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2024年05月14日

静岡ホビーショー2024報告

静岡ホビーショー2024報告 今年も行ってきました!
金曜夜に自宅を出発しPAで車中泊(近くのトレーラーのエンジン音でほぼ徹夜…)し、翌朝7時頃に会場到着。既に長蛇の列が作られており、会場敷地の1/3くらいまで並んでいました。
待っている間、話題(?)の5.26静岡県知事選の街宣車が次々とやってきて、「ホビーのまち静岡を盛り上げましょう!」などと叫んでいました。

9時開場の予定でしたが15分繰り上げられ、順調に入場。まずはメーカーブースへ向かいます。
まずはハセガワ。
こちらで注目したのは参考出品のニッパー。

左に置いてあるものは刃の根元にある駆動部からずっと直線になっており、パーツ切断部の直線が出しやすくなっている印象でした。右に置いてあるものは刃の内側に針金が仕込まれていて、切断した際にその針金でパーツを挟んで飛ばさないようにするという仕組みです。いずれもぜひ商品化してほしいと思いました。
次はタミヤ。こちらには射出成形機が置かれており、その場で作ったランナーを配布していました。


もらったのは3パーツから成るプロトケラトプス。ジオラマの場面設定を考えなきゃ♪
タミヤでもう一つ注目したのは「アルミ極薄シート」。

薄さ0.01mmだそうで、飛行機やAFVのリベットモールドにもしっかり追従してくれます。
思い切って聞いてみました。

ザク違「他社でも同様の製品が出されていますが、こちらの商品の強みは何ですか?」

その説明としてはまず、素材がアルミなので質感が高いこと、そして裏面のノリで接着させるためはがれにくいことなどが挙げられました。
耐久性について聞いたところ、何年耐久などの実験はしていないようです。ただ、深めの凹モールドの上に貼ると凹部に残った空気が熱膨張することによりシートが膨らんでしまう事があるので、凹部にナイフで切り込みを入れると良いでしょうと提案されました。
これは一度使ってみたいアイテムです。
昨年のアオシマは実車デロリアンを展示して大人気でしたが、今年はハコスカ!

こちらもすごい人気でした。楽プラで出す予定だそうです。
そして日の出の勢いの艦船模型メーカー・ヤマシタホビー。今年も社長さんが一人で切り盛りしていました。冬月の発売が遅れていますが、これは設計などのトラブルではなく社長の要求水準を満たす金型メーカーが見つからないからだそうです。ただ中国から金型師が戻りつつあるらしく、今年度内には発売にこぎつけたいとのことです。
今後の話も聞きましたが、秋月型を3隻(冬月、凉月、秋月)出したら、船以外もやってみたいとのこと。また、船では商船改造空母や妙高型・高雄型の重巡など大きなものもやってみたいそうです。ぜひ神鷹を!とお願いしてみましたが、1隻だけでは採算が難しいようです。残念。

バンダイですか?
もちろん今年もスルーです(笑)
だってブースに入るためにもの凄い長蛇の列に並ぶ必要があるので時間が勿体ないですw


そしていよいよ合同作品展示会。
9時半頃に入りましたが、既にすし詰め状態!


↓はマイティーオーさんの映画「ナバロンの要塞」モチーフとした作品。

手すりやレールなどはプラ材を曲げて自作したそうです。ほぼ直角に曲げるにはお湯を使うそうで、沸騰して数分後のお湯に30秒から1分漬け、十分な形になるまでそれを繰り返すとのこと。スクラッチの参考にしたいと思います。
プラ棒の選択については、プラストラクトはサイズが厳密だが価格が高いのでなかなか手が出ず、エバグリを使っていますと。ただエバグリはサイズがまちまちだったり、曲がっていたりするので通販でなく店頭で要確認と仰ってました。


