先日、旧Twitterを見ていたところ、我が家からほど近い場所にあるイオンモール長久手店に、東雲うみさんのジオラマが展示されているとの情報が。
これは行かねば!
ということで早速行ってきました。
店内3階にあるブーストギアさんのガラスショーケースに3作品も。
早速御覧ください。
かわいい…
いや違う、
カッコいい!
テーマはガンプラではなくダイアクロン。
タカラトミーの製品です。
Youtube「うみちゃんねる」では、これらとは違う巨大ジオラマ製作の動画もアップされています。
今回展示作品はこの動画のものではありませんでしたが、いずれも素晴らしい作品。かっこよくまとまったポージングと上手く配置された場面構成。グラビア撮影などの合間に作ったとは思えないほどの高いクオリティです。
1つ目の作品を細かく見ていきましょう。

発泡スチロール製品と思われる半球型のバックは宇宙を思わせる塗装。
グラデーションは吹付けで表現しているのでしょうが、光る星々はどのようにやったのだろう…。
台座は円形の木製。その上に器状のものを置き、その上に半球形を配置してあります。私なら器状のものは置きませんが、これがあるゆえに全体的な安定感が出ています。
う-む、すごい…
機体とジオラマベースの接続に着目してみました。

機体背面下部のあたりから器状のものに向けて金属ワイヤーが伸びていましたが、非常に目立ちづらい場所に配置されています。
このあたりもセンスですね~。
次の作品。

場面は地上ですが、あえて歩かせず空中を浮遊させています。
両肩に装備されたファンの機能をジオラマで活かしたいという作者の意向でしょう。
機体と車の向きを斜めにすることによって四角い舞台に三角形を作り出すという構図の基本を押さえていますね(高さ方向の三角形も作り出してあります)。
その両側を走る岩山も主役の機体などの邪魔をしない適度な高さ。
そして私が注目したのは車による砂煙。

時々見られる失敗は、前輪の前に煙が発生しているというもの。しかしこの作品ではそれは見られません。
また、少しでも迫力を出そうとすると無駄に高く上がる煙を作りたくなるものですが、この作品ではそのようにせず、非常にリアルに表現されています。恐らく主役である機体への注目度を高めたいという意図ではないでしょうか。
そして3つ目。

こちらは水中ジオラマ。
機体後部のみをレジンに埋めることで、水中が舞台であるという場面設定と機体のディテールを見せることに同時に成功しています。
大量のレジンを使っていながら気泡はほとんど見られません。しっかりと手間と時間をかけている証拠。すごい。
腰のあたりから射出されたミサイルは綿によって水煙が表現されていますが、ミサイルと機体をつないでいるであろう金属ワイヤーが見えないよう、高い密度で綿が使われています。このあたりもわざとらしくないように表現するのは意外と難しいものですが、見事に処理されています。
ここで私が着目したのは、両肩のランチャー?推進機?の後ろに伸びる水煙。

これ、どうやって表現しているんでしょう???
後からハモン様から教えてもらいましたが、私がガラスケースに顔が付きそうなくらいまじまじと作品を見ている姿を、その後ろから他のお客さんが「何見てるんだろう」という感じで眺めていたそうです(笑)
すると若い女の子の店員さんが「ジオラマ作るんですか?」と話しかけてきました。そんな状況は想定外だったザクとは違う、ちょっとドッキリ。
ザク違
「はい、いやーこの作品すごいですね」
店員さん
「ですよねー、本当にすごいと思います!」
ザク違
「グラビアで忙しいのにこんな高レベルの作品つくれるなんて…。本人さんは来ないんですか?」
店員さん
「それはなかなか…。」
ザク違
「こうした作品展示は定期的にやってるんですか?」
店員さん
「はい、1年くらい前にも展示しました。(後ろに並ぶ商品を指さしながら)ここにその商品がありますよ。うちの店長がダイアクロン大好きで。」
ザク違
「撮った写真は友達に送りますね。店員さんも作るんですか?」
店員さん
「いや、私は…」
などという会話を楽しみました。
私のジオラマ作品写真を見せて仲良くなっておけばよかったかな(爆)
それにしてもうみさん、本当にすごい作品を作りますね。
多くのモデラーは単体として完成させるだけで終わりますが、うみさんは単体としても完成度が高く、しかもジオラマ化まで。
場面設定も非常に良く考えられており、それを具現化する能力も大変高いと感じます。「二刀流」を自称するだけありますね~。
短時間の鑑賞でしたが多くの刺激を受けることが出来ました♪
作品の写真はフォトアルバムに収めてあります。
ダイアクロンジオラマ(作・東雲うみ)
ブログ一覧 |
もろもろ | 趣味
Posted at
2023/11/12 17:34:31