前回ブログでは艦橋の上層階で寸法誤りがあったところまで報告しました。
これまでずっと図面通りの寸法で作ってきて、経常的にもフォルム的にも自分史上最高の状態で作業が続いていましたが、ここへ来てまさかの図面の寸法違い。
しかも誤っている図面は下の階だったので、これを作り直すとするといよいよいつになったら完成するか分からなくなってしまいます。スクラッチなので作り直せば?という自分の声を必死に抑え込み、天蓋部分を図面とは異なる寸法で作り直すことに決定。

これによって測的所の前面窓のラインが少し鈍角になってしまいましたorz
しかし一応これで各階の積み上げは終了。
全体を筆塗りして写真撮影すると…

おー、これぞ鳥海の艦橋!
高雄型新造時のまさに城郭のような姿がしっかり再現されています。
この瞬間、超嬉しくなってしまいました♪
ここまで来るのに3か月。
長かった…。
でもそれだけコダワリが詰まりに詰まった艦橋は、眺めているだけでご飯三杯おかわりできそうです。そんな気分を全身で感じつつ、作業部屋で一人でガッツポーズを何度も作ったのは内緒です(笑)
でもまだもう少しやることがあります。
ジオラマでは海戦後半を再現しますが、戦闘中に旗甲板へ着弾したことから旗掛けが破壊されましあ。
このあたりの記録はその瞬間に旗甲板にいた丹羽文雄氏による小説「海戦」に記載があります。

また「軍艦鳥海ツラギ海峡夜戦」(戦闘詳報)でもこのような記載が見られます。

ちなみに「日本の巡洋艦」(グランプリ出版)に旗掛けの構造イラストが掲載されていました。

1/700ではここまで厳密な形状を再現できませんが、被弾による破損状態の雰囲気くらいは再現できそうと思ったので、ファインモールドのエッチングてすりと0.2mm針金を使ってなんとなくそれっぽくしてみました。
そして艦橋最後の作業は背面に延びる給気口。

この写真を見る限りなかなか複雑な形状のようなのでプラバンから削りだすのは厳しいと思われたので、エポパテで整形することにしました。

このあと、さらに小さなディテールをいくつか追加し、これをもって鳥海艦橋の完成です。
いやぁ、本当に長かったですが、自分なりに満足のいく形に出来たと感じています。
新造時高雄型艦橋を1/700でフルスクラッチした例はあまり多くないと思われますが、実際に作ってみて感じたのは、床面や壁面が非常に複雑かつテクニカルに構成されていることと、巨大と言われる艦橋を少しでも小さくしようとする努力があちこちに感じられたことです。これはスクラッチした者が特に強く感じる部分ではないかと思われ、そうした感想を持つことが出来たのはスクラッチという選択をしてよかったなと思いました。
引き続きミジップの製作に移ります。
前煙突両側には機銃座が設けられているので、その形状を調べました。総ざらいの鳥海図面とシコルスキー図面では以下のように描かれています。

いずれも右舷側には洗濯機室がありますが、左舷側は機銃座のみです。また、高雄と長会では洗濯機室の平面形状が異なるとされています。
フジミのキットでは両舷とも機銃座後ろに構造物があることになっていますね。

次に写真でこれらを確認します。

右舷側の洗濯機室の形状は↑の写真に書き込んだようなものであると考えました。これに対して左舷側はあまりはっきりとした写真が見当たりませんでしたが、↓の写真を見る限り、機銃座の後ろに何らかの構造物があるように見えます。

さらに総ざらいに掲載されたこちらの写真では、機銃座後ろにキャンバスで包まれた何かが置かれていますが、そのキャンバスが機銃座床面とほぼ同じ高さまでで終わっています。これは包まれた物が機銃座後ろの構造物の天井面に載っているということではないかと考えると、先ほどの左舷側の写真に写っている「何らかの構造物」と整合することとなります。これらのことから、今回は「左舷側にも右舷側同様の構造物がある」として模型化することとしました。
ということで作ったのがこちら↓

機銃座とその後ろの構造物の裏はリノリウム歩行帯があるので、これを避けるような背面形状としてあります。また左舷側の構造物は右舷側よりも若干小さめにしてみました(特に明確な根拠なし)。しかし何のための構造物なのでしょう…。
前煙突後ろの支え基部の両側には排気口がありますが、その部分に金属メッシュを入れてみたところ精密感がぐっと上がりました。同時に私の気分もぐっと上昇(笑)
調子に乗って艦橋両側の排気口にも同様に施工してみました。

おー、なんかいい感じ♪
しかし、高雄型はミジップも複雑な構造ですね…。
Posted at 2025/12/26 19:32:53 | |
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