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ザクとは違うのブログ一覧

2025年06月22日 イイね!

重巡鳥海の製作(甲板の処理など)

甲板の処理を行う前に、主砲のバーベットを設置します。
ここで問題となるのが4番主砲前にある甲板室。
平面は台形のようになっていますが、その斜辺の途中に切り欠きがあり、機械室排気口があることが建造中の高雄などで確認できます。


鳥海でも同様の作りであることが推定できる写真があります。


しかしここで問題発生。
シコルスキー図面にはこのような図があります。

ソロモン鳥海はどちらの状態なのか…。そしてこの改装はいつ施されたのか…。
自宅にある資料をもう一度探し直したところ、出てきました丸スペシャルNo121!
重巡高雄型特集の巻頭折込に高雄型の改装年表がついていました。

鳥海以外の同型艦も同様の改装をしているので、同じくらいの時期に同じテーマで施工しているはず…と思って年表を眺めますが、イマイチしっくり来るタイミングが見当たりません。
昭和9年の「機関部改造」は改装というよりメンテナンスだったようなので、恐らく昭和10年の「機関部改造」のタイミングで施工されたのではないかと推定しました。
そのうえで改めて写真を見直します。


昭和13年にはフードが大型化されているようなので、ソロモン鳥海はこの状態を再現します。

そしてようやく工作に移ります(笑)

甲板室天井面は滑り止め鋲が打たれていたという推定もあるようですが、今回はそのままとします。

次に取り掛かるのは甲板上の滑り止め鋲施工。
開度120°で書いたラインに沿ってシャープペンで1mmピッチで線を書き、0.3mmくらいの長さでデザインナイフの先で傷を入れ続けるという鬼畜作業。
まずは艦尾。

シェルター甲板は両舷側からある程度の幅まで鋲が打たれていますが、単純な長方形で囲われているわけでなく、複雑なラインを構成しています。これもシコルスキー図面を基に1/700サイズの数値を計算し、船体に書き込みます。


そのエリアの内側にはリノリウム材が敷かれていることが摩耶の写真で確認できます。

鳥海にどのように敷かれていたかを確認できる資料がありませんが、恐らく滑り止め甲板のへりに沿ってセットされていたものと推定。この場合の艦首側の始まりと艦尾側の終わりは上甲板とつながるラッタルの位置に合わせるべきと判断しました。それがこのような状態。


そのうえで滑り止め鋲を施工。

2日かかりました(苦笑)

次に艦首甲板。
ここも波除け前はすべて滑り止め鋲が打たれていると思っていたら違うんですね。シコルスキー図面などでも甲板両側のみに鋲があるとされています。



ついでに調べてみると高雄型より前の妙高でも同様のようです。

しかし最上型だとほぼ全体に鋲があります。



ということで、施工。


ここで少し悩んだのが波除け板とキャプスタン台座の位置関係。
高雄では両者が少し離れています。

しかしネイビーヤード51号に掲載された内山睦夫氏の鳥海図面では両者が接触したように書かれているのです。鳥海だけ違うのか???そう考えて同型艦を調べますが、愛宕はそれが分かる写真が見つかりません。摩耶はどうやら高雄と同じ作りのようです。


鳥海も艦首の写真はありますが、どうにも不鮮明…


高雄の図面も両者は離れていると書かれているし、高雄・摩耶が同じ配置で、鳥海のみ異なるというのも不自然な気がしたので、「離れている」と結論付けようと思います。
内山さん、ごめんなさい。
そして製作。

キャプスタン台座は上面が水平になるように、後ろに向かって厚みが増すつくりとされているようです。今回は前端が0.3mm、後端が0.8mmとして作りました。
そしてホースパイプ周囲のリング状のものは0.19mmワイヤーを1.2mmドリルに巻き付けて形を整えました。


ぼちぼち船体の修正作業も終盤。
その次には甲板上のディテールを追加していこうと思います。
まだまだ先は長い…。
Posted at 2025/06/22 11:33:00 | コメント(0) | 艦船模型 | 趣味
2025年06月21日 イイね!

