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ザクとは違うのブログ一覧

2022年11月06日 イイね!

宿毛泊地の訪問記録・その2

前回触れた公民館はこんな様子です。

この建物は近年建てられているので、当時のものではありません。
公民館のすぐ左隣には火薬庫跡が残っています。

建物の周囲をコンクリート壁で取り囲む作りは、万が一火薬庫内で爆発があった場合、周囲に被害が及ばないようにするためです。
壁には2箇所鉄扉が設けられていますが、向かって右は固く閉ざされています。

かれこれ100年くらい海風に晒されている割にはしっかりと形を残していますね。
左の扉は開いており、中に入ることが可能です。建物はレンガ作りでした。


建物と壁の間には家畜の飼料タンクがあります。一時期ここを鶏小屋として利用していた名残ですが、現在は使われていないようでした。
建物・壁とも蔦植物に覆われており、詳細を確認することは困難でしたが、背後を高い位置から撮影すると、3階と思われる作りも見られました。1階が火薬庫で、2階3階は事務所などだったのかもしれません。

火薬庫跡の右隣には小さな建物があります。

用途は不明ですが、火薬庫から続く外壁に囲われていることから当時の建物でしょう。
外壁と建物の間にはこんなものが転がっていました。

これも用途不明。でも雰囲気的には当時のものの気がしますが…。
この建物と公民館との間は住宅が建っていますが、その敷地の周囲にはこのようなものが巡らされています。

これも当時のものではないかと。

さらにその住宅の裏手に建っている住宅では、道沿いにコンクリート柱が何本も立っていました。

このような光景は当時はよくあったようなので、このあたりも軍の施設が建ち並んでいたのでしょう。

公民館及び火薬庫と岸壁の間には比較的広いスペースが広がっています。

敷地内を歩いてみると、当時のものではないかと思われるコンクリート片が散見されます。

先に掲げた当時の絵図では、この場所に何かの建物などはなかったようです。岸壁で行われる補給物資などの仮置き場ということでしょうか。

まだまだあります。
次回その3に続く。
Posted at 2022/11/06 16:48:03 | コメント(0) | ダークツーリズム | 旅行/地域
2022年11月06日 イイね!

宿毛泊地の訪問記録

少し前のブログで触れたように、2022年10月の四国旅行で訪れた場所のひとつです。
宿毛市は高知県の最西端に位置する自治体で、宿毛泊地を支える基地施設は宇須々木という小さな集落に建設されました。
当時ここは旧日本海軍艦船の泊地として利用された場所だったので、四国に行く機会があれば是非とも訪れたいと思っていた場所でした。

旧海軍の一大根拠地と言えば、言わずと知れた広島県呉。しかし太平洋から呉に入ろうとすると豊後水道を抜けて瀬戸内海へ入っていく必要があります。このためより外洋に近い宿毛は便利な場所であり、昭和初期から海軍の泊地として使われ始めたそうです。
大正頃から艦船の大型化が進んでいたため、瀬戸内まで入っていくのは大変だったろうことや、呉までの行程で艦船の動きや形状(各種装備の変更状況等を含む)がスパイに察知されることを防ぐ必要性などからも、外海近くに停泊するメリットはあったと思われます。

また宿毛沖は呉で建造・竣工した艦船の公試運転が行われていました。戦艦大和もそのうちの1隻。

実は公試運転を瀬戸内海でなく宿毛で行っていたのは外海ゆえの波の高さもあったそうです。
荒々しく波を蹴立てて疾走する様は艦船の勇壮さを引き立てるのに絶好だったということでしょう。
↑の写真(1941年10月20日)はまさにそういうシーン。

ただ逆に言えば波が荒い=造波抵抗が大きいということだと思われるので、最高速力が少し低めに出ていた可能性はあります。
事実戦艦大和は凪いだ海なら30ノット(公試運転時の記録は27.46ノット)は出せたという証言が複数残っているそうです。
大和に関しては、米最新鋭戦艦アイオワ級との優劣が議論されますが、その際の大和のマイナス要素として速力がアイオワ級(33ノット)より遅いことが挙げられます。46cm主砲でアウトレンジ攻撃出来たとしても優速なアイオワ級の方が有利であるとの意見です。
しかし大和の速力が30ノットだとしたらその差は大きくないので、速力以外の要素で比較検討すべきことになると思います。
閑話休題。
宿毛基地は機密保持がかなり厳格だったようで、当時の建物配置などの資料はなかなか見つかりません。かろうじて見つけたのがこちら。

