前回触れた公民館はこんな様子です。

この建物は近年建てられているので、当時のものではありません。
公民館のすぐ左隣には火薬庫跡が残っています。

建物の周囲をコンクリート壁で取り囲む作りは、万が一火薬庫内で爆発があった場合、周囲に被害が及ばないようにするためです。
壁には2箇所鉄扉が設けられていますが、向かって右は固く閉ざされています。

かれこれ100年くらい海風に晒されている割にはしっかりと形を残していますね。
左の扉は開いており、中に入ることが可能です。建物はレンガ作りでした。

建物と壁の間には家畜の飼料タンクがあります。一時期ここを鶏小屋として利用していた名残ですが、現在は使われていないようでした。
建物・壁とも蔦植物に覆われており、詳細を確認することは困難でしたが、背後を高い位置から撮影すると、3階と思われる作りも見られました。1階が火薬庫で、2階3階は事務所などだったのかもしれません。
火薬庫跡の右隣には小さな建物があります。

用途は不明ですが、火薬庫から続く外壁に囲われていることから当時の建物でしょう。
外壁と建物の間にはこんなものが転がっていました。

これも用途不明。でも雰囲気的には当時のものの気がしますが…。
この建物と公民館との間は住宅が建っていますが、その敷地の周囲にはこのようなものが巡らされています。

これも当時のものではないかと。
さらにその住宅の裏手に建っている住宅では、道沿いにコンクリート柱が何本も立っていました。

このような光景は当時はよくあったようなので、このあたりも軍の施設が建ち並んでいたのでしょう。
公民館及び火薬庫と岸壁の間には比較的広いスペースが広がっています。

敷地内を歩いてみると、当時のものではないかと思われるコンクリート片が散見されます。

先に掲げた当時の絵図では、この場所に何かの建物などはなかったようです。岸壁で行われる補給物資などの仮置き場ということでしょうか。
まだまだあります。
次回その3に続く。
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Posted at
2022/11/06 16:48:03