久しぶりのキャンプ

少し前に事故を起こして以降、イフリートに乗る気になれませんでした。
というのも、やはり事故のフラッシュバックで運転自体が怖いと感じられたこと、そしてイフリート走行中にバンパーが脱落したら…と考えると恐ろしくて乗れないという2つがあったからです。

しかしその後、あちこちを様々な方法で補強し、ほぼ脱落の心配がなくなったかなと思えるようになり、とある雨の日に通院のために短距離を走ってみたところ「クルマに乗るのが楽しい」と感じました。
あぁ、やはり私はクルマに乗るのが好きなんだな…と改めて思いました。

イフリートに乗れない間は公私共にストレスフルな日々を過ごしており、模型工作も手に付かず、キャンプも行けない日々で、ストレスは溜まる一方。平穏な心を維持するのが大変だと思うほどでした。
そして仕事に一段落が付いたと思えた瞬間、少し無理やり休暇を取ってキャンプに行こうと決めました!

行先は自宅から2時間弱走った岐阜県恵那市。
道中は順調にドライブ。でも段差などの衝撃がかからないよう慎重な運転に努めました。
そして現地到着。



このところ真夏のような日々が続いていますが、ここは標高600mの別世界。涼やかな風に吹かれ、優しげに鳴く鳥の声に囲まれ、穏やかに過ごすことが出来ます。
やっぱりキャンプっていいなぁ…(^^)

ドリップコーヒーを淹れ、ローチェアに座って文庫本をゆっくり読む…
この感じ、久々だ…

ふと受付周りに色々置いてあったのを思い出し、ふらっと立ち寄ってみました。
いろいろと置いてある中に、フリーザーの商品も。


ジビエいいねー。
鹿肉を衝動買いしてしまいました(笑)
100g600円は少々高いですが、たまには贅沢してもいいですよね^_^;

そして夕飯。
まずは湯豆腐でほっこり。


次はいよいよ鹿の焼肉!

焼きすぎると固くなるとのことだったので、小さな小さな鉄板で軽く焼きます。
ぱくっ!
おー、うんまいっ♪
鹿や猪の肉は好き嫌いが分かれますが、私はいずれも大好き。
焼肉を予定しておらずタレも塩もなかったので、焼いたまま食べましたが、これほど旨いとは。しかもアウトドアだと通常の3倍美味しく感じます(笑)

いつものように晩酌&夕飯後は星空観測…のはずでしたが、ちょっと雲が出ていて満天の星空とまではいきませんでした。それでも北斗七星はくっきり。山奥ならではですね~。

近くではゲンジボタルが見られるとのことでしたが、今回はデジイチを持ってこなかったのでまた来年。
でも6月下旬でもゲンジが見られるってすごいですね。

そんなこんなで楽しいキャンプは終了。
んー、またすぐに行きたくなっちゃうなー(笑)
Posted at 2025/06/21 07:39:53 | コメント(4) | キャンプ&温泉 | 旅行/地域
2025年06月14日 イイね!

重巡鳥海の製作(船体の修正その5)

甲板の大半の面積にリノリウム材が敷かれています。
リノリウム材は1/700にすると長さ39mm、幅2.6mmとなるので、まずは横向きのラインをシャープペンで下書きします。


ここで気になったのは、艦尾から若干のエリアは滑り止め鋲の付いた鉄甲板になっていますが、その範囲がどこまでなのか?という問題に直面しました。
というのも、日本海軍艦艇図面集にある高雄図面ではこのように表記されています。


鉄甲板がどこまでなのか、明確に示されていないのです。
同時に思ったのは、ボラードはこんなに後ろに付いているのかという点。
高雄の写真を見てみると…


どうやらボラードはもう少し前に付いているようです。
高雄はこんな写真もあります。

奥に向かってパースがかかっていますが、リノリウムと鉄甲板の境目が確認でき、それはボラードの少し後ろあたりのようです。
鳥海の写真にはここまで鮮明なものが手元になく、全体の配置が分かるのは↓の写真くらいです。

ボラードの位置は高雄と同じ位置のようですね。
同様に愛宕・摩耶の写真でも同様の位置であると確認できました。



せっかくの機会なので、日本の軍艦別巻図面で重巡各型の鉄甲板エリアをチェックしました。

当初は副錨の直前あたりに鉄甲板の境目が来るのかと思っていましたが、どうにも法則性が見当たりません…。

甲板のへりにはスパンウォーターがめぐらされているので、0.5mm幅にしたデバイダーを舷側に沿わせて線を引きました。そして、下書きしたリノリウム押さえのラインにデザインナイフで切れ込みを入れました。



実はリノリウム押さえの工作を行ったことがないザクとは違う。でも前々から「このように作ろう」と考えていた方法を試してみます。それはリード線をほぐして出てきた極細線をカッターで入れた切れ込みに貼り付けるというもの。この上からリノリウム色を全面に塗り、乾燥後に極細線の上の塗装をはがしてやれば金色の線が浮き出てくるという寸法。

