完全に週末モデラー化しているザクとは違うです。平日に作業できないので、今回の報告もあまり進捗はありません。
本体の工作がだいぶ形になってきたので、ジオラマベースを作ります。 ダイソーの300円ケースに1.7mm透明プラ板で枠を付けます。
枠の内側からクリアグリーンをランダムに吹き付け、その上からロイヤルブルーを塗り重ねます。こうすることで、外から見ると透明板の奥が海になっているように見えるという寸法。最近多用している手法です。

なお、4枚板のうち奥の1枚はセリアの1mmプラバンを使ってみました。
カッターを入れた時は刃先が入っていかない=硬い印象がありましたが、その後パキッと折る瞬間には若干粘りのようなものを感じました。
タミヤ製品とは若干異なるようですが工作に支障が出るような印象はなく、安価に入手できることもあって今後多用できる可能性を感じました。
枠内の嵩上げ用として、枠に合わせてダイソースチレンボードを4枚貼り重ねます。
今回は電飾も行うので、配線などを通す穴をベースとスチレンボードに開口します。
これらを組み合わせると、基本的な構造が出来上がります。

この後は石粉粘土を表面に盛り付けて海面を作りますが、それはまた後日。
前回のブログで艦橋に設置した双眼望遠鏡がオーバースケールと記したところ、とある偉大な先輩モデラーさんから「少し値は張るがベテランモデルのものを使うと良い」とのご指導をいただきました。
早速購入。

ワンセットで約3500円(送料込)で高いですが、たくさん入っているのでナノドレッドと比べると割安感はあります。
肝心のクオリティはご推薦モノだけあって折り紙付き。素晴らしいです。
そして桑へ設置。

左が交換前、右が交換後です。かなり印象が変わりました(^^)
そしてウェザリング。
全体にスミ入れ用ブラックを塗ります。これまではブラックを塗ってからエナメル溶剤を含ませた筆で拭き取るという順序でしたが、今回は先にエナメル溶剤を塗布し、その上にブラックをちょんと落とす方法を試しました。するとブラックが溶剤の上で滲むような表現となります。さらにハルレッドで赤サビも表現しました。
次は手すりの設置です。
前回までに支柱設置用の穴は開けたので、今回は支柱を設置します。
支柱の高さは約1.4mmなので、その高さの治具をプラ板で作り、それに合わせて0.19mmΦのステンレスワイヤーを切断するという作業を延々と繰り返しました。

甲板上の細かいモールドに高さがある関係でなかなか支柱の高さが一定になりませんが、雰囲気くらいは出せるのではないかと思います(汗)
今回の報告はここまでですが、今までのように資料ベースの考察などがないので全く薄っぺらい内容になってしまいました。
さすがに寂しいので、ここで余談を少々。
先日発売された艦船模型スペシャルを購入しました。テーマは塗装。私の弱点のひとつです。

斜め読みしたところ木甲板の色について論じる記事があり、実際の艦で使われていた木材の写真があったり、実艦と同じ木を風化させて色の変化を見るというものがあり、写真もその色を正確に印刷しているだろうと感じられました。最近の模型雑誌の記事は実艦の写真を挿入するなど、考証面にも力を入れている印象があります。
昨年からの艦船モデル復帰後、考証が楽しいと感じていますが、それが高じて例えばネット上の製作記事や雑誌の記事に「この部分はこうなっていた」と書いてあっても、写真や図面でそれを確認しないと納得がいかないのです。先程の記事の作りなら信用する気になる、みたいな…。もうほとんどビョーキですね(苦笑)
しかし特に旧海軍艦船となると実物が存在するのは三笠と氷川丸くらい。それとてかなり大きく改変されています。
更には経年劣化、当時の製品のバラつき、現地改修など様々な要素もあります。
つまり工作にせよ塗装にせよ正解が分かりません。
だからと言って「何でもあり」でテキトーに作る塗るというのも違う気がします。
だんだん支離滅裂になってきましたが、結論は
「作っている本人が楽しければそれが一番!」ということではないかと。
徹底的に調べ上げて何年も掛けてひとつの作品を仕上げるもよし、短期間で素組みをいくつもこなすもよし、モデラーの数だけ楽しみ方があるのだと思います。
その上でお互いの工程や作品を肯定し合い高め合っていければ、模型趣味もさらに盛り上がるのではないでしょうか。
ビバ・模型工作!
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Posted at
2021/11/23 10:04:55