前回、艦首形状修正の作業状況を報告しましたが、その後も舷側中ほどに入っている前後方向の屈曲部の再現作業が続きました。
屈曲部にカッターの刃でラインを入れ、その上下を削り込むことで段差を表現し、それぞれの面を削って平滑にします。

エッジを消さないようにするため、削らない方の面にマスキングテープを貼って水ペーパーをかけ、サフ後に傷を確かめてから再びパテを塗ってペーパーがけ…。
この作業を数回繰り返し、ようやく終了。
途中、妥協しようかと何度か思いましたが、今回はF様に進呈する作品なので極力目標に近づくよう頑張ったつもりです。結果、なかなか鋭利な艦首の表情になったと小さな自己満足に浸れました(^^)
一等輸送艦はブロック工法による建造期間短縮化が図られましたが、そのブロックごとをつなぐためのT字型の補強板が舷側に張り付いています。サイズは図面上で確認できないので、第9号を作った際に割り出したサイズでプラペーパーを切り出して接着しました。
舷窓の位置は19号の写真から推定します。
赤矢印は存在が確実ですが青は怪しいと考えたため、今回は施工を見送りました。なお穴のサイズは第9号の時と同様の0.4mmとしました。
甲板の一部は滑り止め鋲が設置されていました。
実艦写真では艦首錨鎖設備付近と煙突後部の単装機銃台以降には設置が確認できます。
120°に開いた線をコピー用紙に書いておき、その上に船体を乗せて甲板上にその線を1mmピッチで鉛筆で書き込みます。
そしてその交点にデザインナイフで小さな傷を入れ、さらにその傷の間に120°開いた角度の傷を入れる。この作業をひたすら繰り返します。

無数の傷を入れなければならないので少しやっては休憩というサイクルを繰り返します…。
艦首の錨鎖関係設備の工作。
キャンプスタンやボラードの台座、フェアリーダーなどはプラバン等で製作。その際、実艦写真で確認できる↓の部分も再現しました。
ホースパイプの甲板フランジは0.2mm金属ワイヤーで製作。
ベルマウス型アンカーレセスも同様に作って船体に接着しました。
こうして仕上がったのがこちら↓
第9号の時よりギアを一段上げて作っているので少し再現度が上がった気がします♪
なお、艦首旗竿、投鉛台、ボラードの柱は破損が怖いので後日施工予定です。
Posted at 2024/04/21 15:51:16 | |
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