重巡洋艦鳥海製作は遅々として進まず、何日も調べては1時間作る、という日々。
コロナ禍の頃からガンプラが入手できなくなって艦船模型に復帰しましたが、その製作は「写真・図面その他の資料を徹底的に調べ上げてからほぼフルスクラッチで作る」という方針となっています。しかしものすごく手間と時間がかかります。復帰当初は1隻に3か月くらいで済んでいましたが、この前の捕鯨船団ジオラマは約1年。鳥海もそうなりそうなペース…。
以前は船1隻とガンプラ1体を交互に作って気分転換出来ていましたが、ガンプラ飢饉が酷くなった今ではそれも出来ず。そして、
疲れた…。
よし、ここらで一つ、素組みしよう!
考証など一切行わず、追加工作なしで組立説明書どおりに素直に作り、あとはきれいに色を塗る。そんな純粋なモデリングをしようと考えました。
ということで罪プラの山の奥から引っ張り出したのがこちら↓

SWEETの1/144二式水上戦闘機(2機セット)です。

ランナーをチェックすると、小さなサイズにもかかわらず非常に繊細なモールド。
仮組みをしたところ、大変組みやすい作りになっていました。
しかも随所に設計者のコダワリも見えます。
この機体は主翼の中に20mm機銃を仕込んでおり、銃口は翼の先端にあります。キットの主翼は一枚板なので、これだと銃口がモールド出来ません。そこでこの設計者は銃口のある翼の一部を下半分だけ小さな別パーツにしました。
別パーツの上面に銃口の下半分をモールドし、それが取り付けられる翼側の下面に銃口の上半分をモールドするという手法を採用しています。これには驚きました。
更には移動及び整備用のドーリーと飛び立つ瞬間を表現した海面パーツもセットされています。

これは楽しい♪
飛行機モデルの製作は恐らく45年ぶりくらいなので、ほぼ初心者。
そこで最も苦労したのはキャノピーの塗り分けでした。僅か1cmくらいの長さの中で複雑にモールドされた窓枠に小さな小さなマスキングテープを無数に貼ってから塗装する。この苦労を味わうと飛行機モデラ―の偉大さを改めて痛感します。
順調に組み上がったあとは塗装。
いつものようにイージーペインター改で明灰白色を吹き付けますが…
吹き付けられる塗料の粒子が粗く、砂吹きのようになってしまいます。これでは美しい翼や機体が表現されない…。しかも繊細なモールドもつぶれてしまいます。また塗料はつや消しなので塗り終えたキットが「作り物」に見えてしまい、金属感も感じられません。
やはり仕上がりを考えるとエアブラシで丁寧に重ね塗りしないといけないのか…
とりあえず今回はクリアをたくさん吹いておきました(笑)
てなわけで完成!

小さな小さな作品ではありますが、素組みを通じていろいろと勉強することが出来ました。
今まではガンプラと艦船ばかりでしたが、たまにはこうしてジャンルの違うキットに取り組むのもよい刺激になりますね♪
製作から完成までの画像はフォトアルバムに収めました。
1/144二式水上戦闘機
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Posted at
2025/06/07 11:29:49