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ザクとは違うのブログ一覧

2020年03月28日 イイね!

松型駆逐艦・竹(煙突の製作)

今回は煙突の製作です。

煙突本体の細長い部分は2.5×1.5mmのプラ角棒のカドをヤスって作りました。
頂部のファンネルキャップは0.5mmプラバンを2枚重ねにして整形、基部の少し膨らんだ部分は厚さ1.7mmくらいで整形しました。

続いてジャッキステーを取り付けます。

まずは紙に煙突の角度とジャッキステー取り付け位置を書きます。(画像左)
その上に製作した煙突を乗せ、ジャッキステーの位置にカッターで線を入れます。
その線の上にほぐしたリード線を一本ずつ貼り付けていきます。
しかしこの方法ではリード線を真っ直ぐに貼り付けるのが予想以上に難しいと分かったので、極細伸ばしランナーで再チャレンジすることにしました。
画像右の上2本はリード線、下2本が伸ばしランナーです。

結局伸ばしランナーのほうが施工しやすかったので、そちらを採用。
こうしてできたのがこちら↓

一番左に写っているキットの煙突は断面がほぼ円形ですが、実物は縦長の円形をしています。

次は煙突前後に設置される吸気筒の製作です。
缶室及び機械室へつながる吸気筒は大型4本、小型4本の計8本あります。
まずは大型のものから作りますが、詳細な構造を示す写真が乏しいため、図面に頼ることとしました。
その際、カドが鋭角なのか丸くなっているのかが気になり、手元にある限りの写真を何度も眺めました。
すると、こちらを発見↓

梨(橘型)から改造された護衛艦わかばです。
第二煙突の向こう側にちらっとだけ吸気筒が見え、カドは丸めてあることが分かります。

小型の4本についてはその形状が艦ごとに異なるようです。
こちらは槇。


こちらは樅です。


槇は先端が丸まっており、槇は角張っています。
竹がどちらのタイプなのか判別できる写真がありませんが、図面では槇と同じ形をしていること、竹と同じ横須賀で建造された樅は四角いものを設置していることの2点から、角張った形で作ることにしました。

こちらが制作した吸気筒。


松型は工事の簡易化を目指したことが特徴のひとつですが、大型吸気筒は4つとも異なるサイズと形状であることが意外でした。
Posted at 2020/03/28 17:33:46 | コメント(2) | 艦船模型 | 趣味
2020年03月21日 イイね!

松型駆逐艦・竹(中央機銃台&続・艦首付近の製作)

船体の改修作業がだいぶ進みつつあるので、ぼちぼち上部構造物などの艤装に入ろうと思います。

最初に手を付けたのが船体中央あたりに設置される2番3番機銃を配置するための架台。
八角形の平面形は図面からサイズを割り出すことができますが、2本の支柱の断面はどうなっているのか。
今回製作するフジミのキットでは円形になっています。

↓の画像はタミヤの松。

こちらも円柱です。
しかし手元の図面↓ではイマイチ明確ではありません。


さらに悩むのは学研の「歴史群像No43松型駆逐艦」折込の敷物配置図では十字形となっています。

この図では十字の脇に丸印が3つあります。
これは何なのか?

色々調べていくと、どうやらこの丸は昇降口を示すマークのようです。

当該支柱下には缶室と機械室があるので、そこへの出入りのためでしょう。
よって敷物配置図は信用できると判断しました。

さらに念のため、松型及び準同型の橘型の写真を何度も繰り返し眺めました。






上から順に、竹、樅、楓、萩、初桜(2枚)で、いずれも竹と同じ横須賀で建造されています。
このうち初桜の2枚目では、少なくとも左舷側は十字型であると断言できます。

これらの情報から、左舷側は十字、右舷側は前半が円形、後半が十字という結論に達しました。

またその支柱を支える三角ステーの有無も上に掲げた写真から「ある」と判断しました。
さらに支柱同士をつなぐように架台下を横に伸びる部材があると判断しました。
ただそれが1本なのか複数なのか、またどの位置に付いているのかまでは分からなかったので、架台の補強目的ならば二本だろうと推測して設置してみました。