今回はAFVの超絶作品が多かった印象です。
よくあるのが↑のような布表現。これらはエポパテを薄く伸ばし、意図する形に整えてから一度パーツから外し、塗装した後に再度作品に接着するのだそうです。
これも今度やってみようと思います。
もう1つ見かけるのは、風にたなびく衣服などの表現。これをどうしているのか聞いたところ、紙に流し込み接着剤を付けると樹脂化するので、形を自由に曲げられるとのことでした。
これも今度試してみようと思います。

写真は撮り忘れましたが、石坂浩二さん率いる「ろうがんず」ブースには山本五十六長官が搭乗中に撃墜された一式陸攻のジオラマもありました。制作前には現地調査にも行ったそうです。
機体の残骸は地元の人が周囲の木を切ってくれているので、現在まで形を保っていると説明されていました。日本人も決して恨まれてばかりではないんですね…。

今回は前回より更に3Dプリンター作品が激増していました。
その中の御一方にお話を聞きましたが、今ではマシンも2万ちょっとで手に入るし、データ作成も1週間くらいで覚わるから、まずは試作データを作ってみてお試し出力してみたら?と強く勧められました。
近年では超絶モールドの多くはエッチングから3Dプリンターに置き換わりつつあり、私もその波に乗る時期かもと感じているので、ちょっとやってみようかなと思いました。

その後見たのがこちらの作品↓

スケモ祭りでも常連となっている東さん。
膨大な量のトラスが大迫力ですが、これらはプラではなく木材を粉々にして固め直した集成材をレーザー加工機でカットしたのだそうです。海外含めてかなりの反響らしく、加工用のテンプレを売り出す計画もあるとか。
加工機はさぞお金かかりますよねと聞いたところ、「ツーツリーズ」の機械なら10万ですよと。
いや、高いです^_^;


海の白波表現は私の悩みの1つ。そもそも白は隠蔽力が低いため、数回程度の重ね塗りでは綺麗に発色しないし、極細の線を描くのも困難です。
そのあたりについてこの作者に聞いたところ、ジェルメディウムとアクリル塗料の白を混ぜて筆塗りするとよいと教えてもらいました。筆の太さは数種類を使い分けるのだそうです。


動画ではないので分かりづらいですが、炎から煙が上がっていました。どのようにしているか聞いたところ、ミスト状の加湿器と小型ファンを仕込んであるそうです。ただ、しずくが落ちるのでジオラマベースの底に水分受けが必要だとか。
この作品の他にも空母の煙突から出る煙がありましたが、やはり同様の手法でした。
こうした動きのあるジオラマが最近では増えましたね。こちらの作品も然り↓


これらの他にも気になった作品の一部を上げておきます。



このシリーズ大好きです!
毎年ネタ考えるの大変だろうなぁ。


このザクレロはめっちゃ強そうです!


鏡を中心に右からも左からも楽しめる作品。
これはアイデアの勝利ですね。


画像左のブラックボックスの上から除くと画像右のように上から見たラストシューティングが見えます。上からの視線というのは新鮮でした。


こうした艦橋のみを作った作品を数点見かけました。
戦艦は大きいので全体を作るのは大変ですが、これはこれでアリだなと思いました。


この表現ができるように精進したいです。


潜水艦はつい海中を泳がせたくなりますが、あえて投錨状態にして海中に魚を泳がせるという選択がすごいです。


ここまで内部を作り込んだ事例をかつて見たことがありません。



今回数百数千もの作品を見た中で、私が最も感動した作品です。
キットの箱絵を忠実に再現した作品で、プロペラはモーターで回転し、機首には被弾跡が電飾で表現されており、さらには左主翼には機銃掃射跡も電飾されています。
機体は右主翼の先端を2.5mm真鍮線で支えており、投下されている魚雷も金属線で固定されていますが、それらを水柱で巧みに隠しているので、まさに箱絵そのものとなっています。
主翼の銃撃跡はガソリンタンクを外した位置にされていたり、海面を青でなく茶系の色にして夕暮れ時を表現するなど、様々な部分に作者のこだわりが感じられました。
飛行機ジオラマは駐機状態を再現したものが比較的多い印象ですが、こうして空を飛んでいる作品で、しかも海面すれすれをパイロットの技量で飛び、魚雷を投下した瞬間を再現することで緊迫感まで伝えてしまう。まさに神の宿った作品だと感じました。

