
モデルアート誌から
「ダブルアール・メカニクス」という雑誌が発刊されるそうです。
テーマは
「ガンプラを始めとするキャラクターモデルをメインに取り扱う」ということで、第1号の特集では主に
「1980年台リアルロボットアニメ」に登場するキャラクターモデルを中心に扱うのだそうです。
モデルアート誌といえば、私が少年時代に作り続けたウォーターラインシリーズを題材にした「WL艦隊編成講座」でさんざんお世話になった雑誌。もともとは空モデルを中心としたスケールモデルをメインに取り扱う硬派な雑誌というイメージでしたが、やはり時代の流れには逆らえないのでしょうか。
しかし折りしも私は旧キット・リックドムを製作中。
前回作ったドダイ以来、旧キットの楽しさに目覚め、先に製作予定だった1/288ガンプラコレクションのジオラマを後回しにしてまで、ドムを手がけてしまいました。
旧キットの魅力。
それは、「模型作りの楽しさを再認識させてくれるところ」ではないでしょうか。
ガンプラに関して言えば、私が小学校6年生くらいの頃。
当時はガンプラ大飢饉時代。
どこからか弟が1/144ザクを手に入れてきました。
初めて見るザクは、大変衝撃的でした。
それまでロボダッチ以外はスケールモデルしか作ったことのなかった私は、一目でガンプラに魅了されたものです。
その後、どうにか1/144グフを手に入れて作ったときには、本当に感動したものです。
アムロ「こいつ、足首が動くぞ!」
セイラ「さすが、改良強化新型」
でも、当時はキットのプロポーションがどうのこうのなどと言える状況ではなく、まず手に入れること自体が目的化していた状況でした。
中学時代には飢饉も少し治まり、徐々にマイナーアイテムが販売されるようになって来ました。
記憶に残っているのは1/144アッガイ。
手足の可動範囲は狭いものの、コックピットハッチの開閉状態が選択できるものでした。
今から見ると、たったそれだけのことですが、当時にしては革命的な出来事だったのです。
しかし売っていない。
結局手に入れることは出来ませんでした。
時は流れて現在。
ドダイに続き、リックドムを製作中ですが、HGUCに慣れた体には、可動範囲の狭さがものすごく気になります。
特に足の付け根。ガニマタにできないことで、カッコいいポーズが取れないのです。
ドダイは飛行機なので、そうした問題はありませんが、MSにとっては致命的とも言える部分です。
よって、ドムの製作はポリキャップの仕込みが中心の作業になっています。
しかし、ここで思うわけです。
今のキット、特にガンプラは大変よくできています。
色プラが使われていたり、スナップフィットが普通だったり、ポリキャップが仕込まれていたり、合わせ目さえ目立たないように設計されています。
対して旧キットは、単色成型、接着剤必須、可動範囲激狭、合わせ目どころかバリもバリバリ。
単に
「製作の楽さ」という観点では、現行キットの圧倒的勝利です。
しかし、
「完成させる楽しみ」という部分ではどうなのだろうか、と。
可動範囲が狭ければ、どうやってポリキャップを仕込もうか考える。
色が付いていなければ、どの色を選択しようか考える。
プロポーションが気に入らなければ、どうすれば好みの形になるか考える。
こうした「考える」作業が旧キットには必要になるんですよね。
これこそが旧キット製作の楽しみなのではないかと。
ドダイとドムを作ってみて、改めてそう思いました。
「出来の悪い子ほどかわいい」と言いますが、こういうことなのかと。
無論、ガンプラのメインターゲットが30~40代であり、その世代は余暇時間が少ないため、安易にきれいな完成品が製作できることという需要があることは否定しません。
その結果生まれる「所有欲が満たされること」も否定する気はありません。
でも私としては、自分の思い通りにキットを弄り倒したという実感がほしいんですよね。
ウォーターラインシリーズを作っていた当時も、組立説明書など参考程度にしか見ておらず、もっぱら写真や図面とにらめっこして、「この部分をどう再現しようか」と常に頭を悩ませていました。
てなわけで、リックドム製作中。
本体は概ね完成が見えてきたので、武装の製作に移行しつつあるところです。
来月からは仕事が忙しくなりそうなので、今月中の完成を目指しているのですが、果たして間に合うだろうか・・・。
ブログ一覧 |
ガンプラなど | 趣味
Posted at
2013/03/23 22:46:03