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福助@G.7の愛車 [スバル フォレスター]

パーツレビュー

2011年11月25日

スバル(純正) ターボチャージャー GC8 WRX STi Ver.IV用  

評価:
3
スバル(純正) ターボチャージャー GC8 WRX STi Ver.IV用
ターボチャージャーです。
スバル純正 "ターボ チャージャ コンプリート 14411AA202" 200,000円です。
・型番: RHF5HB VF24
・適合: インプレッサ GC8 E型 WRX STi Ver.IV、同 Type RA
・製造年月: 1998年 04月
・軸受: ボールベアリング
・コンプレッサーホイール径: φ45.4mm(入口側)・φ60mm(出口側)
・タービンホイール径: φ46mm(出口側)・φ53mm(入口側)
・許容回転数: 不明
・A/R比: 0.63
IHI製です。
中古品です。
ノーマル(三菱重工製 TD04L)は、"ターボ チャージャ アセンブリ 14411AA261" 181,900円です。

"ブースト0.5病"(過給不良)の発症に伴い入手・交換しました。

インペラー(ブレード、羽根)に欠けやガタつきは無く、エッジの削れも少ないようです。
ボールベアリングタイプだけあり、指先でも軽く回りました。

ノーマルの軸受けは、"フローティングメタル"です。
油圧・油膜で浮かせるタイプのため、取り外した状態での比較は意味がないような気もします。
浮く分のスキマが設けられているので、新品でも相応のガタはあるようです。

エンジンを停止した直後には、"ウーン・・・"という惰性回転音がしています。
ボンネットを開いて耳を近づけないと聞こえないものの、確かにボールベアリングなんだと感じました。

3ヶ月以上におよんだ過給不良の元凶は、ノーマルの"タービンブロー"でした。
関係各所への相談では、「タービンが壊れるなんて滅多にないですよ」や「フォレスターってこんなもんじゃないですか?」などと言われています。
最終手段としてこのVF24へ交換したところ、過給不良は完治しました。

ここまで手を入れる予定はありませんでしたが、どうせならとGC8用を選択しています。
完治はしたものの、今度は1年ほどチューニングで苦慮することとなりました。

取り外したノーマルを確認しても、インペラーの欠けや気になるガタは見受けられません。
分解はしていませんが、軸や軸受けの損傷かと思われます。

GC8用のIHI製にはVF22・VF23・VF24(・VF28・VF29)などがあり、いずれもボールベアリングタイプとされていました。
後者ほど風量は少ない傾向にあるものの、ブーストの立ち上がりやレスポンスが優れるようです。

みん友さんたちから「VF23は下がスカスカになりますよ」と言われていたので、VF24~VF29に絞り込んでいました。
ノーマルより大きくなっても、ボールベアリング化で相殺できるだろうと考えたためです。

しかし、VF24でもターボラグが増大し、期待通りにはなりませんでした。
具体的な差異は不明ですが、VF28・VF29であれば違う結果となるのかもしれません。

いろいろイジってはいるものの、基本的に踏まない運転を心がけています。
アクセル開度でいえば1/3ほど、回転数なら3,000rpmちょっとまでしか使いません。
踏み方も"ジワッ"という感じで、下から"グググッ"と立ち上がるトルクを楽しんでいました。

ノーマルが2速で3,000rpmに到達するころのブースト圧は、0.5~0.6kgf/cm2(約50~60kPa)です。
体感できる立ち上がりがあり、街乗りに必要十分な加速を得られていました。

VF24へ交換してからは、それが0.2~0.3kgf/cm2ぐらいです。
"ドカッ"と踏み込めば同程度をかけられるものの、ただの急加速となってしまいます。

立ち上がりを感じ始める回転数は、500~1,000rpmほど高回転側へズレました。
本格的な立ち上がりでいえば、4,000rpmの手前あたりからです。
その代わり、「5,000rpmを超えてもまだ伸びる!!」という感じにはなりました(後述の排気系を交換した場合)。

自車のトランスミッションは、オートマの"4AT"です。
2速で3,000rpmとなれば、速度は約50km/hに達しています。
それ以降に立ち上がっても、一般道では使い道がありません。

ATとの相性に関しても、良くないと思います。
ノーマルならブーストの立ち上がりでカバーできた加速に対し、キックダウンが必要となりました。

車間距離を維持するための加速もギクシャクするので、"いったん離れてからの急接近"という挙動になってしまいます。
5MTならある程度はコントロールできるかと思いますが、4ATで高回転を維持するのは厳しいところです。

SF系は元々そういう傾向ながら、いわゆる"ドッカンターボ"が強調されました。
ゼロ発進(1速)でベタ踏みをすると、4,000rpmあたりから強烈な加速が始まります。

そこまでとのギャップが大きすぎるため、なかなか体が馴染めません。
駐車場などから通りへ合流する際には、かなり気を遣うようになりました。

インプレッサの"圧縮比:8.0"に対し、フォレスターは"9.0"となっています。
このため、常用できる過給圧は"1.0~1.1kgf/cm2"とも言われています。
それを超えられるVF24は、ノーマルエンジンにはオーバースペックなのかもしれません。

