ビグザムを使ったジオラマ工作は遅々として進んでいません。
現在は1/500アッガイたんの製作。
前回ブログで作り直しを宣言しましたが、実は大きさにも問題があるのではないかと感じたのも理由のひとつです。
それがこれ↓
1/550ミデアにおまけでついているドムとの比較です。
うーむ、明らかにデカすぎるぞアッガイたん。
ついでに情景模型シリーズ「テキサスの攻防」にある1/550ゲルググとの比較。
おおっ、さらにデカすぎだぞアッガイたん。
各アイテムとのバランスを取ろうとすると15%くらい削り込まなければならないのではないかと感じました。
待てよ。
実はアッガイたん、片足はできているので、そこから頭頂高を測り、公式設定数値と比較してみました。
するとほぼ1/550で作られています。(さすが俺w)
当然です。HGUCアッガイを実測して1/550サイズを割り出しているので。
となると…
不安になってドムとゲルググの公式設定数値から1/550の頭頂高を算出し、キットと比べてみます。
これがその結果↓
公式設定 → 1/550 キット寸法
ドム 18.6m 33.8mm 30mm
ゲルググ 19.6m 35.6mm 31.5mm
※いずれも頭頂高。ザクとは違う調べ。
をいをい、だいぶ小さいじゃん。
キット寸法から逆算したスケールは、ドム=1/620、ゲルググ=1/622。
不安確定。
恐る恐る情景模型に入っているガンダムとガンキャノンも同様に測ってみました。
ガンダムは公式設定が18mでキットが32.5mm、ガンキャノンは設定が18.1mでキットが33mmなので、いずれもほぼ1/550でした。
こっちは正しいんだ…。
ものはついで。
手元にある旧キットを一通り調べてみることにしました。
まずFGザク。これはほぼ1/144サイズ。
次に1/144リックドム。これも約1/140なので、OK。
そして先日作ったビグザムは1/568でした。ま、OKかな。
ボール。旧キット・ボールは1/144と1/250の2種あります。1/144とされる方は実は1/173、1/250とされる方は1/305でした。
困ったのが1/144マゼラアタック。こちらは全高が1/213、全長が1/187、全幅が1/135。大きさがバラバラで、しかもキットは背が低すぎる。あれ以上高くすると、さらにかっこ悪くなりますが?
1/550ミデアも全高こそ1/548でしたが、全長は1/484、全幅は1/451でした。
つまり全長全幅ともだいぶ小さい。
1/1200ムサイも同様。全高は1/1498、全長は1/1239、全幅は1/1447。
こちらは全高全幅が足りません。
我が家にはまだズゴックとガウがありますが、もう測るのを止めました。
これはいったいどういうことなのか。
ミデアと情景模型を見ていた時は、「連邦MSびいきがあるのでは」と邪推しました。当時の子供向けアニメはまだ勧善懲悪の感覚が残っている時代。連邦は善でジオンは悪。善のガンダムより悪のドムやゲルググを大きく作るわけには行かない、と。
もう一案は、「情景模型の1/550キットはそもそもそのスケールではない」という考え。
事実、箱や組立説明書のどこにも1/550の表記はなく「マスコット」と記載があるだけです。
しかしこれらの説はその後の旧キット追跡測定によって否定されます。
では…
ふと、Wikiの「ガンプラ」を調べてみると、次のような説明があります。
当時のキャラクターモデルのラインナップは300円と700円の2シリーズで展開されることがパターンとなっていたため、ガンダムに関しても従来通り価格帯を300円と700円にすることになった。
なお、「1/144スケール」とならなかったのは、設計がスタートした時点で、会社の開発方針として、明確なスケール設定が無かった為である。1980年当時のバンダイ模型のカタログには、ガンダムのプラモデルの発売の告知と共にサイズは「大」「小」の2種の表記がある。
設計図面が完成し金型製作が進められていた頃、村松はスケール表記の必要性を感じていた。そこで完成した図面を改めて計測しスケールを算出してみると、ほぼ1/144(144分の1)スケールであることが判明する。
なるほど、価格からサイズが決まったと。
つまり、1/144旧キットは「小」なので、そのサイズの箱に合うように設計した結果が、たまたま1/144だったと。
その後、シリーズ化の中でより大きなアイテムを開発することとなった時も「小」の箱の大きさからはみ出ることができなかったということでしょう。
リックドムはそれまでの1/144MSキットよりも大きな箱で発売されました。これこそ「小からの脱却」であり、その結果ほぼ1/144を実現できたのではないでしょうか。
我が家にはありませんが、旧キット・1/144ゾックもそれまでより大きな箱で生産されているので、恐らくほぼ1/144なのではないでしょうか。
さて、困りました。
こんなことに気づいてしまうと、迂闊に旧キットのサイズやスケールを信用するわけにいかなくなってしまいます。
設定に忠実でありたいと思うなら、その寸法から作るべき作品の大きさを割り出し、キットの寸法と比較しながらバランスを整えていく、という作業工程になってしまいます。
しかもそうしたからといって、必ずしもカッコいい完成品ができるという保障もない。
あー、なんだかとってもめんどくさいぞ。
翻って、そもそもガンプラは「実物が存在しない」世界です。
よく言いますよね、「ガンプラは自由だ」って。
つまりどこかに正解があるわけではありません。
誰かも言ってました。
「ちっちゃいことは気にするな!」w
よしっ、腹は決まった。
後は工作するのみ!
ずいぶん遠回りしたジオラマ製作でスミマセンm(__)m
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Posted at
2018/02/28 00:03:46