その一方で…

こちらの作品は「あの」有名なポスターを見事に再現しています。
でもとある来場者は「私はあのポスターを持っているが、このガンダムの腰の角度がおかしい!!!」などと声高に批判を始めました。人の作品を批判するのは相当な覚悟が必要なはずですが、彼にその覚悟はあったのでしょうか。


合計約400枚の写真はフォトアルバムに収めました。
静岡ホビーショー2024(メーカーブース・展示車両)
静岡ホビーショー2024(ガンプラ)
静岡ホビーショー2024(艦船)
静岡ホビーショー2024(飛行機)
静岡ホビーショー2024(AFV・車・バイク)
静岡ホビーショー2024(美プラ・スパロボ・その他)

これ程中身の濃い2日間は過去に無かったかもと思えるほど充実した時間でした。
同時に思ったのは「出来れば自分の作品も展示してみたい。そして来場者と語り合いたい」。
そんな場所が得られるといいな、と。

そうそう、帰りの高速は静岡インターからではなく島田金谷インターまで下道で走りました。藤枝周辺で渋滞はあるものの、ほぼ信号なしのバイバスは便利ですね。
来年は袋井まで下道でもいいかな♪
ブログ一覧 | ガンプラなど | 趣味
Posted at 2024/05/14 20:57:50

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この記事へのコメント

2024年5月14日 21:14
アップお疲れさまでした~~。
大ボリュームの情報量、ゆっくり拝見させて頂きます。
冒頭の「左利き用ニッパー」はゴッドハンドからも出ていて、左利きの私は
凄く欲しかったのですが品切れ状態だったので通常版を購入しました。
長谷川さんも信頼できるメーカーなのでこれは気になりますね~。
コメントへの返答
2024年5月15日 18:39
枚数が多すぎて、アップアップのアップでした(爆)

私も左利きなので、ブツとしては興味アリですが、協力会社が製造するため、ハセガワさんだけの意向では発売が決められないそうです。

「これは使いやすそうです!」と言っておいたので、ハセガワさんには頑張ってほしいです。
2024年5月14日 22:32
2日間とも行かれたんですか?

僕は気付いた時には土曜は締め切られた後だったので日曜に行きました。
メーカーブースは置いといて(笑)モデラーズギャラリーに一目散(笑)
今回は奥さん同伴だったので、彼女のテンション低下に伴って、途中からかなり端折りました。
ホビコムで見かけた一號艦艤装のカットモデルを目の当たりに出来、行って良かったと思いました。

帰りは鞠子宿のとろろめしを食べ、御前崎経由で下道(R23)で帰りましたが、結構スムーズに帰れました。
コメントへの返答
2024年5月15日 18:42
あら、ニアミスだったんですね。

御前崎経由だと少し遠回りですが、渋滞がないならストレスも最小限なので、いいルートかもしれませんね。
2024年5月14日 22:55
レポートありがとうございました♪
( ´ ▽ ` )ノ
読みやすくて、見やすくて、
自分も行った気になれました♪

それにしても、ものすごい
混雑に圧倒されました…

いろんなブースの方とお話しして
情報得られたのは大収穫でしたね。

展示会の作品、とても充実してました。
どれも見応えありますね♪
この人だかりの中、大変だった
でしょうけど、現地ならではの
空気感も満喫されたのでしょうね。

さて、それではフォトを
拝見いたします♪( ´ ▽ ` )
コメントへの返答
2024年5月15日 18:49
事前登録制で入場者数に上限はあるものの、終始すごい混雑でした。
来場者はやはりオッサンがほとんどで、会場全体がオッサンの汗の臭いになってました(笑)
私もそのうちの1人ですが(爆)

