのが、このやり取りによって一気に場の雰囲気が変わり、全員で会話を交わす展開になりました。
私の作品だけではと思ったので、他の方の作品も見せてもらうことにしました。
それがこちら↓







それぞれの作者の思いを聞きながら、使われた技法などを教えてもらいます。
特にM4シャーマン戦車は、作者が一流AFVモデラーであることを一目で感じさせるものでした。
また、作品をお持ちではありませんでしたが、もう一人のベテランモデラーさんもろうがんず杯本選出場経験がある方だそうで、マニアックなフレーズが多く出るなどかなり色々なことに詳しいようでした。

各モデラーの作品を前にしながらの情報交換が一通り終わり、再びそれぞれの机での製作に戻りました。
すると別の学生モデラーさんが東京都庁のキットを持ってきていてGさんに尋ねます。
「デビルガンダムが都庁を2つに割ってしまうシーンを再現したいのですが、このパーツとこのパーツの取り合い部分のモールドが省略されています。どう再現すればよいですか」
すると、全モデラーがそこへ集まってきて様々な意見が出されます。
「もう一つキットを買って、そこから必要な部分を取り出しては」
「それならこのキットのパーツを複製してもよいでしょう」
「いや、そもそも主役はデビルガンダムなので、都庁はそこまで作り込まなくても」
「割れた都庁の内部の床を再現するだけでも相当大変ですよね」


この「みんなで話し合いながら作っていく」感じ、すごくいいっ!
以前に艦船考証ネタをXでつぶやいたところ、とある凄腕モデラーさんから「考証は一人でやるものではない」という意見をもらったことがあります。でも考証だけでなく製作も一人でやるものではないですね。特にこの日のように実際のキットを前にして何人かで話し合いながらにすると、よりリアルな会話がなされ、現実的な線で検討が進みます。

この日参加していたモデラーの中に、YUIさんの友人・Hさんという方もいましたが、その作品がこちら↓


場面は真珠湾攻撃。フネは米戦艦・アリゾナです。
この作品は先日行われたとあるコンテストで佳作を取ったとのこと。
製作に先立って、どこに爆弾が落ちたのか、どこに命中したのかなどを調べ、出来るだけ忠実に再現したそうで、爆撃機の下には落下中の爆弾まで表現されており、その大きさも調べて1/700サイズで作ったと。模型歴は短いとのことでしたが、電飾も施してあります。
かなりの意欲作と感じるとともに、しっかり調べてその根拠を基に再現しようという姿勢に感銘を受けました。

作品見学後もHさんとの会話が弾みます。
Hさん:以前に富士宮市の若獅子神社で97式中戦車を見てきて感動したので、あの状態を模型で再現したいと思いました。
ザク違:以前に私も見ました。あれはすごい説得力ですよね。その発想は素晴らしいと思います。

97式中戦車は靖国神社併設の遊就館にも展示されていますが、こちらは傷一つない綺麗な状態。しかしそうした展示は当時の工業製品の技術的側面に焦点を当てた趣旨とはなりますが、戦争の悲惨さ、現場のむごたらしさなどは伝わりません。遊就館こそ戦争とはどのようなものかを伝えていく使命もあるのではないかと考えます。
Hさんはだからこその若獅子神社版で作りたいとの意向で、そのあたりも私と同じ感覚を持っていると感じられました。

これらのやり取りを通して感じたのは、同じ艦船モデラーであるHさんは、模型製作にあたっての基本的な考え方や取り組み方が私とよく似ているということ。そのことをHさんに伝えると同感であるとの答えが返ってきました。
実は今週末にとある展示会が開催予定ですが、そこでもHさんと出会えることが分かり、ちょっとワクワクしているところです♪
日常の中で艦船ネタで会話できる友人はまだ少なく、もしかしたらHさんはその一人になっていくかもしれません。そうした期待を持てるような出会いの場を提供してくださったGさんに感謝。

そのGさん。
研究会終了後におっさんモデラー2人を含む4人で少し雑談する時間があり、そこではろうがんず杯出場モデラー(Tさん)が8月に豊田市で行われた展示会の主催者であることが判明!いやーどこかでお見かけしたと思ったら、そこでしたか~。
更にその会話で分かったのは、Tさんもこの日の研究会のような模型制作会を豊田で主催していて、Gさんはその例を参考にしながら研究会を立ち上げたのだそうです。
おー、点と点がつながった!

