第19号輸送艦中心の捕鯨船団ジオラマは一時休止中。その間に積みプラを整理していたら伊168が出てきたので、サクッと作ってみます。
とは言え完全素組みをするほど素直なモデラーではない(笑)ので、「日本の軍艦別巻図面集」にあった図面を基に改造してみました。
古いキットですが、モールドは良好です。ただ一部に図面と異なる表現がされている部分があり、そこを修正してあげると更によくなるという好例だと感じました。
そして今回もジオラマ化。
100円コレクションケースに石粉粘土を薄塗りして塗装したものにフネを固定し、透明メディウムを塗って完成。
伊168は昭和9年の竣工当初は伊68という名前でしたが、その後潜水艦の数が増えたことで番号が168に変わっています。太平洋戦争開始時には既に老朽艦でしたが、それすら使わないと広大な太平洋では戦えない状況だったので、ハワイ作戦やミッドウェー作戦などで第一線に配備されています。
今回の製作に当たって伊168のことを調べたところ、特にミッドウェー作戦での活躍ぶりは特筆に値すると感じました。米空母ヨークタウンと駆逐艦ハムマンの同時撃沈は有名なエピソードですが、その前には単艦でミッドウェー島に夜間砲撃を行っており、その後、同島近海で哨戒を行っています。
以下、艦これWikiからの引用です。
「伊168潜はミッドウェー海戦前に重要な無電(待ち伏せしている可能性を示唆するもの「ミッドウェー海域にて昼夜の別なく多数の航空機が行動中」)を打っており、これが南雲機動部隊に届いていれば(大和は受信した)、ミッドウェー大敗は避けられた可能性が可能性があるものの一つである。」
これらを考えるとミッドウェー海戦において伊168はキーシップの1隻であったとも言えるでしょう。
今回のジオラマではそのうちの砲撃場面を再現しました。
浮上中は潜望鏡を下げているのでそのように表現しました。高速で航行すると船の動揺が大きくなって砲撃精度が落ちるので低速だったと考えたことから、航走波は小さめに作りました。また夜間なので海は暗めに塗装してあります。
10cm単装砲は小口径なので爆煙はあまり出ないと思われますが、ジオラマでは少し大きめに作ってあります。
これまでは白波は塗装していましたが、工程的にはまずスカイグレイを塗り、その上に白を塗り重ねますが、それでも白の発色に苦労します。よって今回はジェルメディウムにアクリル絵の具の白を混ぜたものを筆塗りしました。

下地が透けることがないので便利ですが、波の形を細かく造形するには不向きなようです。もう少し研究が必要だと感じました。
これまでに潜水艦をモチーフにした作品をいくつか作っていますが、パーツ数が少なくてすぐに完成するので、よい練習になります。今回は海面作成の練習となりましたが、まだまだ修行が必要なようです。
もっともっと研究しなきゃ!
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2025/01/15 07:08:13