いよいよ艦橋の工作です。
呉に繋がれた榛名は7月下旬の二度に渡る空襲により右舷側上部に直撃弾を受けたようなので、写真で損傷状態を確認します。

正面から見たこの写真では、頂部にある防空指揮所はかなり形が残っていることと、主副測的所の両側にある探照灯管制器設置スペースは、左舷側にはブルワークがついていますが、右舷側のそれは吹き飛ばされていることが分かります。
右舷の写真を確認します。

爆撃痕は戦闘艦橋より上にあるようですが、その破損状態は前檣主柱が見えないことから、さほど深く破壊されてはいないことが分かります。
米軍が撮影した動画から取ったものです。

こちらでは艦橋の構造物や破損の状況などがかなり詳細に分かります。
上部艦橋の両側に付いている信号灯架台は丸スペシャルに掲載されたレイテ前のイラストには示されていません。前回指摘した3番主砲両脇の機銃座と同時に、レイテ後に増設されたものかもしれません。
↓の左舷側の写真では、爆撃による大きな破損が見られないことが確認できます。

以上を頭に置きながら、以下の資料を参考にして艦橋のスクラッチを進めます。
・丸スペシャルNo20「戦艦榛名」
・日本海軍戦艦スタイルブック
・歴史群像太平洋戦史シリーズ21「金剛型戦艦」
・深雪会作成CG画像
下層から順に作っていきます。

そしていよいよ、いったんの完成!
我社の年末年始は6日間ですが、ほとんど引きこもりっぱなしで作り続けて漸くここまで至りました。
まだ細部のディテール調整が若干残っていますし、爆撃痕の表現もこれからという状態です。
それでも短期集中的に作業を行い、目標である「冬休み中の艦橋完成」を達成したという充実感に包まれました。
昨日は夜10時だというのに「ひとり乾杯」までしてしまうほど(笑)
これで艦橋が完成すれば、あとはダズル迷彩の施工方法を再検討し、全体の再確認を行い、ウェザリングを施せば榛名本体は完成となり、引き続きジオラマ化を進める予定です。
うーん、まだまだ作業工程がたくさん。
今月中の完成は厳しそうな情勢です…。
Posted at 2021/01/04 22:26:50 | |
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