石粉粘土の硬化に伴う収縮により「反り」が発生したジオラマベース。
こんなに反り返りました。
どうするか少し悩みましたが、反ってしまった部分を切断して再度設置し直し、切断後に粘土を充填し直して硬化させました。

しかしこれほど細かく切断しなければならないとは…。
次回石粉粘土を塗る時には適度なスパンで目地を入れなければなりません。
さて、ようやくベースの形が整ったので、輸送艦を配置する場所を彫刻刀で削ります。

その後、ロイヤルブルーを筆塗り2回、吹付け1回で塗り重ね、その上からクリアグリーンを適当に吹き付けました。
輸送艦本体の方は主砲の製作に取り掛かります。
まずは実艦写真のチェック。
一等輸送艦の主砲は12.7cm連装高角砲B1型です。

従来のA型と比べると左舷側シールド前部下端に若干の凸が見られます。これは出力を増した電動機を設置したためだそうです。
同型の砲は松型駆逐艦にも搭載されたため、竹・桑の製作時にはいずれもプラバンプラペーパーからスクラッチしました。なので今回も同様に。
なかなかいい感じに仕上がりました。
松型を作ったときよりも若干クオリティが上がったかなという自己満足♪
次に22号電探を作ります。
艦橋屋上の防空指揮所後端にある架台の上に設置されますが、架台の形状は以前に検証した結果、断面が縦長の長方形であろうと推定しました。
そして作ったのがこちら。

ラッパ部は1mmプラ棒から削り出して作りましたが若干大きめの印象なので、次回はもう一回り小さく作ろうと思います。
前部マストの製作に移ります。
一等輸送艦の設計ベースになった松型駆逐艦の前部マストは後ろ2本の支柱が若干前よりに傾けてあり、上部につくヤードと後部マストの距離を稼ぐ構造になっています。しかし一等輸送艦の実艦写真及び図面を確認する限り、後ろの支柱は垂直に立てられていました。
その他のディテールを第9号の写真で確認したのがこちら↓
そして作ったがこちらです。

三本の柱は0.3mmの角棒です。松型がそうだったように、この時期のマストは断面が丸ではなくアングルで作られていました。
一等輸送艦のマストが丸だったのか角だったのか確認できる資料は手元にありませんが、当然角だったと推定しました。
マストが立つと上下方向の立体感が出るので、フネとしての形が出来てきたなという実感が湧いてきますね。
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Posted at
2022/11/19 11:13:55