作図時期もはっきりしませんが、かなり参考になります。
これを見る限り基地のエリアはさほど広くはなかったように見えますが、実際には士官や水兵たちの上陸時対応施設や、艦船への油、水、食料、弾薬など様々な補給のための施設などが必要なはずなので、資料には明示されていない施設が相当数あったのではないかと推察します。

以上で確認した情報を参考にしながら現地について触れていきます。
現地には宇須々木公民館が設置されており、敷地内には説明板が立てられています。

そこに掲示されている当時の写真がこちら。

概ね先程の図のとおりの施設が並んでいます。公民館の場所には があったようですが、現在は取り壊されており、礎石の痕跡なども確認出来ませんでした。

文章も長くなってきたので続きは次回。
Posted at 2022/11/06 16:37:28 | コメント(2) | ダークツーリズム | 旅行/地域
2022年11月06日 イイね!

第9号輸送艦製作記(艦尾付近の工作その2・ジオラマベースの製作)

何シテルでもつぶやきましたが、家族のコロナ療養も明けたのでいよいよ製作を加速させいたいところです。

前回までに運搬軌条2条4本を設置したので、今回はその周辺の構造物を作ります。
まずは煙突直後にある機銃座。
第9号の艤装中の写真でかなり詳細な形状が分かります。


これを元に三連装機銃座及びその下の給気口を作ります。キットでは銃座支柱は円柱形となっているので、銃座も含めて0.3mmプラバンやプラペーパーなどでスクラッチします。その結果がこちら↓


銃座を支える2枚の板に軽目穴を開けていますが、これは0.2mmドリルで下穴を開けてから0.3mmドリルで拡大しています。
給気口頂部両側には銃座を支える三角板をエッチングパーツで再現しました。ただ実艦では何枚、どんな角度で付いているのか、どれだけ写真を見てもよく分かりませんでした。いずれにせよほぼ見ることのない箇所ですね(笑)

先程の実艦写真にあるように、この銃座の直後に単装機銃座があります。ここで悩んだのがその支柱が垂直ではなく少し斜めに立てられているのではないかということ。
早速同型艦などを調べ上げます。

これらで確認する限り、9号だけは垂直に立っているように見えます。
柱の断面が丸なのか四角や三角なのかを特定する資料は手元にないので、今回は丸いものとして作成しました。
そしてそれらを船体に設置したのがこちら。


次に、その少し後ろに設置されている給排気筒を作ります。
まずは図面と写真をチェック。


キットのパーツよりも前後に長く、前部上端の角が取れています。
これらを踏まえてスクラッチしたのがこちら。


さて、ここまでの工程で上部構造物がかなり出来てきたので、ぼちぼちそれらを船体に設置してみましょう。


だいぶ形になってきていることが実感できたので、モチベーションもアップ!
引き続きジオラマベースの製作を開始します。
実作業に入る前にDAISOの300円コレクションケースの上でレイアウトを検討します。


次に1mmプラバンで枠を作り、その内側にスチレンボードを敷いて嵩上げします。


その上から石粉粘土を塗りつけて乾燥を待ちます。


一昼夜を過ぎた頃からひび割れが発生するのでその部分を彫刻刀でV字カットし石粉粘土を詰めます。


実はこの後さらに乾燥させたところ「反り」が発生しました。
さてどうするかな…。
Posted at 2022/11/06 16:15:02 | コメント(1) | 艦船模型 | 趣味

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「重巡鳥海の製作(船体の修正その4) http://cvw.jp/b/488285/48472648/
何シテル?   06/07 13:55
模型工作とキャンプが大好きなヘタレをやぢです。 私がフォローする方には2種類あります。 一つは「以前からのみん友さん」 もう一つは「ちょっと興味を持っ...
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