前回完成した空母天城。
今回は引き続きジオラマ制作に取り組みます。
ベースは100均で買ってきたコレクションケース。
21センチ✕7センチの手のひらサイズです。
まずはベース部分の周囲に5mm角プラ棒で枠を作り、その内部に海底部分とする100均スチレンボードをはめ込みます。
ボードの表面には鉄ヤスリのお尻で凹凸を付けます。
天城の係留されていた三ッ子島は、おおまかな形をスチレンボードで作ってからその上に石粉粘土を塗りつけて作ります。
粘土が十分に乾燥したら、地形の塗装に移ります。
まずは全体にフラットアースを吹きます。
海中はその上からフラットブルーを軽く吹き、さらにオリーブグリーンでドライブラシ。
地上はオリーブグリーン、フラットブラウン、タイヤブラックで汚します。
同時並行で小物の作成も。
今回は漁船、小舟、そして零戦21型をそれぞれ1/2000スケールで作りました。
零戦はあえて52型や54型でなく21型、しかも塗色を明灰白色とし、右翼を破損して撃墜されたものとしました。画像では分かりませんが、主翼にはちゃんと上反角が付けてあります。
さてここからが今回初挑戦する部分。
海面の製作です。
今回のジオラマは空母天城を海上・海中両方で見せるというディスプレイにします。
昔の私なら、海面部分で天城を上下真っ二つに切断し、一枚モノの透明プラバンの上下から挟み込むという方法を考えていました。
しかし、この方法は切断が非常に大変。
そのため、以前勉強した技術を活かします。
それは
2016年5月に行われた静岡ホビーショー同時開催の「モデラーズクラブ合同展示会」にてこの作品↓の作者に教えてもらったもの。
その方法とは…
最初にボール紙に船の大きさより少し大きな穴を開けて、その状態で喫水線の高さでその船と板を固定し、その状態で細長く切ったボール紙などを、船の舷側に当たるようにのりで水面の板に少しずつ貼り付けていきます。
その作業を船の全周でやると船のサイズの分だけの穴が残ります。
これで型紙作りが完了するので、あとはアクリル板などにその型紙を当てて穴を切り抜く、というもの。
まずは海面の高さで画用紙を支えるための「足」を100均スチレンボードで作ります。
次に適当なサイズの穴を開けた画用紙を置き、船や島との隙間を画用紙の細切れで埋めていきます。
こうして作った型紙を、傷防止のためマスキングテープを貼った0.2mm透明プラ板の上に置き、鉛筆で線を引きます。
線に沿ってデザインナイフで切り欠いたプラ板には、裏面にクリアブルーを吹き、表面には木工ボンドを塗って波の表現とします。
その後、プラ板をジオラマベースにセットし、仕上げに島や船との隙間を木工ボンドで埋めます。
なお、海中部分の3方を囲む透明プラバンは0.4mm(無塗装)を使用しました。
さて、ここまで出来たらあとはそれぞれのアイテムを配置し、ネームプレートなどを配して完成。
その報告はこの次のブログで!
※制作のより詳細な説明は、フォトアルバムを御覧ください。
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1/2000空母天城ジオラマ(制作編)
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Posted at
2019/02/23 17:22:59