GさんとTさんが共通して持っているのは「若手モデラーを育成したい」という思い。
高齢化が叫ばれて久しい模型界隈は、特にスケモの世界でその傾向が強いです。模型趣味が一般的に浸透している海外は、歴史的にDIY文化が根付いているため、模型趣味への親近感を持ちやすい環境にあります。一方、国内は海外ほどではない。
そうした状況を踏まえるとGさんTさんが目指していることはなかなか大変かもしれません。
ただ、「何をどのように作ろうか考える楽しみ」「実際にそのように作ってみる楽しみ」「それを完成させた楽しみ」と1粒で3度もおいしい趣味など他にそう多くはないと思うので、多くの人とその楽しみを共有できるといいなと思います。

これからは研究会にも参加し、制作会にも顔を出し、展示会にも出品し、その合間に製作する?なんと忙しい!
こりゃ、仕事なんてやってる暇はないですね(笑)
Posted at 2026/10/20 20:05:28 | コメント(0) | 模型ネタ | 趣味
2026年10月19日 イイね!

ゴトプラ丸亀城製作記(その2)

ゴトプラ丸亀城製作記(その2)引き続き三の丸フロアの工作を行います。
三の丸周囲を形作る石垣の頂部に、石垣と土部分の境目のラインをニードルで入れました。

これまでこうしたライン入れ作業は主にチゼルでやっていましたが、今回初めてニードルを使ってみました。
ニードルはダイソーで買った100円商品ですが、鉛筆のような使い方が気持ちよく、凹んだ箇所にもニードル先端が入りやすいので、極細の線を入れる時はニードルのほうが使いやすいと感じました。

三の丸の工作が概ね終わったので、続いて二の丸本丸の工作に移ります。
キットのパーツは二の丸と本丸が一体となっています。平面形をグーグルマップ空撮と比較すると…

赤点線がキットのラインで、黄点線が空撮のラインです。
特に本丸は大幅に縮小する必要がありますね。キットの本丸が大きいのはその上に建つ天守閣を大きくするためだと思われます。
三の丸に設置される櫓と櫓の間には特に盛り土などはされていませんが、二の丸本丸はそれがあるので、プラバンでそれらしく作ってみました。



本丸入り口はこのようになっています。




これらを参考にプラバンなどで形状を整えました。


ここでいったん三の丸に戻り、見返り坂を作ります。傾斜部分は石粉粘土で作り、その上にプラバンで作った道を載せました。

ものすごーく急な坂になってしまいました(汗)実際にこの角度だとほぼ壁を登るような印象となってしまうでしょう…。平面形はグーグルマップ空撮に忠実なので、石垣が高すぎる可能性がありますね。修正しませんが(爆)

三の丸から二の丸に上がるルートも同時に作りました。そのルートは2回曲がるクランクになっています。写真を見るとその両側に建つ石垣の高さもそれぞれで微妙に異なることが分かります。これらを参考にしながら先ほどの画像のように形状を整えました。



これらの作業を経て、三の丸から本丸のだいたいの形が整いました!


いよいよ天守閣の工作に移ろうと思います。
キットの天守閣を本丸に置いてみると…


でかっ!
先ほども少し触れたように、キットの本丸は天守閣に合わせてかなり拡大されていたので、実際の大きさよりもかなり大きい天守閣になっています。これはお城=天守閣という一般的なイメージに沿ったディフォルメでしょう。
ただ、実際の丸亀城の姿を見た第一印象は「石垣高っ!」と同時に「天守閣小さっ!」というものなので、そのように再現する方が適切だと考えました。
キットでは櫓がたくさんパーツ化されていますが、これを本丸に置いてみると…

イメージ的にはこのくらいかな~。
自分が撮影した天守閣の写真を基に模型としての天守閣のサイズを算出したところ、3階建てのうち2階以上は櫓パーツがほぼ使えると判明。ただし奥行きを1mm程度短くする必要があると分かりました。また、2階と3階にある破風は追加する必要があります。
うーむ、櫓パーツを切断して使うか全体をスクラッチするか…。
考えた末、一番上の屋根のみ櫓パーツを切断して使用し、それ以下はスクラッチすることにしました。
そしてこれがその完成形↓

おおっ、なかなかいい感じ♪

これで三の丸以上の部分が概成したことになるので、次回はいよいよジオラマ全体の製作に入ります。
目指せ、今月中の完成!
Posted at 2026/10/20 19:39:00 | コメント(0) | 模型ネタ | 趣味
2026年10月14日 イイね!

