ちょっと頑張れば平日夜に若干の時間が作れるまでになってきましたが、製作はなかなか進んでいません。今回もとりあえずの中間報告です。
前回までに艦橋の基本的な構造を作り上げましたが、その後さらにディテールを追加しました。

この状態では羅針艦橋や防空指揮所に設置される舵輪や双眼望遠鏡などを付けていません。これらはまた後日の予定。
今回は艦中央部に位置する機銃台を作ります。
まずは図面チェック。

平面形は八角形のようですが、別の図では中心線付近の前後長が少し短くなっている表記も見られました。次に写真チェック。

第9号の機銃台を前と後ろから撮影したものです。
図面と比べて最も異なるのは、弾薬箱の配置場所と数。特に数については大幅に増やしてあります。
弾薬箱の配置箇所にはブルワークは付けられていないことも分かります。
また、機銃台床面とその基部の甲板室の前後長は、図面では甲板室のほうが少し小さくなっていますが、これらの写真を見ると同じになっています。

こちらは第何号か不明ですが、艦尾から艦首方向を見た写真です。
この艦の場合、機銃台床面は甲板室より一回り大きくされています。こちらも銃座周囲に弾薬箱が配置されていますが、先程の第9号と異なり、箱間に隙間が見られます。戦争終盤に建造された艦では弾薬不足などにより弾薬箱の設置数が減らされたのかもしれません。
また甲板室後面に何らかの構造物が見られますが、先程の第9号では同様のものは確認できません。

日本艦船の場合、左舷側の写真は少ないですが、この写真から左舷側の水密扉の位置が判明しました。
これらの検証を踏まえてスクラッチした機銃台がこちら↓

これも前回までに製作した艦橋と同様、甲板室は甲板の傾斜に合わせて若干斜めにしてあります。
余談ですが、この機銃台の上に登るためのラッタルがどこにも見当たりません。松型が似たようなフォルムの機銃台を持っていますが、そちらでは台後部にラッタルが設置されています。しかし先程上げた写真のどこにもラッタルは確認できません。甲板室内から階段で上がるのかとも考えましたが、図面上にそのような表記は見当たりません。さて、どこから登るつくりなのか…。
この上には探照灯台を設置することとなりますが、それはまた次回とします。
実はこれがまた難物だったりして…。
製作を始めた5月から既にまる4ヶ月。このペースでは年内完成も怪しいのではと思ってしまいます。
だからといって中途半端に妥協する気もありませんが(爆)
Posted at 2022/08/31 20:46:39 | |
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