ターボチャージャーの比較 ノーマル、GDA WRX NB用(、GC8 STi Ver.IV用)
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
![](/images/icon_difficult_on.svg) 初級 |
作業時間 |
1時間以内 |
1
数年前になりますが、ノーマルと別記"スバル純正 ターボチャージャー GDA WRX NB用"(以下、TD04HL)を比較しました。
数値などに関しては、以前の"スバル純正 ターボチャージャー GC8 WRX STi Ver.IV用"(以下、VF24)も交えて記述します。
コンプレッサー側から見た全体像です。
画像の左側がノーマル(TD04L)、右側がTD04HLです。
コンプレッサーハウジングの形状には、微妙な違いがありました。
オイルラインの中間を固定する出っ張り部分(赤丸)が、TD04HLにはありません。
ライン側のステーは、ただ被せてあるだけです。
相手がいないので、移植の際に取り外しておきました。
アクチュエーターの大きさは同じようです(外見上)。
ニップルはTD04HLの方がやや上を向いていたものの、個体差かもしれません。
ハウジング側のニップルはノーマル・VF24とも上向きでしたが、TD04HLはアクチュエーター側へ向いています。
自車ではブローバイガス用の金属配管と干渉するため、直しておきました(画像は修正後)。
2
コンプレッサー側インレット(入口)の様子です。
ノーマルです。
外径は、約φ56mm(φ56.03mm、別記"不明 デジタルノギス 150mm"にて、誤差はあります)でした。
内径は、約φ41mm(φ41.42mm、テーパー状に絞り込まれた奥の部分)です。
インペラー(コンプレッサーホイール)そのものは、この奥でさらに広がっています。
分解が必要となるため、その詳細なサイズは分かりません。
ブレード(羽根)の欠けなどはありませんが、削れは多いようです。
約10年・12万kmという使用期間を踏まえると、こんなものかもしれません。
ブレードの枚数は、6枚(12枚)でした。
3
TD04HLの様子です。
外径は約φ56mm(φ56.05mm)で、ノーマルとほぼ同じでした。
内径は約φ43mm(φ42.73mm)で、2mmほど拡大されています。
テーパー部分が短くなっており、ホイールはわずかに大きいです。
やや汚れはあるものの、状態は悪くないように見受けられました。
ブレードの枚数はノーマルと同じ6枚(12枚)で、形もそっくりです。
4
正面からの比較です。
画像の左側がノーマル、右側がTD04HLです。
VF24の時と異なり、両者のサイズ的な違いはわずかでした。
形状が同じなので、ノーマルの摩耗具合は顕著です。
数値をまとめると、以下の通りになります。
<インレット側の外径>
・ノーマル: 約φ56mm(φ56.03mm)
・TD04HL: 約φ56mm(φ56.05mm)
・VF24: 約φ56mm(φ56.25mm)
<インレット側の内径>
・ノーマル: 約φ41mm(φ41.42mm)
・TD04HL: 約φ43mm(φ42.73mm)
・VF24: 約φ46mm(φ46.11mm)
<ブレードの枚数>
・ノーマル: 6枚(12枚)
・TD04HL: 6枚(12枚)
・VF24: 6枚(12枚)
5
タービン側から見た全体像です。
画像の左側がノーマル、右側がTD04HLです。
タービンハウジングはほぼ同じ形状で、パッと見だと区別がつきません。
ウェイストゲートまわりに関しても、同様でした。
6
タービン側アウトレット(出口)の比較です。
画像の左側がノーマル、右側がTD04HLです。
タービンホイール部の内径は、ノーマルが約φ42mm(φ41.93mm)でした。
TD04HLは約φ46mm(φ46.27mm)で、4mmほど違います。
ノーマルよりテーパー部分は短く、ホイールが大きくなっています。
ホイールの位置は、TD04HLが2mmほど手前へ出ていました。
ブレードの枚数はノーマルと同じ12枚で、やはり形がそっくりです。
数値をまとめると、以下の通りになります。
<アウトレット側の内径>
・ノーマル: 約φ42mm(φ41.93mm)
・TD04HL: 約φ46mm(φ46.27mm)
・VF24: 約φ49mm(φ49.43mm)
<ブレードの枚数>
・ノーマル: 12枚
・TD04HL: 12枚
・VF24: 11枚
TD04HLは主に排気側を拡大し、高回転域での抜けを良くしているようです。
<作業日(比較)>
・2011/10/04
(SUBARU、富士重工業、FUJI HEAVY INDUSTRIES LTD.、三菱重工業、Mitsubishi Heavy Industries, Ltd、MHI、石川島播磨重工業、IHI Corporation、IHI Turbo、カタツムリ、でんでんむし、蝸牛、Ver.Ⅳ、Ver.4、ウエストゲート、A/R比、VF24・VF28・VF29: 0.63、VF22・VF23: 0.71)
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