煙突周辺の工作の続きです。
この辺りは詳細が分かる図面も写真も手元にないため、何を基に作ろうか悩んでいましたが、ふとPCのブックマークに「深雪会」があることを思い出しました。
同会HPでは
榛名最終時の美麗なCG画像が多く公開されています。
CGは昭和19年2月末に佐世保工廠が作成した舷外側面、平面、艦内断面及び諸艦橋平面図と、実艦の写真を基に作られているとのことなので、これを全面的に信用して製作することにしました。
CGは3Dで作られているので微妙な位置関係や寸法などは一部推定となりますが、煙突周辺の構造物がどのように作られているか、かなり詳細に分かりました。
ただ1/2000というスケールではそれを忠実に再現することができず(特にトラス)、嘘のない範囲でかなり省略した形での工作としています。
次に3番主砲の後ろにある航空機甲板の工作を行います。

航空機運搬軌条は、塗装した伸ばしランナーをリモネン接着剤で固定しました。
ターンテーブルから斜め前方に伸びる軌条は直線でなく緩いカーブを描いています。主砲を避けた配置だとは思いますが、それにしてもなぜ直線でないのでしょう…。
カタパルトは撤去されていたようなので、台座部のみとしました。
艦首左舷側には爆撃による破孔があります。
まずは写真にて破孔の状態を確認します。

画像①は爆撃中のものですが、既に破孔らしきものが認められます。
②は戦後のもので、破孔後方にめくれた外板が確認できます。
③は1947年5月に解体中の姿を空撮したもの(Wikiから見られます)ですが、ホースパイプより少し前に破孔があることが分かります。
アジ歴資料も一通り調べたのですが、呉空襲時の戦闘詳報は公開されていないようなので、他の爆撃跡も含めて、いつの空襲でどの順番に爆弾が命中したのかは不明です。

検証内容を基に、空撮写真をワードに貼り付けてサイズ調整したものの上へキットを載せ、破孔の位置を決定しました。
めくれた外板はプラペーパーでそれらしく作ってみました。
最近は平日夜に模型工作を行う頻度が下がっています。
仕事から帰宅する時間が遅いこともありますが、年齢とともに気力が落ちているのを実感します。
いやいやザクレロも作らなきゃいけないし。
年内にどちらかだけでも完成させられるといいのですが…。
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Posted at
2020/12/19 23:50:25