こうした展示会はネットで写真を見るだけよりも圧倒的に得るものが多いです。
そちらから静岡は遠すぎるので、フォトアルバムでほんの少しでも雰囲気が伝われば嬉しいです。
シウさんのために、美プラ写真も少し撮ってきましたので、お楽しみください。
2024年5月15日 7:28
お疲れ様でした😊

模型の祭典
物欲と製作に刺激を貰ったのでは?😆

ここ最近は
海外メーカーも増え良いことです。

ニッパーは進化しますね。
ギッチョ用はもちろん
替刃式もありますからね〜♪
コメントへの返答
2024年5月15日 18:54
前泊のSAでほぼ眠れなかったので、初日はちょっとしんどかったですね^_^;
でもいざ会場に入るとモードが切り替わったのを自分でも感じました(笑)

物欲と製作欲は激しく刺激されましたね。とりあえずグフカスタムを「歴戦の強者」的な感じで作ってみたいと思いました(^ ^)

替刃式ニッパーはネットで見かけた瞬間は「これは!」と思いましたが、インプレッションはあまり芳しくなかったですね。
ハセガワさんにはその提案もしておきました。
製品化されないかなー(*´ω`*)
2024年5月15日 21:05
こんばんわ^^
レポートお疲れ様でした!
凄い!!!!
もぉ、たまりませんね。
どぉやって作ったんだろう?っという作品ばかりで、いつまでも見ていたいです!
個人的には、どざえもんがめっちゃ、ツボにハマりました(爆)
(静岡ホビーショー2024(美プラ・スパロボ・その他) 写真80)

沢山の画像、ありがとうございます!
&お疲れ様でした!!!
m(_ _)m
コメントへの返答
2024年5月16日 19:41
こんばんは。
今年のレポートは過去に比べて内容が濃かった気がします。もしかしたら自分のレベルが少し上がって、その分深く見られるようになったのかも?

作品展は本当におっしゃる通りで、どれだけ時間があっても足りないくらい素晴らしい作品がズラリと並んでました。
そうそう、ドザえもんには私もツボりました!!!あれ、めっちゃいいですよね。作者のセンスが凄すぎます(笑)

来年は痛風とうつさんも現地入りしてみてはどうでしょう?(^ ^)
2024年5月18日 11:58
お疲れ様でした

潜水艦もモールス信号が点灯するギミックがあったも感動しましたね。
 私もエセックス級を艦スペで見てホーネットを作成した経緯がありますので、現物が見れて良かったです!

モデラーズ展示もスケールモデルだけはチェックしましたがガンプラ、カーモデルまでは全く見れてないので、ザクとは違うさんのブログで拝見しました、ありがとうございます

今回のホビーショーではどの作品も甲乙つけがたい力作ばかりで、どれも技術的に上手いので、これは「見せ方」が今後の課題かなと感じましたねー
コメントへの返答
2024年5月18日 14:14
潜水艦のモールス信号は見落としました…
見てみたかったですねー。
やはり展示会で現物が見られると制作意欲はしっかり刺激されますね。私も「作りたい!」と思いました。

現地に行ける人は限られるので、出来るだけジャンルを問わず写真撮影してみました。
多くの方に見てもらえると嬉しいです。

「見せ方」の点は確かにその通りです。
結局「技術」はどれだけ高かろうと必ず模倣されますが、「アイデア」はその人独自のものなので、そういう強さがありますよね。
チュンチュンまるさんの高雄はそうした強さが感じられる素晴らしい作品だと思います!

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模型工作とキャンプが大好きなヘタレをやぢです。 私がフォローする方には2種類あります。 一つは「以前からのみん友さん」 もう一つは「ちょっと興味を持っ...
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