船体の基本的な改修作業が終わったので、LEDを仕込む場所に穴を開けます。
「秋月型駆逐艦~〈付/夕雲型・島風・丁型〉」(光人社NF文庫)によれば、第7次オルモック輸送時の桑は艦橋左舷側に被弾した後、二番砲で火災を発生し、その火は後ろから前へと広がっていったとのことです。
よってLEDもそのあたりを意識しながら場所を設定します。
LEDは最も小さいもので直径3mm ですが、削って一回り小さくしたものを仕込む予定です。
煙突前後にある給気筒を設置します。キットには2本の煙突の前後に計4つセットされており、側面形状も正確です。タミヤの松型は第2煙突前部(中央機銃台下)のものが省略されていましたが、ヤマシタホビーさんはきちんと再現しています。
ただ実物は背面のエッジが丸くなっている(
竹制作時に検証済み)ので、ヤスリで削りました。
缶室吸気筒は各煙突前に2本ずつありますが、キットパーツではその頭部が四角くなっています。これも
竹制作時に検証しましたが、頭部形状は角型と丸型の2種あります。
改めて実艦写真を確認したところ、どうやら舞鶴は丸形で、藤永田も丸型に見えます。

よって桑も丸型と推定し、0.5mm丸棒でそれらしい形を作りました。
そして船体を塗装。最初に艦底色を塗り、マスキングした後にリノリウムを吹き、その上にマスキングを貼ってから最後に軍艦色を吹きます。

軍艦色は、先に作った竹と同じ佐世保カラーにしました。
軽快感を出すために舞鶴カラーにすることも考えましたが、ジオラマの場面が夜であることも考慮して最も暗い色を選択しました。
次に艦橋。
前回は壁面の薄々攻撃を仕掛けたところまででした。今回は舷灯の取付けです。松型各艦の写真をよく見ると取付位置が微妙に異なります。
どうやら藤永田で作られた艦は羅針艦橋壁面の中ほどのようです。

よって桑も同様だったと推定し、取り付けました。
舷灯のみ別パーツにしてあり、しかも紛失を想定して2セット入れてあるのは嬉しい限りです。
続いて羅針艦橋内部を作ります。参考にしたのはこちら↓

双眼望遠鏡はフジミのアフターバーツの頭部のみ使用しましたが、明らかにオーバースケールですね。自作したものの方が大きさ的には正しい気がします。
さらに羅針艦橋窓枠を立てます。
伸ばしランナーを短く切って、ヘッドルーペに助けられながら慎重に1本1本配置していきます。そして…

疲れましたorz
艦橋内がめちゃくちゃ狭いw
さらに防空指揮所を作り込み、艦橋本体へ被せると艦橋ユニットが概成します。

1.5m測距儀とその前の機銃射撃指揮装置はキットパーツで、いずれも超精密なモールドで素晴らしい出来です。
屋根がついてしまうとせっかく作った羅針艦橋はほぼ見えません。限界まで近付いてフラッシュまで炊いてもこの有様↓

あくまでも自己満足です!
変態モデラー的にはこれでいいんです!
と自分を慰める…。
Posted at 2021/11/10 22:57:34 | |
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