旧い車を維持していくという事

＊味のある旧い車ばかり乗り続けて20数年＊＊＊
昨日ちょっと思う事があって考えさせられました('_')

OH後1年半で約2万キロ走破中の1972年式９１１S＊たぶん「全国で一番走っているナロー」ではないかと自負してます。これも主治医を始め、周りの仲間の助けがあってのこと＊
ホント感謝してます<(_ _)>
（今朝、車検証をみてみるとOHと同時＊H20年の3月に車検を受ける前は2年＋αでわずか1700キロ！しか走っていなかったのでなおさらその思いが強いのです。）

で、昨日の話ですが…プチツーの途中＊一本の相談電話がありました。「県外旅行中にエンジンがかからなくなってしまった。どうやらタイベルが切れた様子。途方に暮れている。」といった内容＊
96年式の某イタリア車（ツインスパークです）彼がその車を10数年にわたり凄く大切にしていたのを身近で知っているだけに自分ごとの様にショックでした。と、同時に彼に対して腹が立ってきました。その「安易さ」に対して…

事情があって3年ほど車検を切っていたのですが、この秋に車検をとって乗り始めたばかりでした。
舞い上がる彼に私は「タイベル3点セット」とブレーキだけは見ておけよ＊」と何度もアドバイスしました。
彼はボディをピカピカに磨きながら「わかっている☆その内やるよ～気にはしているんだけどね～☆」と…距離が3万キロと少なく、オイル交換以外は通すだけのユーザー車検でした。
すべては「あとの祭り」です＊＊

一番ショックを受けているのは彼だと思います。よくわかります。
なぜなら…その彼というのは「私の弟」だからです＊

旧車は個性的で魅力的＊今のクルマでは味わえない奥深さがあります。所有欲も満たされます。
ただ同時に年式が旧くなればなるほど「リスク」が伴います。（リスクを極力少なくするために…
オーナーが五感を研ぎ澄まし、手をかけてメンテナンスする必要があるのです）
「外車」は壊れる、金がかかる＊＊＊という人がいます。ある意味正解、ある意味不正解＊＊
（消耗品を交換し適切なメンテをしてやれば買い替えなくとも半永久的に「心を満たしてくれます」
経費節減のため、勉強しながらDIYでできることだってたくさんあります。）

機械である以上消耗品の交換はガソリンと一緒です。減ったら足すか交換する以外ありません。
ガソリンを入れれば走ってくれます。ただ重要な部品が劣化したら彼らは黙って壊れるしかないのです。
私は機械だって「意思」があると思ってます。オーナーが真剣に向きあって愛してやれば＊
それに必死に答えてくれるのが「アナログな旧車（スポーツカー）」の魅力なのです。
だから離れられない＊手放せない＊＊何とか元気にしてやろうとガンバるのです。

デジタルな心の人には旧い車には乗って欲しくない。車がかわいそうだから＊＊＊

彼には何も言いませんでした、あえて・・・だから自分の思いをここに書くことにしました。
いつか彼がこのブログを見ることがあったら、「気づいて欲しい」と思ってます。
旧い車を維持するということ、そしてそれを普段の足に使うということ、リスクと喜びは紙一重＊
そして思いが本気であるならば「あきらめないでほしい」と願ってます。　　兄きより