さらに銃側弾薬箱も設置します。
軍艦メカニズム図鑑に載っている寸法を1/700にすると1.51×0.97×0.67mmとなります。

しかし、図面から算出すると1.00×0.43×0.79mm。
これまたどちらにするか悩みましたが、図鑑の寸法だと大きすぎ、図面の寸法だと小さすぎる気がしたので、1.2×0.75×0.7mmとしました。ちなみに高さは0.5と0.2mmのプラバンを重ねることにより本体と蓋を表現しています。
その成果がこちら↓


ブルワークは甲板との往復のためのラッタルをつけるので、一部を切り欠いてあります。
このあと、6cm双眼望遠鏡2基と25mm3連装機銃2基をつければ完成です。

そして船体の工作の続き。前回までに艦首の錨鎖関係装置を設置しましたが、舳先に付くフェアリーダーは未施工でした。
舳先にごく少量のエポパテを盛り付け、デザインナイフの先で形を整え、硬化後にピンバイスで穴を開けました。


なかなかいい感じ♪

さらに船体下面に1mmプラバンを2枚貼り付け、合わせ目をパテで消します。
同時に少し控えめだった艦首フレアも、少し深めに修正しました。
それがこちらです↓


これで船体の基本工作は概ね終了。
いよいよ本格的に艤装工事に入っていきます。
Posted at 2020/03/21 23:17:38 | コメント(1) | 艦船模型 | 趣味
2020年03月20日 イイね!

プラ棒などを直角に切断するには

駆逐艦竹、相変わらず牛歩の作業です。
キットは何十年も前の設計なので、船体以外は概ねスクラッチとなります。
そこで私がいつも苦しむのが、プラ棒などをどのように直角に切断するか。

カッティングマットに書かれているマス目に合わせて切断する方法が一般的だとは思いますが、その方法を採用してもなお直角が出せません。
なぜならプラバンと違ってプラ棒は厚みがあるため、水平方向の直角はマットのマス目で出せても、垂直方向の直角がどうしてもズレてしまうからです。

これは治具を作るしかない!

作りました↓


使い方はこんな感じ↓


治具の横方向に渡した3mm角棒に、切断したいプラ棒を当て、ノコと同方向に設置した1mmプラバンに当てながら切断すると水平垂直とも直角が出せるという寸法です。

実際に試したところ、今までのようなズレはほとんど見られなくなりました。
これで制作が大幅に進む…といいのですが…(笑)
Posted at 2020/03/20 21:24:49 | コメント(4) | ガンプラなど | 趣味
2020年03月14日 イイね!

松型駆逐艦・竹(魚雷運搬軌条の設置&艦首付近の製作)

前回までに艦体のアウトラインが完成したので、だいぶモチベーションが上がってきました。
今回はまず、艦の中央に配置されている魚雷発射管から艦尾方向に伸びる魚雷運搬軌条を作ります。
同軌条は港で魚雷本体を積み込んだり、後甲板下層にある倉庫から魚雷弾頭を運び出す時などに使われるもので、簡単に言えば架台を走らせるレールです。
ここで気になったのがその高さ。
ネットで作例を見ると、1mm程度の高さのあるエッチングパーツを使っているものがいくつもあります。
1mmの700倍は70cm。
高すぎないか…?

そう思いながら実際の駆逐艦の写真を見てみると…↓

これを見る限り、足首程度の高さのようです。
ちなみに巡洋艦以上に設置される航空機運搬軌条はこちら↓

ヒザくらいの高さなので、50cmくらいでしょうか。

これで高さは分かりました。
ただもう一つ課題があります。設置の平面形はどのようになっていたか。
これが同じ「竹」でも資料によって違うのです。
こちらは学研の「歴史群像No43松型駆逐艦」の折込資料にある図↓

艦尾から艦首方向に見ると「人」のような形をしています。
でも同じ書籍の別ページにはこんな図が↓

こちらは「Y」字形をしています。

さらに「丸スペシャルNo41日本の駆逐艦I」は「人」形。


「写真日本の軍艦別巻2海軍艦艇図面集II」の図面では「Y」形。


タミヤから出ている1/700「松」は大変評価の高いキットですが、魚雷運搬軌条は「人」形を採用しています。
残念なことに、実物がどうなっているか確認できる写真(竹の同型艦も含む)が一枚も見つけられません。
舷側を走る長いラインから分岐したラインの先に何かあるのではと考え、甲板下の部屋も確認しましたが、ボイラーやタービン室で魚雷と関係なさそうです。
分岐したラインの先が反対舷にまで伸びていないため、反対舷から魚雷を積み込んだ時の移動用ということでもなさそうです。
こりゃ困った。

