おおまかな形が出来てきたので、細かな艤装に入っていきます。
艦首の実艦写真を確認すると次のような作りになっていました。
これらを踏まえて艦首の工作。
次に艦首アンカー関係装備です。
二等輸送艦では艦首アンカーは右舷のみに装備されています。
ウインチについてはかなり鮮明なディテール写真が残されているので、これを参考にします。
そして作ったのがこちら↓

けっこう上手く出来たと自己満足♪
さらに艦首の門扉形状も確認し、プラ板などでスクラッチしました。

0.3mmプラ板をベースの上に0.1mmプラバンで通路板などを作りました。なかなかいい感じに仕上がったとこれまた自己満足♪
艦首付近には門扉を支持するチェーンや、アンカーチェーン用ストッパーなどが付きますが、それらはまた後日製作予定です。
次に艦尾。
二等輸送艦は大発などと同様、岸に乗り上げる前の沖合で艦尾アンカーを下ろした後に接岸し、揚陸作業終了後に艦尾ウィンドラスで艦尾アンカーのワイヤーを捲き上げて離岸する仕組みとなっています。
アンカーは、初期建造艦(ディーゼル艦?)は左舷寄りに格納される作りでしたが、その後の艦は中央に格納されます。
艦尾楼甲板先端両側には単装機銃座が増設されています。
銃座のブルワークは手すり状のものと鋼製のものの2種類あるようです。
両者の違いの根拠(造船所、増設時期など)はあまり明確ではありませんが、なんとなく大阪建造艦は鋼製で他は手すりのような気がしました。佐世保建造艦はもともと数が少なく、ブルワークが確認できる実艦写真もありませんでした。
140号と159号をどうするか考えましたが、前回ブログでも触れた「海軍工廠は鋼材が優先的に支給された」説を基に、140号(佐世保)は鋼製、159号(向島)は手すりとします。
なお鋼製ブルワークは上に向かって少し開いて設置されています。
甲板上各所にはリールが置かれています。
台座部分はエッチングパーツを使用しますが、ドラム部分は自作するようになっているので、延ばしランナーに100円ウィッグの髪の毛を巻き付けて作りました。
なお、艦首上甲板の傾斜部両側にあるリールのうち左舷側のものは縦置き、横置き、設置なしの3パターン(いずれも初期建造のディーゼル艦)あるようです。

タービン艦では151号(向島)と172号(浦崎)が横置きであると確認できる写真があるので、140号159号ともそのように設置します。
ぼちぼちジオラマベースも製作し始めます。
159号は帰途の海上を舞台にするので、DAISOの300円ベースを使って、プラ板で枠を作った中にスチレンボードで嵩上げしました。
二等輸送艦の艦首下面にはゲタと呼ばれる肋材があるので、海面を形成する際、その隙間を埋める必要があります。めんどくさい…
この上にメディウムなどを盛ってフラットな海面を作ってきましたが、第7次多号作戦時は北からの風があったようなので、若干のうねりを表現しようと思います。このためスチレンボード表面を若干削り、その上から薄くメディウムを塗りました。
問題は140号のジオラマ。
こちらは揚陸場面を再現する予定ですが、それだけだとありきたりな物になってしまいます。何か工夫してみたいものですが…。
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Posted at
2023/06/12 17:39:41