空前絶後の10連休。
会社によっては連休の数がもっと少なかったりするようですが、我が社は基本カレンダー通りなので、有り難くお休みを満喫させていただけます。
例年、GWはどこへ行っても混雑と渋滞に悩まされると考え、「GW=ガンプラウイーク」として外出は控えていましたが、今回は人出もばらけるだろうと予想し、旅行することにしました。
行き先は広島県呉市。
昨年行った横須賀で知った「海軍さんの港まちスタンプラリー」の対象地でもあり、過日作ったジオラマ・空母天城が大破着底した地でもあり、さらにはみん友・ARIAーRさんの住む土地でもあります。
少しでも行程を順調に進めるため、初日は朝4時半に出発。
東名から名神、山陽道を通って現地まで走ります。
途中トイレ休憩1回のみ(10分程度)という強行軍でしたが、ほぼ渋滞に巻き込まれないまま、約7時間かけて到着…とその前にトラブル発生!
なんとカーオーディオの電源が急に落ち、復旧しなくなってしまいました。
エンジンを切っても「ブーーーーーー」という異音が出続けます。
広島呉道路を降りたすぐのホンダディーラーに入りましたが、「オーディオ本体の故障でしょうね。ヒューズはクルマの他の機能と共用になっているようだったので、カプラーを外しておきました」とのこと。
一応異音は消えましたが、無音ドライブで2日間過ごすことが決定しましたorz
幸先の悪いスタートではありますが、その後は超充実した時間を過ごせました。
まずは軍港めぐり。
自衛隊艦船が停泊する呉港内を30分かけて一周してくれるクルージングツアーです。さすが10連休だけあって当日受付枠は無し。予約して正解でした。
港内には空母「かが」や護衛艦、潜水艦などがたくさん停泊していました。
さらには建造中の大型コンテナ船も見られ、港湾施設も300mm望遠レンズでしっかり収めることができました♪
この日は生憎の曇り空で、海上は少し寒いだろうと想定し、ビニールジャンパーを持っていきました。このあたりは横須賀のクルージングの経験が生きましたね(^^)
横須賀と違ったのは、イージス艦がいないことと米軍艦船がほぼ見られないことです。このあたりは改めて後述します。
次に行ったのは大和ミュージアム。
この施設は2年前の「Wロケット発射場ツアー」の帰りがけに訪れていますが、展示の充実具合に感動すら覚えました。今回は時間もあまりないので企画展「海底に眠る軍艦ー大和と武蔵ー」を見てきました。
大和は呉市、日本テレビ、テレビ朝日が、武蔵はマイクロソフト社の共同創業者ポール・アレン氏の財団によって潜水調査がされています。
そこで判明した事実や引き揚げられた物品等が展示されていました。
奇しくも前回この施設を訪れた時も「海底の戦艦大和」という企画展が開催中でした。これは単なる偶然なのか、それとも必然なのか。いずれにせよ不思議なめぐり合わせを感じました。
大和に関しては、呉市を中心にして引き揚げを望む声があるそうです。
でも私は反対。
沈んだ船はその乗組員とともにそこに眠っています。つまり人と艦の墓場。
遺骨を引き揚げて遺族に渡すならともかく、観光目的が透けて見えるような引き揚げは単なる「墓暴き」としか思えず、賛成する理由が見当たりません。
昔から艦船プラモデルを作ってきた立場からは、引き揚げによって未解明だったディテールが分かるという期待も無いとは言いませんが、それは単なる個人の趣味のレベル。墓暴きをしてよい理由にはなりません。
閑話休題。
今度はスタンプラリーのチェックポイントを目指してまちあるきします。
目的地は大和を建造したドックの後ろ半分を覆う大屋根。
昔のIHI(石川島播磨重工)、現在のJMU(ジャパンマリンユナイテッド)へ向かいます。
途中、海上自衛隊呉地方総監部第一庁舎(旧呉鎮守府庁舎)の前を通りました。

さらに進むとこんな名前の歩道橋が。

歩道橋の上からは鎮守府庁舎がよく見えました。

このような小さな石碑や歩道橋の名前は、歩いているからこそ発見できますね♪
そしてたどり着いた大屋根。

実はこの大屋根、20年近く昔に一度見たことがあります。入社2年目に山陽地方を一人旅したのですが、その途中に立ち寄った気がします。その時の大屋根には現在のように「大和のふるさと」などと大書されていませんでした。また大屋根の前半分はきれいになっていますが、これは平成4年に改修工事を行った結果です。
AREAーRさんによれば映画「男たちの大和」撮影時に監督(?)が「大屋根をもっときれいにすべきだ」と言い出し、また「もっと呉を売り出すべきだ」と言い出した結果、このような姿になったのだそうです。
でも、ちょっと風情がない気が…。
とは言え、隣りにある第3及び第4ドックはほぼ当時のままの姿をとどめており、今も稼働しています。米軍が呉を空襲する際、大和建造ドックも含めた港湾施設を戦後に使うため、空襲の対象から外したのが大きいですね。
さらにドック群を見下ろす道から山側の一角には「歴史の見える丘」公園があります。

ここには呉市の歴史にまつわる石碑などが置かれています。こうした遺構を脇にして港湾施設や海に浮かぶ艦船を眺めるのは、また感慨深いものがありますね。
その後は来た道を引き返さず、あえて別ルートを歩きます。
しかも幹線道路でない道を選択。
こうした歩き方をすると、思いがけない発見があったりするものです。
実際、写真には納めませんでしたが、切り立った斜面に建てられた施設は、建物を支えるための露出した柱が壮大でした。
また商店街周辺ではこんなものも見かけました。

いずれも呉ならではの風景ですね。
JR呉線は今でも単線。

列車の到着メロディは「さらば~地球よ~」で有名な宇宙戦艦ヤマトのテーマでした。
さて、そろそろARIAーRさんとのオフの時間。
待合せ場所はお好み焼き屋さんです。
お互い初めて会うので少しドキドキ。
でもとても初めてとは思えないほど会話が盛り上がりました。
呉のまちの話、みんカラの話、ガンプラの話、艦船の話、そして車の話…
お好み焼き屋さんでは時間が足りず喫茶店へハシゴし、それでも足らず「アレイからすこじまは夜景もキレイですよ」との囁きの乗って現地までカルガモドライブし、そこでまた艦これネタで盛り上がり、さらに私の車中泊場所である音戸の瀬戸公園駐車場までご一緒していただきました。
ARIAーRさんは私よりだいぶ若い方でした。
口調は大変優しく、人柄がにじみ出るような会話の仕方をする方であり、同時にしっかりした考え方を持った人という印象を受けました。
みんカラ、クルマ、ガンプラ、艦これなど、趣味のシクロ率も高く、話していて全然飽きませんでした。
遅くまでお付き合いいただき、本当にありがとうございました。
こうして初日終了。
呉の旅はもう少し続きます。
当ブログにかかる画像は以下のフォトアルバムに収めました。
・
呉艦船めぐり(クルージング)
・
呉艦船めぐり(クルージング)その2
・
大和ミュージアム
・
呉まちあるき