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ザクとは違うのブログ一覧

2020年04月19日 イイね!

松型駆逐艦・竹(艦橋等の製作・海面の試作)

主砲周りの操作フラットを作ります。
図面から大きさを割り出し、プラ板を2枚切り出します。
上面は0.3mm、下面は0.5mmのプラ板を使いました。
表面にスジボリを入れるため、図面に合わせた角度を測って紙に書き、その上からカッターでラインを入れます。


1番主砲用(左)と2番主砲用(右)です。
操作フラットは木製だったようなので、このあと更にスジボリを入れることによって、木のつなぎ目を表現する予定です。

艦橋の工作に移ります。
甲板敷物図によれば、羅針艦橋の床は木製グレーチングだったようなので、これを制作します。
細かいメッシュのエッチングパーツを買ってくればよいのですが、なんとか自作できないものかと考え、まずプラ板の表面にメッシュ状のスジボリを入れ、その上から木工ボンドを薄く塗りました。
しかし乾いた後に剥がそうとすると、どうしてもキレイに剥がせませんでしたorz


次に、木工ボンドの代わりにエポパテを薄く塗ってみました。
これはまずまず成功したと思います。
なお、パテを塗る前にオロナイン軟膏を薄く塗って離型剤代わりにしています。

艦橋ユニットは5mmプラ棒で本体を作ります。

艦橋後端には烹炊室があったので、そこへの出入り口と思われる開口部を右舷側に設け、左舷側には烹炊用機器の設置場所と思われる切り欠きを作りました。

上面には先程作ったメッシュを取り付け、その前面に壁を建てます。
メッシュ部には舵輪や海図台などを置く予定です。
屋根がつくと多分見えなくなりますが(笑)

艦橋は艦船モデルの見せ場の一つでもあるので、これからがっちり作り込んでいきたいと思います。

次に海面の試作です。
まずはスチレンボードの上にダイソー石粉粘土を塗りつけ、適当な凹凸を付けます。
実艦の写真を見ると、艦首によって切り裂かれた波は思ったほど両側に広がることはないようです。
粘土が乾いたら、手で小さくちぎったティッシュに水溶き木工ボンドを付けたものを、一つ一つ貼り付けていきます。

こうすることで波が立っている表現ができるという寸法です。

ティッシュが乾いたら、最初にブルーを吹き、その上から水溶き木工ボンドを吹き付け、さらに光沢トップコートを吹き付けます。
次に波が立った部分にスカイブルーでドライブラシをかけ、再び水溶き木工ボンドとトップコートを吹きます。
最後に白波の表現としてホワイトでドライブラシをかけました。

ちなみに走っている駆逐艦は30年くらい前に作った雪風です。


艦首によって切り裂かれて立っているクリアな波は納豆パックを使いました。
でもイマイチ予期したような波の表現になっていない気がします。
さてどうするかな…。

ティッシュ法はまずまずの成果を上げたという印象ですが、もう少し波のラインを意識した作りにする必要があると感じました。
Posted at 2020/04/19 15:21:01 | コメント(6) | 艦船模型 | 趣味
2020年04月11日 イイね!

松型駆逐艦・竹(舷側と後部甲板室の製作)

4月に入って仕事が忙しくなったので平日はほとんど工作ができませんが、それでも少しずつ進んでいます。
今回はまず舷側の工作。

と、その前にリノリウム甲板の塗装を行います。
時々耳にするのは「不燃化対策のためリノリウムは剥がされた」というものですが、どうやら一部の船以外はそのまま残された様子。
松型駆逐艦は戦訓対策を十分に考慮した設計になっていること、甲板敷物図にリノリウム設置場所が示されていることの2点から、リノリウムが張られた状態で作ることとしました。

なおリノリウム押さえは後で設置する予定です。

次は舷窓。

舷窓は↑の資料にあるように、その内側にある部屋の種別によって直径はまちまちだったようで、1/700にすると0.43~0.29mmとなります。
艦内配置図でそれぞれどの部屋があるかが分かるようなら、それに合わせた大きさで表現するという手もありますが、そうした資料が手元にないことと、仮に資料があったとしても大きさの差が約0.1mmなので、見た目があまり変わらないだろうということから、まずは0.5mmで穴を開けることとしました。

このあと、サフを重ね掛けするので、その影響で穴の大きさが小さくなります。

ちなみにその舷窓の位置は、右舷側は図面及び公試運転時の写真があり、双方の位置が一致します。
今回作るのは竣工後一定期間を経た昭和19年11月。
舷窓は不沈化対策として一部を閉塞したという船もあるので、竹についてもその可能性を検討する必要があります。
しかし↓は復員船任務完了後の右舷側の写真。