このピーキーな特性を改善するべく、タービンサポートパイプとフロントパイプ(いずれも未アップ)を交換しました。
別記"スバル純正 センターパイプ"と"STi Genome スポーツマフラー"も、より抜けの良い"FUJITSUBO Legalis Super R"へ戻しています。

VF24の能力をいくらか発揮できるようになったと思いますが、低回転側の改善には至りませんでした。
ECUの再書き換えで燃調や点火時期などを変更すれば、良くなるのかもしれません。

パワーチェック(第07回、未アップ)では、"292PS"という結果が得られました。
ピーク値には満足しているものの、「とにかく乗りづらい!!」というのが正直な感想です。
ストリートユースがメインであれば、ノーマルを使い切る方向でセッティングしたほうが"乗りやすく速い車両"になると思います。

自分で交換するのにまだ不安があったため、作業はディーラーでお願いしました。
取り付けは基本的にポン付けですが、アクチュエーター側のニップル角度などは変わります。
取り回しやノーマルの劣化を踏まえ、バキュームホースは市販のシリコーンホースなどへ変更することをオススメします。

ボールベアリングタイプのターボチャージャーは、軸受け部に流れるエンジンオイル量を絞っているそうです。
フローティングメタル用のユニオンボルトを移植した場合、その口径差からオイル過多となります。
オイル自体が抵抗となって熱を持ち、最悪はタービンブローにつながると聞きました。

<作業日(取り付け)>
・2010/10/04 - 2010/10/07

<走行距離>
・119,000km

<作業日(取り外し)>
・2011/10/27 - 2011/10/30

<走行距離>
・134,365km

<締め付けトルク(要確認)>
・タービンサポート側: 29±3N・m(3.0±0.3kgf・m)
・フロントパイプ側: 29±3N・m(3.0±0.3kgf・m)
・ユニオンスクリュー(タービン側): 16±1.5N・m(1.65±0.15kgf・m)
・ユニオンスクリュー(エンジン側): 23±2N・m(2.3±0.2kgf・m)

(SUBARU、富士重工業、FUJI HEAVY INDUSTRIES LTD.、石川島播磨重工業、IHI Corporation、IHI Turbo、Ver.Ⅳ、Ver.4、14411AA200、14411AA201、三菱重工業、MITSUBISHI HEAVY INDUSTRIES,LTD.、MHI、ボールベアリングターボ、ボールベアリングタービン、カタツムリ、でんでんむし、蝸牛、ロー、セカンド、オートマチックトランスミッション、シリコンホース、ユニオンスクリューボルト)


2013/11/17 追記
前述のフロントパイプ(別記"ZERO SPORTS スーパーメタルフロントパイプ GC8(D-G)、SF5(A-D) ターボモデル")をアップしました。

<作業日>
・2011/08/18 - 2011/08/20

<走行距離>
・131,837km


2013/11/19 追記
前述のタービンサポートパイプ(別記"HKS タービンサポートパイプ 14011-AF001")をアップしました。

<作業日>
・2011/09/18 - 2011/09/19

<走行距離>
・133,049km


2016/11/20 追記
パワーチェックの結果をアップしました。
別記"パワーチェック 第07回 2011/10/06 133,805km 1/2"と同"2/2"です。

<作業日>
・2011/10/06

<走行距離>
・133,805km
定価200,000 円
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この記事へのコメント

2011年11月25日 1:06
あの時、もっと早く御会い出来ていれば
3ヶ月以上もの歳月を・・・いまだその事が悔やまれます。

やはり現車を診なければ診断できないと
改めて勉強に成りました。
コメントへの返答
2011年11月25日 1:22
いぇいぇ、ホントにお世話になりました!!

あの3ヶ月はかな~り辛かったですが、おかげでいろんなことが勉強できました(^^ゞ

今後とも、よろしくお願いいたします<(_ _)>
2011年11月25日 6:31
パワー↑が乗りやすいではないところが難しいですねえ。
自分に合ったフイーリングに持っていくのが楽しいところでもありますけど。
福助さんらしい的確なコメントですね。

しかし292PSって・・・
コメントへの返答
2011年11月25日 20:32
ホント、そうなんですよね(>_<)

ここから約1年を費やしましたが、以前の乗りやすさには近づいたかと(^^ゞ

"VF30"だった初代モトチィ号・・・、

計れば"300PS越え"だったのでは!?
2011年11月25日 8:01
MTの私でも3速3,000rpmで約0.5~0.6kgf/cm2を超えると・・・





ドッカンとなります(笑)

おかげで、アクセルを床まで踏む事がなくなりました(爆)
コメントへの返答
2011年11月25日 20:28
やっぱりそうでしたか!?

踏まなくていいのか踏めないのか・・・、

なんとも難しいところですね(^_^;)
2011年11月25日 8:08
とても参考になりました。


どの方のインプレよりもイメージが掴める!


