播州丸の船尾にある短艇甲板上には何があったのか不明ですが、「船体各部名称図」にあるイラストを参考に、ディテールを追加します。
また、合計6本あるデリックには3Dプリンター製の滑車を取り付けます。

塗装すると滑車の軽目穴が埋まってしまうので、まち針の先で開口する必要がありますが、非常に精細なディテールが魅力的です。
播州丸や第19号輸送艦の甲板上には木箱やロープを配置します。
木箱は友人からもらった3Dプリンター製品、ロープは0.19mm針金です。
ここまでの作業でこのような状態にまでなりました。
フルスクラッチにしてはまずまずいい感じ♪
各船には旗を掲げます。
旗は2種類。大洋漁業のマルはマークと、日本の国旗・日の丸です。
マルはの旗を掲げる場所についてF様に確認したところ、文丸は前マスト、播州丸は後マストとのことだったので、そのようにします。
問題は19号輸送艦。
当時の写真は↓のように見えます。

どちらにするか悩みましたが、もともとガフは後マスト中段(デリックポストの上端のあたり)に付いておりそこに軍艦旗などを掲げていたので、捕鯨母船時代も同様だろうと推定しました。
ここでF様から貴重なご指摘が。
私は文丸と播州丸の船尾旗竿に日の丸国旗を掲げるつもりでしたが、今回のジオラマの場面=1946年は日本はまだ占領下。よって日の丸を掲げることはできずSCAJAP旗を掲げることとされていたようです。

これは目から鱗でした。
そしてそれぞれをコピー用紙に印刷し、デザインナイフで切り取ったのち、二本のピンセットを使って揉み解すと裏表の2枚に分かれるので、このうち印刷面のほうを使用します。
19号の6mカッターの設置を忘れていました。
カッターは艦上での作業中は舷外に振り出していたようです。
よってダビットを外側に出した状態に取り付け、そこへカッターを吊るします。
問題はその吊るし方。伸ばしランナーやメタルリギングでは細すぎて作業が大変だし、ぶらぶらするため接着強度に不安があります。
散々悩んだ挙句、0.1mm針金を2本よじってペンチで平らにつぶしたものを使うこととしました。それがこちら↓

これならしっかり固定されるはず…。
それぞれの甲板上には乗組員を配置し、場面に動きを持たせます。
手元にある1/700フィギュアは↓の2種類。

どちらを使うかこれまた悩みましたが、やはりエッチングではポージングが大変なことと、何よりペラペラなのが実感を損ねます。よって3Dプリンター製品に決定。
しかし極めて小さいので塗装が大変です…。
いよいよ最後の仕上げ。
1/700艦船、しかも小艦艇は高さがないので、全体的に平板な印象を受けてしまいます。
よって少しでも高さを稼ぐため、焼き玉エンジンの煙を作ります。
材料は薬局で買った脱脂綿。
これを薄く延ばして両面を黒でスプレーしたものを小さくちぎって丸め、これを大量に作ります。これらを煙突から木工ボンドなどでつなげていくと黒煙になるという仕組み。
さて、これですべての作業が終了。
次回は完成報告となります。
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Posted at
2025/02/16 08:54:09