ゴトプラ丸亀城製作記(その1)

ゴトプラ丸亀城製作記(その1)数年前に香川を訪れ、みん友のShiuzyさん(以下、「シウさん」)とオフりましたが、一緒に丸亀城へ行った際、ご当地プラモデル・「ゴトプラ丸亀城」を2個いただいてしまいました。
←は販売された状態。
よく見るとパーツが漢字の「丸亀」になってますよね♪
そして↓の画像は天守閣と櫓を付けない状態の素組みです。

1個は素組みで作りましたが、もう1個はしっかり作り込みたい…。
丸亀城と言えば高く積まれた石垣が有名ですが、平成30年7月豪雨や台風24号などにより、南西部の石垣が大きく崩落してしまいました。
↓は2022年10月に撮影したもの。

現在もその修復作業は続いており、令和10年3月末に完成・復旧する予定です。

せっかくならその崩落した状態を再現したい。
そう考えましたが、その時にはあまり多くの写真を撮影しておらず、きちんとした模型としての再現は困難と思われました。
では、再訪すればよい!
ということで、先月末に再び丸亀城へ。
その日はシウさんとオフる予定でしたが、私の撮影作業に付き合わせるのは申し訳ないと考え、オフ前の早朝に一人撮影作業を敢行。合計234枚の写真を撮ってきました。

ゴトプラ丸亀城をがっつりディテールアップしている事例をウェブ上で探しましたが、1例しか見つけられず、しかも完成間近で製作記が中断しています。では自分なりの作り方とするか。
ということで製作開始。
グーグルマップの空撮データとゴトプラを重ね合わせ、形状の違いをあぶりだします。

黄点線が実際の姿、赤点線がゴトプラの形状です。
んー、けっこう違うな。
この情報を参考にキットへ手を入れていきます。
まずはそれぞれの床面にモールドされている突起物(植栽?盛り土?)をすべて削ります。


次に三の丸の形状を整えます。

キットの形状は概ね良好ですが、青枠の部分は手を加えてやる必要がありますね。
右上は見返り坂のあたり、左下は石垣崩落部、その右側は搦手門です。
パーツ同士をしっかり接着し、穴が開いている部分をプラバンプラ棒などで埋めてやり、石垣崩落部や搦手門のあたりを削りました。


キットでは石垣のモールドがやや薄めなので、チゼルや彫刻刀などで削り込んで凹凸を強調します。その過程で0.1mmチゼルの先端が折れました!

仕方なく0.3mmで再開。
ほぼ2日かかってようやく彫刻終了。

なかなかしんどい作業でしたorz

その上で細部を作り込みます。
まずは見返り坂。
実際の姿はこんな感じ↓




これを参考にして、こんなふうに再現しました。

坂道はあとで作る予定です。

石垣崩落部は内側から石粉粘土を詰め込んで、硬化後にナイフで削って形を作ります。


ま、雰囲気が出ればヨシということで(笑)

これで三の丸フロアの作業は概ね終了。
引き続き二の丸と本丸に移ります。
目指せ、今月末完成!
Posted at 2026/10/14 20:09:34 | コメント(2) | 模型ネタ | 趣味
2026年10月10日 イイね!

香川島根一人旅(艦船模型合同展示会編)

香川島根一人旅(艦船模型合同展示会編)今回の一人旅企画のきっかけは「艦船模型合同展示会へ参加」でした。
この展示会は2年に一度開催される大変大規模なもので、前回は横須賀で開催されものすごい大盛況でした。
今回の開催地は島根県松江市。
遠い…。
すごく遠い…。
なので参加するかどうか少々迷いました。

しかし私の模型工作のメインジャンルがガンプラから艦船に移り、最近は作品が世間で少しずつ評価されるようになり、数年後に迫ってきた「退職後」の生活の軸の一つに模型工作を据えられそうな感覚も持てるまでに至ってきたので、やはりここは行っておくべき!と考えました。
本番当日は10月3日・4日の土日2日間。会場は島根県立美術館です。

一般客の開場時間は10時ですが、出品者は9時から入場可能なのでその時間にバックヤードから入ると、既に多くのモデラーが作品を並べながら会話を楽しんでいました。
私も少し慌てながら設営開始。
今回は個人の卓に加え、所属サークル「ちっちゃいもの倶楽部」の一員としても展示します。個人宅はこのような展示。


第7次オルモック輸送梯団と第1次ソロモン海戦三川艦隊のジオラマです。
サークル卓では終戦直後の小笠原捕鯨船団ジオラマ(ろうがんず杯2025本選出場作品)を展示しました。


