船体の改修作業がだいぶ進みつつあるので、ぼちぼち上部構造物などの艤装に入ろうと思います。
最初に手を付けたのが船体中央あたりに設置される2番3番機銃を配置するための架台。
八角形の平面形は図面からサイズを割り出すことができますが、2本の支柱の断面はどうなっているのか。
今回製作するフジミのキットでは円形になっています。
↓の画像はタミヤの松。

こちらも円柱です。
しかし手元の図面↓ではイマイチ明確ではありません。
さらに悩むのは学研の「歴史群像No43松型駆逐艦」折込の敷物配置図では十字形となっています。

この図では十字の脇に丸印が3つあります。
これは何なのか?
色々調べていくと、どうやらこの丸は昇降口を示すマークのようです。

当該支柱下には缶室と機械室があるので、そこへの出入りのためでしょう。
よって敷物配置図は信用できると判断しました。
さらに念のため、松型及び準同型の橘型の写真を何度も繰り返し眺めました。

上から順に、竹、樅、楓、萩、初桜(2枚)で、いずれも竹と同じ横須賀で建造されています。
このうち初桜の2枚目では、少なくとも左舷側は十字型であると断言できます。
これらの情報から、左舷側は十字、右舷側は前半が円形、後半が十字という結論に達しました。
またその支柱を支える三角ステーの有無も上に掲げた写真から「ある」と判断しました。
さらに支柱同士をつなぐように架台下を横に伸びる部材があると判断しました。
ただそれが1本なのか複数なのか、またどの位置に付いているのかまでは分からなかったので、架台の補強目的ならば二本だろうと推測して設置してみました。
さらに銃側弾薬箱も設置します。
軍艦メカニズム図鑑に載っている寸法を1/700にすると1.51×0.97×0.67mmとなります。

しかし、図面から算出すると1.00×0.43×0.79mm。
これまたどちらにするか悩みましたが、図鑑の寸法だと大きすぎ、図面の寸法だと小さすぎる気がしたので、1.2×0.75×0.7mmとしました。ちなみに高さは0.5と0.2mmのプラバンを重ねることにより本体と蓋を表現しています。
その成果がこちら↓
ブルワークは甲板との往復のためのラッタルをつけるので、一部を切り欠いてあります。
このあと、6cm双眼望遠鏡2基と25mm3連装機銃2基をつければ完成です。
そして船体の工作の続き。前回までに艦首の錨鎖関係装置を設置しましたが、舳先に付くフェアリーダーは未施工でした。
舳先にごく少量のエポパテを盛り付け、デザインナイフの先で形を整え、硬化後にピンバイスで穴を開けました。
なかなかいい感じ♪
さらに船体下面に1mmプラバンを2枚貼り付け、合わせ目をパテで消します。
同時に少し控えめだった艦首フレアも、少し深めに修正しました。
それがこちらです↓
これで船体の基本工作は概ね終了。
いよいよ本格的に艤装工事に入っていきます。
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Posted at
2020/03/21 23:17:38