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イイね!
2019年07月10日

琵琶湖東岸の城跡めぐり(2日日)

さて2日目。
キャンプでは朝日とともに起床という生活になることが多いですが、この日は曇り空だったので6時半頃起床。昨晩遅くに雨が降ったのでテントの水滴を拭き取ってから朝食の準備をします。

焼き鳥缶雑炊。
おにぎりに焼き鳥タレ缶をタレごとかけてチューブしょうがと混ぜて水で温め、最後にあさつきを山盛り振ります。
さっぱりした味で気持ちいい…(^^)

ささっと撤収作業した後に、城跡へ向かいます。
この日のテーマは「姉川の戦い」。
浅井朝倉連合軍VS織田徳川連合軍という構図で、この戦いで浅井朝倉両軍とも甚大な被害を被り、浅井家は小谷城で、朝倉家は一乗谷でそれぞれ滅亡してしまいます。
この結果、琵琶湖東岸一帯の覇権を織田家が握ったことになり、それはつまり京への足がかりを得たことになったという点で大きな意味があったと言えそうです。

最初に向かったのは姉川の南側にある「横山城」。
元々は浅井氏が作って守備していた山城ですが、浅井氏攻めの拠点とするため、姉川の戦い後に織田氏が攻め取りました。その最初の城代は木下(後の豊臣)秀吉だったので、「出世城」と言われることも。
ちなみに浅井氏滅亡後、横山城の石垣などを移設して長浜城が作られたため、横山城は廃城となっています。

ただ、現地近くでは秀吉よりも石田三成を推しているようです。


城へは日吉神社脇からのハイキングコースを進みます。ハイキングと言っても結構な山登り。しかも樹木や草木が生い茂る中を進むので、トレッキングシューズ+長袖長ズボン推奨です。
城内の要所には↓のような説明板が設置されています。


いわゆる織豊期のように堀と石垣でがっちり固めて、複雑な侵入経路を作って、大きな天守閣を建てて、というものではなく、それ以前の時代から作られていた土塁と堀切などの土木工事中心の作りです。

その中で注目したのは二重堀切。その名の通り、堀切が2つ連続して作られているものです。まずはひとつめ。


そしてそのすぐ向こう側にもう一つ。


この構造を戦術上どのように活用したのか分かりませんが、他ではあまり見られないものだったので、いいものを見ることができました。

さらにどんどん進むといくつかの曲輪を経て本丸へ到着します。


右側の高い山が小谷城。
適度な距離をとった前進基地として、横山城が重要なポイントだったことがよく分かります。

さて、下山後に立ち寄ったのが「三田村城」。
こちらは横山城から少し北へ行った姉川の南側にある小さな平城の跡です。
規模の小ささから、城と言うよりも居館とか屋敷跡と言ったほうがよさそうですが、姉川の戦いの際には朝倉景健が本陣を置きました。そのせいか、姉川の戦いを朝倉側では「三田村合戦」と言うそうです。
現在は伝正寺となっていますが、当時の遺構として土塁が残っています。


こんな看板も立てられていました。


小さな城跡ではありますが、姉川の戦いと絡めながら見ると、また感慨深いものがあります。

お昼をテキトーに済ませ、向かった先は「小谷城」。
姉川の戦いを締めくくる名城の誉れ高い山城で、三代に亘って隆盛を誇った浅井氏の滅亡の地でもあります。
その縄張りの巧みさと堅牢さから、日本五大山城のひとつ、さらに日本百名城のひとつとして数えられています。
それゆえ、城下に「小谷城戦国歴史資料館」が作られているので、そちらで予習します。

館内には浅井氏や小谷城、そして姉川の戦いについて大変詳しい解説が加えられています。そしてこんなジオラマも↓

奥の大きな山に配されているのが小谷城。手前の山にあるのが虎御前山城です。
こうしたプレゼンをしてもらうと、城の縄張りだけでなく城の周囲の状況がよく分かりますね♪

そしていよいよ当城。






詳しい説明はフォトアルバムに譲りますが、各曲輪ごとに当時の状態をイラストにした表示版が設置されており、それと現地の様子を見比べながら歩くことができるため、大変楽しく攻城できました。

と同時に現地を歩いて感じたのは、今回歩いたエリア(金吾丸跡~小丸跡)は本丸と中丸跡の間が「大堀切」で区切られており、両エリアで作りが大きく違うこと。
金吾丸から本丸は浅井氏が使っていた場所で、その向う側にある中丸から奥は京極氏が使っていた場所です。
京極氏は浅井氏を被官にしているという立場であり、それゆえ京極丸を中心とした中丸跡より奥のエリアは広めのスペースが確保され、石垣や土塁もしっかりと作られています。
両者の関係性が城の作りからも感じられたのは面白かったですね~。

小谷城は中腹まで車で登れますが、その後の道のりは険峻な山道の登山となります。今回は時間と体力の関係で山王丸以奥は行きませんでしたし、別尾根にある福寿丸や山崎丸も行っていません。これらの遺構や城下町も含めて制覇しようとすると丸一日コースになってしまいそうなほど、城域は広いです。

予定ではこのあと7つ目の城・虎御前山城に行くつもりでしたが、前日の彦根&観音寺城、そしてこの日の横山&小谷城の登山続きで、足腰はガクガク。とてもあとひとつ山城を攻め取る体力は残っていません。
この近くにはまだまだ攻めてみたい城(長浜城、賤ヶ岳城、山本山城、鎌刃城など)が多くあるので、次回訪問に取っておくかな(笑)

山城を攻め、城下町を歩き、そしてキャンプを楽しむ。
充実した2日間を過ごすことができました。


この日訪れた城の画像はフォトアルバムに収めてあります。
横山城
三田村城
小谷城
ブログ一覧 | 城めぐり | 旅行/地域
Posted at 2019/07/11 22:15:39

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この記事へのコメント

2019年7月12日 0:40
連日の攻城お疲れ様でした♪

キャンプして、さらに城郭を
巡りつつ、あちこち歩くというのは
かなり体力を奪われますよね…

ブログを拝見するだけで
どっと体力を奪われた
気がしました…(^_^;)

この後、運転して帰った
ワケなので、やはりザク違さんは
タフなんだと思いました。

改めてお疲れ様でした。
コメントへの返答
2019年7月12日 20:15
さすがに疲れました。

若かりし頃なら、適当な休憩を挟んで7城を全て制覇していたかもしれませんが、やはり寄る年波には勝てませんね。
駅まで20分弱のジテツーを心掛けてますが、その程度では足りないと実感しましたorz

高速はオートクルーズを使うと全然楽です。
近々また遠乗りしようかと画策中だったり(笑)

タフさではシウさんには絶対に勝てませんよ(´ω`)

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