漸く設営を終わった後はサークルの方々と雑談タイム。
とはいえ入ったばかりのサークルなので、ほとんどの方の顔も名前も分かりませんorz
そうこうしているうちに開場となり、早速多くの方が入場してきます。


まずは個人卓の後ろに座り、来場者を待ちます。
すると次々と見に来てくださり、特に私の作品に興味を持ってくださっていると見受けられた方には恐る恐る作品の説明をしてみます。
「おー、すごい。リアルだねー」
「これはどのように作ったんですか」

見に来られた出品モデラーの方とはマニアックな会話を楽しむとともに、技術面などの情報交換もしました。
超スーパー神様モデラー・鳶色2号さんからも声を掛けられたのは驚きました。

鳶色2号さん;今度、所属サークルの展示会をやるので、ザク違さんも参加しませんか
ザク違;いやいやいや、鳶色の会は神レベルの作品がずらりと並ぶ世界なので、私が行くべき場所ではありません!
鳶色2号さん;そんなことはないですよ。事前アナウンス後には『初心者ですが参加できますか』などのお声ももらっています。ザク違さんのような中堅モデラーにも出てもらいたいと思っていますよ
ザク違;ありがとうございます。恐縮です。

要検討ですね…。
その後は製作方法のご指導をいくつか頂きました。
鳶色2号さんは自分の技術を積極的に開示される方針なので、私の素人質問にも大変丁寧にご対応いただき、大変参考になりました。ありがたや…。

さて、空いた時間には他の作品も見て回ります。


















どれもこれも超絶作品ばかり。
全てを紹介しようとすると無限に近い紙幅が必要となるので、何人かの方だけご紹介します。まずはkoimaさん。この方はモデルアート誌などのライターとして活躍されています。

先日発売された「艦船模型スペシャル」No101の表紙になっている作品です。
基本的にはキットを尊重しつつ、必要に応じて適切なディテールアップを行うという作風ですが、どこにも破綻が無い素晴らしい作品で、さすがプロモデラーといった印象です。

ザク違;この作品の製作期間はどのくらいですか。
koimaさん;3か月ですね。他の作品もそのくらいです。
ザク違;このクオリティで3か月ですか!すごいペースですね。
koimaさん;まぁ、あまりあちこち弄ってないですからね~。記事の締め切りがあるので、それに間に合わせないといけないので。
ザク違;作例製作に時間を取られてしまうと自分の作品を作る時間がないですよね。
koimaさん;そうですね。隙間時間を使ってちょっと作るくらいですかね~。

koimaさんの作品は非常に端正に作られているという凄さもありますが、私はむしろジオラマの場面の作り方に注目しています。例えば先ほどの雑誌表紙作品では海をブラックで塗っています。koimaさんいわく、場面が冬の夜なので黒にしましたとのことですが、一般的に海=ブルーというイメージが強いので、黒で表現するには少々勇気が要る気がします。しかしそれが見事に作品として結実している。まさにkoimaさんのセンスの賜物と感じます。
他の作品はこちら↓


いずれも単なるブルーではなく微妙なグラデーションと絶妙な色使い。
これは模型作品という概念を超えて、絵画とも感じられる素晴らしい作品だと感じました。永久に追いつけない目標です。

つぎは新進気鋭の若手モデラー・やまゆきさん。




昭和20年4月の戦艦大和を中心とする沖縄会場特攻の一部始終を独特の方法でプレゼンされていました。

ザク違;この展示方法は大変印象的ですね。漢字2文字でアイキャッチを作り、それぞれのフネを説明するというのは素晴らしいです。
やまゆきさん;ずっと温めてきた方法です。どのフネでも1隻1隻にドラマがあるので、それをどう表現するか考えた結果の展示方法です。
ザク違;何よりそのドラマが見えるのがいいですね。
やまゆきさん;そこはザク違さんの作風と同じで、意識している部分です。それぞれのフネの向きも左向きが沈んだフネ、右向きが生還したフネにしています。
ザク違;なんと、そこまでの演出を考えておられたんですね。深いですね…。
やまゆきさん;ありがとうございます。

私のオルモック輸送部隊も第一次ソロモン艦隊も、5つのジオラマで時間の流れを追うことができるように構成してあり、同時に戦争の悲惨さや生き残るための補給の大切さを訴えるものとして作っています。
その点をやまゆきさんは理解してくださっていて、展示手法こそ違えど、根本としての方向性は同じものがありますねと意気投合することができました。