ここから先は私の推論です。
「写真日本の軍艦別巻2海軍艦艇図面集II」の図面は公式図面から起こしたものだそうです。また「歴史群像No43松型駆逐艦」の甲板敷物図は通常目にすることがないものなので恐らく公式図面or資料から描かれたものと推定できます。
また一枚だけ手元にある竹の公試運転時の写真の舷窓の位置と数は図面と一致します。つまり図面の信用度は高いと考えてよいと思います。
よって少なくとも設計図面上ではY形とされていたと考えても不合理ではないと思います。

実は橘型の魚雷運搬軌条は「人」型とされている図面が存在します。
もしかしたら松型と橘型を混同しているのでは?
そんなことはないですよね…。


ただ、いったん出した結論をひっくり返すような言い回しになりますが、日本海軍の船の艤装は艤装員長に決定権がありました。これは艤装員長が完成したその船の初代艦長になるので、自分の使いやすいように作って良いということになっていたことによります。
つまり同型艦であっても艤装員長が違えば、配置や形状が異なるのは当然のこと。
したがって、図面上は「Y」形であっても実艦は「人」形であったかもしれません(笑)

さてこうした検証と検討の後、ようやく工作したのがこちら↓

伸ばしランナーを貼り付けて水ペーパーで削って表現しました。
ただ、ちょっと太めの印象。もう少し細いものを使えばよかったかな…。

次はアンカー収納部の工作。
こちらは陽炎型駆逐艦15番艦・野分↓

アンカーがすっぽり収まるような凹みが作られています。
次の写真は松型駆逐艦7番艦・杉。

ちょっと見づらいですが、野分同様、凹み(アンカーレセス)が作られています。
レセスタイプは舷側に突起が少なくなるので、凌波性に優れているとされていますが、松型をさらに簡易量産するというコンセプトで設計された橘型ではベルマウス型に変更されたという経緯を持ちます。
ただ、デストロイヤースターンをトランザムスターンに変更したことも含め、船としての性能に大きな影響は見られず、むしろ量産性が向上したという効果が大きかったようです。

こうしたことを踏まえての工作がこちら↓

レセスの形状は松型より前の駆逐艦とは多少異なるようですが、小さなスケールなのでアンカーが入ることを優先した雰囲気重視で適当な造形としました(苦笑)

次に艦首付近の工作に移ります。
工作に先立って、資料の確認。
艦首の甲板にはアンカーを上げ下ろしするための設備がいくつも設置されています。
アンカーレセスと甲板をつなぐ穴=ホースパイプ。
アンカーチェーン(錨鎖)を引っ掛けておくためのライジングビット。
錨鎖を上げ下ろしするためのキャプスタン(揚錨機)。
甲板下の錨鎖庫と甲板をつなぐ穴=チェーンパイプ(錨鎖管)。
錨鎖管とキャプスタンの間に敷かれる錨鎖受台。
これらも竹はおろか、同型艦の実物写真もないため、竹の図面と他の駆逐艦の写真を一つ一つ丹念に調べて、「そもそも存在したと推定できるか」から始まり、あったならば「どのような形状なのか」を推定していきます。
参考にした写真はこちら↓
陽炎型駆逐艦4番艦・親潮


白露型駆逐艦・初霜


秋月型駆逐艦8番艦・冬月


特型駆逐艦の22番艦(特III・暁型の2番艦)・響


ホースパイプはほとんど高さがなく、かなり平べったいです。
冬月の写真から、ライジングビットにはかなり薄っぺらい台座があると分かりました。竹の図面にも書かれているので、図面を信用してよいと考えました。
チェーンパイプも冬月の写真から立体的な形状が分かります。
錨鎖受台は冬月には設置されていないようですが、竹の図面にはあります。色々調べた結果、響の写真をよく見るとキャプスタンからチェーンパイプに向けて少し傾斜のかかった台が確認できました。

これらの検証の末に工作したのがこちら↓

なおこの段階では艦首フェアリーダーは未作成です。

いやー、こういう小さなパーツが付き出すと少しずつ形になってきていることが実感できて、さらにモチベーションアップに繋がりますね。
と同時に、今回で5回めを迎えた竹製作記は、徐々にマニアック度が上がっていると自覚しています。
恐らく誰も付いてきてないだろうなと(笑)
でもいいんです。
自分が楽しめればそれが一番!
これからも自分勝手に楽しむぞー♪
Posted at 2020/03/14 23:09:56 | コメント(1) | 艦船模型 | 趣味
2020年03月11日 イイね!

