もうすぐ新月。
今年度は新月のたびに雨や曇りが続いたので、夏の大三角をじっくり眺める機会がなかなか持てていません。
もう10月。これはいかん。なんとか満天の星空を満喫したい。
ということで金曜午後から無理やり休暇を取ったものの、台風の影響で雲が残りそう…。
やむなく行程を土日に変更。
14時から予約していた歯医者の診察後に出発。17時には茶臼山駐車場に到着。
すると…。
ものすごい車の数!
ものすごい機材!
驚きました。
実は有名な観測スポットのようです。
既に気後れするザクとは違う(汗)
1台分スペースを開けた隣にもクラウンが停りました。出てきたのは優しそうなおじさん(仮名・Cさん)。60代半ばくらいでしょうか。
Cさん:
どちらに機材を置かれます?
ザク違:
いえ、私は機材置かないです。
Cさん:
ではこちら側に置いてもいいですか?
ザク違:
はい、どうぞ。
するとトランクから巨大な円柱が出てきます。
でかい…。
どうやら反射望遠鏡のようです。鏡筒の全長だけで1mはありそう。
黙々と組み立てているCさん。
せっかくなので恐る恐る話しかけてみました。
ザク違:
すごい機材ですね。口径はどのくらいですか?
Cさん:
250mmです。
ザク違:
へー、大きいですねー。下世話な質問ですが、幾らくらいするんですか?
Cさん:
カスタマイズしてるんで23万くらいです。カスタムでなければ19万くらいですかね。向こうの人のあの大きなのは400mmですね。
★↑1枚目画像の中央奥を拡大すると…
ザク違:
価格もすごいですね…。しかしこんなに人がいると思ってなくて驚きました。
Cさん:
普段はここまでではないですよ。今日は新月前で珍しく晴れたので特別多いですね。
他にもいろんな話をお聞かせ頂きましたが、中でも興味深かったのは望遠鏡に対する想い。
機材はこの4月に買ったそうですが、天体を自動的に導入する装置まではないので、手動でやるのだそうです。ただ口径が大きいということは観測範囲もすごく狭いです。それを手動というのは…と思いましたが、Cさん曰く「毎朝早く起きて天体導入の練習をするんです。それがバシッと決まった時は嬉しくてですね。今はそれにハマってますね」と。
その話をされた時の本当に楽しそうな表情が非常に印象的でした。
今どきは何でも機械が自動的にやってくれる便利な時代になりましたが、あえて手動やアナログというのも1つの楽しみだなと改めて思いました。
ある意味、模型工作やキャンプもそうですよね。
既製の完成品を買って並べるのももちろん楽しいですが、あえて自分で作る。
あらゆるものが揃った便利な都会生活も楽しいですが、限られた道具で知恵を絞りながらアウトドアで生活する。
様々な楽しみ方を肯定しながら、豊かな時間を過ごせると幸せですね。
Cさんの楽しい時間の邪魔をしてもいけないので、私は場所を変えることにしました。Cさんからは「
また会いましょう」と嬉しい言葉を頂きました。
移動先はほど近くにある別の駐車場。こちらにも若干の車はいましたが、さほどではありません。
まずは夕飯。
今晩は焼鳥缶にうずら卵と鶏ガラスープを入れて煮込んだものと、庭で採れた枝豆です。
お腹が膨れたら星空観測。
最近は星空撮影もほとんどしていなかったので久しぶり。
アストロトレーサー(GPSユニット)が電池切れだったので星が僅かに動いて写っていますが、夏の大三角も木星土星の並びも撮れたのでまずまず成功です。
撮影中、流れ星も2つほど確認できました。
流星群の日でもないのに2つも見られるなんて、こりゃきっといいことあるな(´ω`)
Posted at 2021/10/03 16:54:02 | |
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