そしてギミックキングモデラー・大佐さん。

1/350駆逐艦浜風ですが、この作品は海面がモーターで波打つだけでなく、3基の主砲と2基の魚雷発射管が連動して左右に旋回し、さらに羅針艦橋、その両側の舷灯、煙突直後の探照灯、後マストの速力信号灯がいずれも電飾されているという超絶ギミック満載の作品です。

ザク違;すごい作品ですね。特に速力信号灯が別々の色ですべて点灯しているのに驚きます。6個のLEDということは12本の配線があるはずですが、どこをどう通しているのですか。
大佐さん;あー、これは後マストの三脚にそれぞれ4本ずつ通しましたね。
ザク違;この細いマストの中に…。すごすぎますね。
大佐さん;せっかく作るなら色々とギミック仕込みたいじゃないですか。その方が楽しいしね。

大佐さんは海自出身者なのだそうで、その後の会話では船の係留方法やタグボートの操船など、現場の人でしか知り得ないような情報をたくさん聞かせていただきました。ありがたや…。

こうしてあっという間に1日目は終了。
実はその日、NHKの地元局が取材に訪れており、その放送が夕方にありました。


そして2日目。
開場直前に主催者からこんな案内が。
「昨日、NHKニュースでこの展示会が紹介されました。この地方ではテレビの影響力は絶大なので、今日はより多くの方が来場されると思います。よろしくお願いします。」
ほー、そうなのか。でも艦船に興味を持つ人なんて、そんなにいないでしょw
などと軽く考えていましたが、とんでもない!
前日に比べて明らかに多くの一般来場者が次々と来られるので、その対応で大わらわ。
老若男女様々な方が来られましたが、中には「私の親族が旗風という駆逐艦に乗っていたらしいけど、細かいことは分からんのだよね」という方もおられ、私の作品・夕凪を示しながら「これとほぼ同じ型の駆逐艦です」とお伝えすると「おー、そうか。ありがとう!」とおっしゃられました。
また我々世代くらいのご夫婦は、ご主人の方のご親族が駆逐艦初霜の関係者だったらしく、それをその方が知って以降、初霜のことを色々と調べられているとのことでした。
私が、初霜が宮津湾で着底した場面を作る将来計画を持っているということをお伝えしたところ、奥様は京都出身とのことで、3人での会話がひとしきり盛り上がりました。
とある奥様が私の輸送艦ジオラマを熱心に見ておられたのでご説明差し上げると…
奥様;実はあそこにいる私の子供が自衛隊の船を作りたいと言っているんです。
指さされた方を見るとまだ小学校高学年くらいの女の子と思しき子が。

ザク違;そうですか…。実は私の作品は戦争の悲惨さなどをテーマにしています。軍艦はカッコいいという見方もあると同時に人殺しの兵器でもあるので、そうしたことを念頭に置きながら製作しています。
奥様;そうですよね、本当、そう思います。
ザク違;この輸送艦は人を助けるために活躍するフネです。軍艦と言ってもいろいろありますよね。
奥様;なるほど。娘は兵器を作りたいと言っています。本人なりにいろいろ調べたようで、海上自衛隊ではなく三菱などの企業に入るべきと分かったみたいです。
ザク違;そうですか。作るということであれば、先ほど私が言ったようなことを念頭に置きながら、覚悟のようなものが必要になるかもしれませんね。
奥様;そうですね…。

ちょっと説教臭くなってしまいました。気分を害されたかな…。

その後も様々な方と多くの会話を重ね、ぼちぼち撤収の時間。その日のうちに自宅へ帰ろうとすると展示会終了時刻よりだいぶ早めに出発しなければならず、撤収作業中に作品を見に来てくださったモデラーさんなどに十分な対応ができないなど、非常に申し訳ない状態でした。
その作業中、先ほど会話した奥様が子供さんと一緒に再訪されました。

奥様;まだいらっしゃるかと思っていましたが、もう帰られるんですね。
ザク違;すみません、これから愛知まで帰らないといけないので。ごめんなさい。
奥様;これが先ほど話した子供です。
ザク違;こんにちは。大きくなったら何になりたいの?
お子さん;うーん…(かなり考えて)兵器を作る人になりたい!
ザク違;そうなんだ。そうすると勉強をたくさんしなきゃね。頑張ってね!
お子さん;うん、頑張る♪
奥様;今日はありがとうございました。今日見た作品の中であなたの作品が一番感動しました!