松型駆逐艦・竹(滑り止め甲板完成&艦首の修正)

牛歩で進んでます。
前回は滑り止め甲板の製作途中まで報告しました。
その後もコツコツと継続…


同時に艦首の修正作業を行います。
課題はふたつ。
1つ目はフレアの修正です。
日本駆逐艦の艦首は、喫水線から甲板に向かって外に広がるような形状・フレアを付けているものがほとんどで、松型駆逐艦もその一つです。
しかしキットではフレアを廃止して直線的なライン構成にした橘型駆逐艦の形状を再現しているので、修正が必要です。
まずはそのための資料チェック。
陽炎型駆逐艦夏潮と野分です↓


いずれも強いフレアを付けているのが分かると思います。

そして松型駆逐艦の杉・樅・欅↓



陽炎型ほどではないものの、フレアがしっかり付いていることが分かります。

資料をめくっていると、松型駆逐艦の正面線図がありました。

画像左は学研の「歴史群像No43松型駆逐艦」の折込図面の一部です。
具体的な寸法は画像が粗くてよく分かりませんが、舳先から船首楼甲板後端までに4本の線が入っています。
画像右は光人社の「写真日本の軍艦別巻2海軍艦艇図面集II」の駆逐艦竹の図面の一部です。

さらに…

こちらはグランプリ出版の「軍艦メカニズム図鑑日本の駆逐艦」にある丁型駆逐艦の正面線図。
表記には1/210とありますが、船の幅から計算すると1/170くらいのようです。

問題は3つの資料それぞれの寸法を測ったところいずれも整合しないことです。
どれを採用しようか悩みましたが、線がより多く入っている軍艦メカ図鑑のデータをベースに、図面の寸法で誤差を補正するという考え方で整理することにしました。

一つずつ丹念に計測しては1/700に計算し直す作業を続けます。
その結果の一つとして、喫水線部の平面形を紙で作りました。
これをキットに当ててみると…

実物はキットよりもかなり鋭角的な艦首を持っていたことが分かります。
同時に分かったのは、紙で作った部分の中央あたりは、舳先周辺より少し広がっていること。
途中で膨らむと水の抵抗が大きくなってしまいそうですが、実際にはそうならないのでしょう。
またこうした構造にすることで船内スペースを確保するという意味合いもあるのかもしれません。

そしてフレアの製作。

船体に鉛筆で正面線図と同じ位置に線を書き込みながら、少しずつ削っていきます。
これを左右均等に行うのはなかなか難しい作業でした。

製作中の画像がありませんが、船の舳先部分が鋭角的になっているので、その修正のため舳先の一部を削り取った跡にエポパテを盛り、図面を元にしながら形状を整えました。画像で黄色くなっている部分がそれに当たります。

同時並行で進めていた滑り止め甲板の製作もできたので、いよいよ船体へ接着!
貼付け後、滑り止め鋲全体に水ペーパーをかけて凸を低くする作業を行っています。

隣に写っているのは約30年前に制作した「竹」。
この時の船体の修正は、艦尾をデストロイヤースターン「的」にしてあるのみ。
今回作った船体との違いは一目瞭然です。
というか、別の船とさえ思えるほどの違いが出ました。
苦労が形になったと感じられる瞬間です。


船首のフレアもまずまずの感じで再現することができました。
この後、アンカーレセス(錨を格納するための凹み)を再現する作業に入ります。

まだまだ頑張るぞー!
Posted at 2020/03/11 23:03:06 | コメント(0) | 艦船模型 | 趣味

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「重巡鳥海の製作(船体の修正その4) http://cvw.jp/b/488285/48472648/
何シテル?   06/07 13:55
模型工作とキャンプが大好きなヘタレをやぢです。 私がフォローする方には2種類あります。 一つは「以前からのみん友さん」 もう一つは「ちょっと興味を持っ...
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