試作したところ、行けそうな気がします♪

艦尾の配置を調べている際、高雄のボラード台座が縦長の六角形だと分かったので、鳥海も同様に作ることにしました。



台座は長方形だとばかり思っていたので、他のボラードも調べることにしました。

艦首は長方形の2つの角が削れた形状、航空機甲板両側はイマイチ判然としませんが、長方形のようです。ただ、一部だけ形状が異なるというのも不自然な気がするので、艦尾以外は艦首のものと同じ形状にすることとしました。

余談になりますが、艦尾を調べている際に気になったのが洗い場。



1枚目の写真は高雄型で、次は三隈。3枚目は艦名は分かりませんが、重巡のようです。いずれにも洗い場の桶にあたる部分より後ろの細長く囲われたエリアの床面に縦または横の線が入っているように見えます。これまではこのエリア全体が洗い場で、コンクリート床とされていると思っていましたが、どうやら違うようです。
もしかして洗ったものの水切り場?と考えてXに画像とともに質問してみると、とある方から「摩耶の乗組員から聞いた話だと、縦または横の線が入った場所は水切り場で、耐水コンクリートが塗られており、色はレッドブラウン」との知見を頂くことが出来ました。
この話に異を唱えるわけではありませんが、烹炊室は艦の中央あたりにあり、そこから4番主砲脇の洗い場まで食器を運び、さらにその奥の細長く続くスペースで水を切るというのは、作業工程としては効率が良くないように感じます。
「なんでも人力に頼る」のが基本の旧海軍だからかもしれませんが…。
この考証の過程で多くのフォロワーさんから様々な情報が寄せられました。
戦艦長門・陸奥、そして重巡古鷹と軽巡大淀。


この中では大淀のみ少し様子が異なります。大淀は新しいフネなので何らかの改善がなされているのかもしれません。

さて、考証も行ったので、洗い場の製作に取り掛かります。
複雑な形状をプラバンから切り出すのは大変だなと思ったので、総ざらい図面コピーをそのまま切り取って木工ボンドで貼り付けるというヘタレ工作を行いました(笑)


次は水上機運搬軌条の設置と思って図面を見ると…シェルター甲板後端の格納庫スペースが無いことに気付きました(恥)その部分はキットではスペースがあったのですが、誤ってプラ棒などで埋めてしまっていましたorz
泣きながらエッチングノコやドリルなどを使ってスペースを削り出します。この後、格納庫の壁を立てるので、その厚み分だけ広いスペースとしました。
そしてようやく軌条設置。0.2mm幅に切った0.3mmプラバンを図面通りのラインに当てて接着しました。


次回は4番5番主砲バーベットを設置する予定です。
Posted at 2025/06/14 16:51:01 | コメント(3) | 艦船模型 | 趣味
2025年06月07日 イイね!

重巡鳥海の製作(船体の修正その4)

前回ブログから1か月少々経ってしまいました。この間、本当にいろいろなことがあって、模型工作どころではなく、先にアップした二式水戦を素組みするのが精一杯でした。
とはいえ、私を待っているキットたちのためにも一つ一つ完成させていかなければ(笑)
ということで、今回も少しだけ進みました。

考証疲れが出ていたので、少し気分を変えるためにこちらを読破。

「ツラギ海峡夜戦」では戦闘経過に加え消費弾薬数なども記録されており、射出した魚雷の本数が4本と判明したので、左舷の魚雷は残っていたと分かりました。
また「海戦」は新聞記者が鳥海の旗甲板から見た第一次ソロモン海戦の様子が記録されており、戦士ではない立場からの現場の様子が生々しく伝わってきました。

キットの製作は、少し前にシェルター甲板前端の形状を調べていました。


艦橋先端から斜め後ろに伸びる線は途中の甲板室入り口の切り欠き部で微妙にラインが変わっています。藤本造船官はなかなか複雑な構造にしているということが分かる一例ですね。

鳥海は沈没まで大改装が行われなかったので、カタパルト支柱は単独で立てられたままでした。これをプラ棒でスクラッチ。


次に舷外電路を取り付けます。
まずはその位置の確認のため、実艦写真をチェックします。


写真ではここまでしか分かりません。これ以外に参考になるものとしては「総ざらい」の鳥海図面がありますが、少なくとも↑の写真とは整合性が取れていました。よって総ざらい図面を全面的に信用して設置することにします。
舷外電路のサイズをChatGPTに尋ねたところ、被覆を含む外径は5~10cmで、戦艦や空母などの大型艦はやや太く、駆逐艦や小型艦艇ではやや細めだったとの回答がありました。
10cmの1/700は0.14mmなので、カバーを含めると幅0.3mm、厚さ0.2mmくらいとするのがよいと思われます。
まずは準備として0.3mmプラバンを別たちで細切りにしたものをたくさん作ります。これを舷側へ貼り付け、その後鉄ヤスリで厚みを調整します。



