もう2週間もキャンプに行っていないザクとは違う。ぼちぼち禁断症状が出てくる=心が疲れてくる頃です。
これはいかん。
日曜出発月曜帰りならキャンパーも少なかろうということで、その行程を組みました。
まず訪れたのは愛知県安城市にあった明治航空基地跡。
太平洋戦争も後半になると飛行機パイロットが不足してきたため、その養成が急務となりました。このため横須賀海軍航空隊により建設されたのが、明治航空基地。
現在は田畑や工場などのある広大な平地に多くの滑走路があったようです。
八剱神社のすぐ近くには基地があったことを示す石碑が立てられています。
基地の遺構は殆どが破壊されてしまいましたが、一部残っているものも。
こちらは特別養護老人ホームの敷地内にある燃弾庫。

当時から構造物の上には隠蔽用の土が被せられていて、扉以外はほぼ完全な形で残っており、正面には説明板も立てられています。

ここにはドラム缶に詰めた航空燃料や機銃弾などを保管していたようです。
決して大きな構造物ではないので、こうしたものを周辺に幾つも作ったのでしょう。
その奥に入っていくと…

天井に空気取り入れ口の跡がありました。
外に出て上に登ってみましたが、煙突らしきものは見当たらなかったので撤去されているようです。
この他、周辺にはレンガ積みの建物跡?などがいくつか残存しているようです。
しかし↑の燃弾庫以外の保存状態はかなり悪いようです。
戦跡巡りをする度に思いますが、不戦の誓いを立てるにあたってこうした遺構が身近にあるかないかは大きな違いになると思うので、今からでも保存に向けた取組みを進めてほしいものです。
こちらの基地で養成されたパイロットは、昭和20年になると鹿児島の基地へ移動し、4月7日の天一号作戦に出撃した方もいらっしゃったそうです。
4月7日と言えば、戦艦大和を旗艦とする計10隻の艦隊が海上特攻として沖縄に向かっている日です。
その日は航空機による特攻などによる大和艦隊の側面支援を行っており、その一部に明治航空基地の隊員が入っていたんですね。
そのうち何名が生還できたのでしょうか…。
時々言われるのは、戦争で亡くなられた方々の尊い犠牲の上に今の平和があるのだと。
そのこと自体を否定しようとは思いませんが、そうした犠牲を払わないと戦争のない世の中を作ることは出来ないのでしょうか。
この日はもう少しドライブが続きますが、文章も長くなってきたので、残りはまた次のブログで。
★フォトアルバム:
明治航空基地跡(愛知県安城市)
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Posted at
2023/12/05 21:26:17