これを図面と比較しても同じ位置に同じ数が確認できます。
よって図面の位置に穴を開けることとしました。

対して、左舷は写真や図面がないので、やむを得ず同じ横須賀で建造された同型艦・楓の写真を参考にして位置と数を決めました。

ただ楓の完成は竹より約半年遅い(S19.10.30)ので建造時から舷窓を減らしている可能性があること、また竹・楓ともいったん舷窓を閉塞した後に復員船として利用する際、舷窓を再度開放したという可能性はあります。

また舷側は横長の鋼板を電気溶接していますが、鋼板接続部に段差ができる構造になっていることが、線図説明図から読み取れます。

実物は非常に僅かな段差だとは思いますが、実艦の写真で明確に線が分かるほどなので、1/700でもその表現を行うべきと判断しました。

説明図で位置を割り出してマスキングテープを貼り、その上からサフを5回重ね掛けし、テープを剥がすと↓のような段差ができます。

その後、テープを剥がした跡に2000番の水ペーパーを掛け、さらに全体にサフを軽くかけました。

次に後部甲板室に設置される探照灯台を作ります。
図面を元にして0.3mmプラバンを切り出し、滑り止め甲板の表現を行ってから極細伸ばしランナーでハンドレールを設置しました。

ちなみにハンドレールの手すり部分は髪の毛と同じ細さです。
なお、台の裏面は1mmプラ棒で高さをかせぎつつ、その周囲にプラペーパーで三角ステーを付けました。

探照灯の製作です。
手持ちのジャンクパーツはいずれも帯に短し襷に長しといった印象だったので、やむなく自作することにしました。
松型の探照灯は口径90cmなので、1/700では約1.3mmとなります。

画像左は2mmプラ棒の本体に1.5mmプラ棒の薄切りを貼り付けたものですが、やはり大きすぎたので、1.5mmの本体+1mm薄切りで作ったのが画像右のものです。
細部の構造が分かる写真がないので、↓のサイトを参考にしました。
http://www2.odn.ne.jp/miyukikai/toosaikiki.html

後部甲板室です。
この周辺は鮮明な写真が手元になく、図面と甲板敷物図を元にした推定が中心の作業となりました。

本体部分は3mm角棒を二本並べて張り合わせて大きさを調整しました。
艦尾側には4番機銃台を設置。ブルワーク内側には機銃用弾薬箱を設置しました。前回作った2番3番機銃台では、弾薬箱を少し大きめにしましたが、やはり図面と同じ大きさにすべきでないかと考え直し、今回は1×0.5×0.8mmで作りました。
機銃台後端には照明装置らしきものを設置してあります。この装置については図面にも説明がなく、他の駆逐艦にも設置されている様子がないので、これが何なのか不明です。

画像左が左舷側ですが、機銃台より前あたりには兵員厠所があった(甲板敷物図より)とのことなので、その排気用煙突を付けてみました。

水密扉もプラペーパーと伸ばしランナーで表現しましたが、ほとんどの写真は扉外側が写っておらず、唯一28号駆潜艇の写真で形状が確認できました。

この写真を見つけるまでに戦艦、巡洋艦、駆逐艦、その他補助艦艇について、私の手元にある写真全てをチェックしたので、それだけで数日をかけましたが、どの写真でも水密扉が開状態になっていました。なぜ航行中停泊中に関わらず開状態にしているのか不明です。
なおヒンジは左右両舷とも艦首側についているようです。これは今まで知りませんでした。恐らく前進時に発生する風により扉が煽られた時のことを考慮したものと思われます。

左舷側の機銃台下には凹みがありますが、どうやらここが甲板下にある魚雷弾頭格納庫に繋がる場所のようです。図面では機銃台の影で確認できず、写真でも確認が困難でしたが、甲板敷物図にもそれらしい凹みが表現されていたので、この情報の信憑性は低くないと思われます。
このすぐ後ろに「魚雷頭部取入れダビット」が付きますが、なぜここにあるのかという疑問を持っていたので、その答えが得られたような気がします。
ちなみにこの凹みはタミヤの最新キットでも表現されていません。

さて、次はいよいよ艦橋の製作に入ることとなります。
後部甲板室でかなり精密な作業を行えると分かったので、艦橋をどこまで作り込むことができるか楽しみです♪
Posted at 2020/04/11 22:48:40 | コメント(3) | 艦船模型 | 趣味

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何シテル?   07/13 11:52
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