ありがとうございます♪
コメントへの返答
2011年11月25日 20:44
BAL号、"VF28"に換装予定でしたよね!!

同じAT乗りとして、ぜひともお伝えしたいと思っていたんです。

参考になれば幸いです(^o^)
2011年11月25日 8:58
将来のために参考にさせて頂きます♪

インプレが詳しくて興味深いですw
コメントへの返答
2011年11月25日 20:48
いぇいぇ、恐縮です(^^ゞ

ちっさん号の進化、楽しみにしていますね!!
2011年11月25日 9:30
元々SFって低回転のトルク薄いですからね。さらにスカスカはちょっと辛い(笑)
コメントへの返答
2011年11月25日 20:54
そうなんですよねぇ・・・。

走行中はともあれ、ゼロ発進は辛すぎです(>_<)
2011年11月25日 20:49
おはこんばんちわ

おいらも計ってみたい気がする(笑
おいらのタービンもエンジン切った後も
ぶーーーーんんって回っている音がものすごく聞こえます(^^)

最近は踏むとブーコンの上限にすぐに当たって
加速カットが入るのが辛いです(爆
コメントへの返答
2011年11月25日 21:07
こんばんは(^_^)

udonnko号、今も"VF23"でしたか?

怪しいパーツも多々ありますし・・・、

興味深いところですね(^。^)
2011年11月30日 19:55
あらら、確かにATだと低回転のトルクがないとね
VF-24のタービン自体はアイドリングから回ってますが3500rpmで0、6Kくらいだったと思います一応2800rpmから過給はするのですが,まるでNA感覚でしょう!
ゆっくり走るのには変な癖がなく良いのですが、少しハイペースで走ろうとすると4000rpmを越えないとね
タイムラグはTD-04の約半分ですが過給が上がらないと流量が小さくインタークーラーを加圧する時間がかかる為ですね
一番ドッカンなのはVF-22なんですと! (VF-23だと思ってたww)


コメントへの返答
2011年12月1日 19:07
ノーマルがブローする前は、ホントに乗りやすかったんです(^_^;)

そのおかげで、いろいろと勉強する機会は得られましたが・・・。

一応、正圧にはなるものの、そこからの立ち上がりが遅いんですよね(>_<)

あまり見かけませんが、"VF22"らしいですね!!
2011年12月1日 22:11
福サン、お久しぶりです^^ゞ
紆余曲折あったんですね。
大変参考になりますm(_ _)m
自分はGDAのタービンを眺めて楽しんでますが、特性が変わると色々変わちゃうでしょうねw
交換するか悩んでいるのが正直なとこです^^;
SG5のタービンは小さいのでパワーはありませんが、レスポンスがよく、街のリメインには向いています。福サンがおっしゃるように、パワー関係はノーマルを使い切るセッティングがいいかなと思っております。ブーストアップではどうしても物足りない場合タービン交換かなと。

余談ですが、純正フロントパイプの蓋もパワーを抑えさせて燃費をかせぐ為と妄想してます^^;
コメントへの返答
2011年12月1日 22:42
ご無沙汰しております!! & 恐縮です(^^ゞ

はい、過給不良に3ヶ月、その後のセッティングに1年も・・・です。
ホント、ノーマルのバランスの良さが身にしみて分かりました(^_^;)

おっ、GDA用を入手されたんですか!?

妄想している時間も楽しいですよね(^o^)
2012年12月10日 12:29
ご無沙汰しておりますm(_ _)m


福助さんと酷似したチューンになってます。


ワタシのもKSロムが入ってますが、燃調やAFに不安が…


福助さんのロムは再度 現仕様での書き換えは行いましたか?

アドバイス頂けましたら幸いです。
コメントへの返答
2012年12月10日 22:25
こちらこそです<(_ _)>

未アップが多すぎて恐縮なのですが・・・、

現状、仕様は以下のようになっています。

タービン: VF24 → TD04HL
エキマニ: BG9(仮)
サポートパイプ: HKS製(仮)
フロントパイプ: ゼロスポ製
マフラー: ゲノム → レガスパR
過給圧制御: EVC

抜けの良さが吸気側にも大きく影響したようで、同じ過給圧でも別物となりました。
私も不安を感じたので、EVCにて"100kPa"までを常用域としています。
それでも以前と同等以上かと・・・。

吸気系にもまだまだ手を加えたいので、ECUの書き換えは保留状態です。

師匠からは、「最低でも燃圧を高めにしておくように!!」と言われました。
ですので、レギュレーターで"2.7~2.8k"あたりとなるように調整しています。

仕様ごとの書き換えが必要なのは分かっているんですが、どうしても後回しにしちゃいますよね(^_^;)
2012年12月10日 22:30
理解し把握も出来ました。


ありがとうございました♪
コメントへの返答
2012年12月10日 22:38
いぇいぇ(^^ゞ

私なんかで間に合えば、またいつでも!!

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