カタパルト前には細長い張り出し部があるので、プラバンで作りました。


右舷側は↑の写真どおりに作ればよいですが、左舷側は鮮明な写真がないため推定で作りました。
ちなみにアオシマの新鳥海ではこのようにモールドされています。


こうした作業を続けた結果、ようやく舷外電路の装着を完了しました。


次はリノリウム甲板の考証と工作を行います。
Posted at 2025/06/07 13:55:31 | コメント(1) | 艦船模型 | 趣味
2025年06月07日 イイね!

何十年ぶりの素組み

重巡洋艦鳥海製作は遅々として進まず、何日も調べては1時間作る、という日々。
コロナ禍の頃からガンプラが入手できなくなって艦船模型に復帰しましたが、その製作は「写真・図面その他の資料を徹底的に調べ上げてからほぼフルスクラッチで作る」という方針となっています。しかしものすごく手間と時間がかかります。復帰当初は1隻に3か月くらいで済んでいましたが、この前の捕鯨船団ジオラマは約1年。鳥海もそうなりそうなペース…。
以前は船1隻とガンプラ1体を交互に作って気分転換出来ていましたが、ガンプラ飢饉が酷くなった今ではそれも出来ず。そして、

疲れた…。

よし、ここらで一つ、素組みしよう!

考証など一切行わず、追加工作なしで組立説明書どおりに素直に作り、あとはきれいに色を塗る。そんな純粋なモデリングをしようと考えました。
ということで罪プラの山の奥から引っ張り出したのがこちら↓

SWEETの1/144二式水上戦闘機(2機セット)です。

ランナーをチェックすると、小さなサイズにもかかわらず非常に繊細なモールド。
仮組みをしたところ、大変組みやすい作りになっていました。
しかも随所に設計者のコダワリも見えます。
この機体は主翼の中に20mm機銃を仕込んでおり、銃口は翼の先端にあります。キットの主翼は一枚板なので、これだと銃口がモールド出来ません。そこでこの設計者は銃口のある翼の一部を下半分だけ小さな別パーツにしました。
別パーツの上面に銃口の下半分をモールドし、それが取り付けられる翼側の下面に銃口の上半分をモールドするという手法を採用しています。これには驚きました。


更には移動及び整備用のドーリーと飛び立つ瞬間を表現した海面パーツもセットされています。

これは楽しい♪

飛行機モデルの製作は恐らく45年ぶりくらいなので、ほぼ初心者。
そこで最も苦労したのはキャノピーの塗り分けでした。僅か1cmくらいの長さの中で複雑にモールドされた窓枠に小さな小さなマスキングテープを無数に貼ってから塗装する。この苦労を味わうと飛行機モデラ―の偉大さを改めて痛感します。


順調に組み上がったあとは塗装。
いつものようにイージーペインター改で明灰白色を吹き付けますが…
吹き付けられる塗料の粒子が粗く、砂吹きのようになってしまいます。これでは美しい翼や機体が表現されない…。しかも繊細なモールドもつぶれてしまいます。また塗料はつや消しなので塗り終えたキットが「作り物」に見えてしまい、金属感も感じられません。
やはり仕上がりを考えるとエアブラシで丁寧に重ね塗りしないといけないのか…
とりあえず今回はクリアをたくさん吹いておきました(笑)

てなわけで完成!





小さな小さな作品ではありますが、素組みを通じていろいろと勉強することが出来ました。
今まではガンプラと艦船ばかりでしたが、たまにはこうしてジャンルの違うキットに取り組むのもよい刺激になりますね♪

製作から完成までの画像はフォトアルバムに収めました。
1/144二式水上戦闘機
Posted at 2025/06/07 11:29:49 | コメント(2) | もろもろ | 趣味

プロフィール

「パワハラ十字砲火 http://cvw.jp/b/488285/48581621/
何シテル?   08/04 11:27
模型工作とキャンプが大好きなヘタレをやぢです。 私がフォローする方には2種類あります。 一つは「以前からのみん友さん」 もう一つは「ちょっと興味を持っ...
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