なんと嬉しいお言葉でしょう…。
涙がちょちょ切れそうです。

その親子を見送り、サークルの方々と主催の方々にお別れとお礼のご挨拶を済ませて、帰路へ。
実は2年前の横須賀会場では「今回はすごい人が来てたけど、今回以外はほぼほぼ終日ヒマですよ」と聞いていたのですが、NHK効果だけでなく大変忙しく、そして大変充実した2日間を過ごすことが出来ました。
個人卓には私の名刺も置いておきました。普段の展示会だとせいせい1~2枚減ればいい方ですが、この日だけで40枚以上持っていっていただけたので、大変嬉しく感じました。

次回は東京開催とのこと。できれば参加させていただきたいものです。
それにしても往復約1200kmのうち帰路は約500km。休憩を含めた運転時間は8時間半に及び、その疲れは翌々日まで残りました。

トシですかねぇ(汗)

展示会作品はフォトアルバムに収めました。
会場内の作品のほんの一部ですが、超絶作品の数々をお楽しみください。
艦船模型合同展示会2026
Posted at 2026/10/10 18:09:17 | コメント(4) | 艦船模型 | 趣味
2026年10月06日 イイね!

香川島根一人旅(城攻め編)

第一目標である艦船模型合同展示会は島根県松江市で開催されますが、愛知から島根まで行く機会はそうそう無いので、この機会に島根の城攻めも敢行します。

島根県内に著名な城がいくつもありますが、まずは月山富田城。
この城は戦国時代における山陰地方の雄・尼子氏の本拠地で、標高190mの月山を中心に、飯梨川に向かって馬蹄形に伸びる広大な山城です。
尼子氏の後には毛利氏、吉川氏、堀尾氏と城主が変わり、戦国時代から江戸時代初めまで山陰の政治経済の中心地でした。吉川氏が城主となってからは主要な箇所に石垣を築き、瓦葺きの櫓や土塀を建てるなど中世城郭から近代城郭へと大きく変貌しました。
尼子氏といえばその臣下・尼子十勇士の筆頭だった山中鹿之助が有名です。戦時中の教科書には「願わくは我に七難八苦を与え給え」というフレーズと共に掲載されたエピソードがありますが、この城内はその生誕地との表示もあります。

さて、久しぶりの山城。
最近は運動不足なので、難攻不落とされる山城攻めには少々覚悟が必要です(笑)
詳細な個別報告は避けますが、道中の写真をいくつか貼っておきますね。










結論。
ここは山城好きにはたまらない城です。
少なくとも私がこれまで登った山城の中で最も素晴らしいと感じました!

一般的に山城は山肌を多くの樹木で覆われており、最上部の本丸から周囲の景色が少し見えるだけというケースが大半を占めます。
しかしここは山肌の樹木のほとんどを伐採し、戦国当時の様子を見事に再現しているのです。
そして複雑に組まれた縄張り。
山の麓から山頂までのいたるところに比較的大きな曲輪が配置され、その周囲は切岸となって敵を寄せ付けません。本丸もかなりの広さがあり、待機所や武器庫などの建物も複数立てられる面積が十分にありました。中でも特筆すべきは千畳平。


ここは約3,000平米あって井戸も作られており、長期間の籠城にも耐えられるようになっています。春には桜の名所にもなるのだとか。
これらの他にも大きな土塁や石垣などもあり、山城の魅力がたくさん詰め込まれた城です。
本当に素晴らしいっ!

もう1か所は松江城。
松江市内の中心部にある平城です。
この城はいわゆる「現存12天守」の一つで、国宝となっています。

特に最頂部にある鯱は木造のものとしては国内最大だそうです。

松江城は天守だけでなく、その縄張りの広さと石垣の壮大さも魅力的です。



この日は平日でしたが大変多くの人が訪れており、その人気のほどが伺い知れます。
これで残る現存12天守は弘前城と備中松山城の2か所。
死ぬまでにコンプリート出来るか!?


2城はフォトアルバムに収めました。
月山富田城(島根県安来市)
松江城(島根県松江市)
Posted at 2026/10/12 17:00:43 | コメント(0) | 城めぐり | 旅行/地域

プロフィール

「スケールモデル研究会での出会い http://cvw.jp/b/488285/49374745/」
何シテル?   10/20 20:05
模型工作とキャンプが大好きなヘタレをやぢです。 私がフォローする方には2種類あります。 一つは「以前からのみん友さん」 もう一つは「ちょっと興味を持っ...
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