ビート : 6連装CDチェンジャー@初代スカイサウンド純正、の現状。
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
  中級 |
作業時間 |
3時間以内 |
1
スカイサウンド用の
Gathers純正CDチェンジャー(6連装)です。
(これは私が、某オークションで購入したやつ)
GZC-7200SF
(08A53-SS1-A00、 Model No. PH-2025L-A)
(製造 Serial No. 0002668、MADE IN JAPAN)
これを今も現役で使っている人って、
どのくらい居るんでしょう?
ちょっと気になります。
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製造日が いつなのか分かりませんが、
最も古いと 1991年製造なので
現時点で 24年モノかもしれませんね~・・・(^^;
ただ、使用状態が良かったようで、外観は
24年前のものとは思えないほど綺麗です。
しかし、動作品を取り外して保管されていたようですが
出品前の作動確認で再生できるCDはあるようですが、
ほとんどのCDがエラー表示になったそうです。
ゆえに、部品取り 及び 研究用の
ノークレーム・ノーリターン・完全ジャンク品です。(w
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背面にシールが貼ってあるので、過去に
メーカー修理に出されているかもしれません。
( N 年 C 月 1 日、拠点名 101567
と シールに書かれています。)
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ガワ(見た目)はディフォルメされた
ビートの絵が書かれていますが、中身は
CDJ-606 と極一部を除き同じらしいです。
>CDチェンジャーの交換 | きたっちのビート
>
http://www.dab.hi-ho.ne.jp/kita-623/page_BEAT/preBE_ADZ.htm
>
>90年頃に2世代目モデルへの変更の際、
>CDJ-606の横長ボディーが登場しました。
>ビートに純正採用されているGathersのGZC-7200SFは
>性能、仕様からみて、このCDJ-606そのものだと思われます。
>防塵樹脂カバーと、ビート専用ステーは
>残念ながらオプション設定はありません。
>外見をそのままに、更に性能を向上させ、
>光ファイバー端子を追加装備した
>CDJ-757(\56,000)も存在しました。
某(c.)氏の情報によれば、CDJ-606 には
電源供給用の専用コネクタが用意されているようです。
(コネクタ横に、3Aの電源FUSE付き。)
それに対して、スカイサウンド用の
GZC-7200SF は C-BUS から電源供給を受けます。
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(あと、ACCが来ていないとマガジン(CD)
を抜く為の EJECTボタンが利かないらしい)
2
裏蓋を開けます。
(ネジ 2本)
画像右側に CDドライブユニット、
画像左側に 制御基板やC-BUSコネクタ基板が見えます。
3
CDドライブの基板(ユニットごと)
を取り外しました。
右上の赤丸部に変色が。。
(イヤ~な予感・・・)
4
ドライブの表側。
さっきの赤丸部は右下側です。
5
あ~、、やっぱり。。
表面実装仕様の電解コンデンサ(銀色の円筒)が
劣化(とっくに寿命)で液漏れして、
基板が腐食しています・・・
直さんといかんね~。。(^_^;;;)
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・追記
当基板上の部品。
(但し、同型チェンジャーの
clarion PN-2025U(日産純正オプション品)
Serial No.0004946にて確認。)
◆スピンドル ユニット
金属フレーム(上部)
シリアルNo.011160
(油性マジックで “504” の文字あり)
制御基板(下部)
シリアルNo.012211
◆電解コンデンサ (表面実装型)
ニッケミ製
・16V 47μF (記号:OV?、1個)
・6.3V 100μF (記号:OK?、2個)
◆LSI
SONY CXD1167Q
SONY CXA1082BQ (JAPAN、0K29K)
SONY A1081Q (0H09K)
PHILPS TDA1543AT (18994、HSH9040 2Y)
※ Dual 16-bit low-cost economy DAC
NPC SM5807ES (90Y4)
JRC NJM2058 (A0119B、2個)
※ NJM4558 と同等品(アンプを4回路内蔵したもの)
JRC 4565D (00368)
※ NJM4560 のシュリンク品 (あと、末尾に“D”が付くので選別品?)
※ 当CDドライブにおける、音声出力の最終段に使用されている。
◆モーター
・スピンドル用
松下 MDN-3RB03JS (21 Dec 90NA.)
※ チャッキング部(モーター軸側)がステンレス製?
・トラッキング(送り)用
松下 PPM?PPN? PPH?-13KB09C
(11Z90MA? 11Z90NA? 11Z90HA?)
6
開けたついでに、制御基板側の様子も見ます。
前面の樹脂パネルを外して、
6連装マガジン挿入口の樹脂パネルも外して、
基板が外れるようになります。
ペラペラのフレキシブルケーブルが隠れているので
千切らないように注意。
画像中央の赤色LED(6個)は、マガジン内の
CD挿入状況が表示されるやつで、
動作中の使用感は良い感じです。
その右隣のイルミ用電球は、現状
調子悪い(切れてる?)かも。
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制御基板、表面。
コイン型の馬鹿でかいリチウム電池が付いています。
(CR2425(?) MnO2-Li Cell)
電圧は、現状 3.2Vくらい。
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CDの再生音出力用のオペアンプは、
JRC製 4565D が 2個付いています。
そこにある カップリングコンデンサは 計4個、
(入力側:L&R で 2個、出力側:L&R で 2個)
オーディオ回路用の電解コンデンサで値段が高い
MUSE(メタリック グリーン色) の 16V 10uF でした。
(CDチェンジャー内に MUSE を奢っているのに、
スカイサウンド本体側は何故に
普通の電解コンデンサ使うかなぁ・・・)
8
・GZC-7200SF の C-BUSコネクタ
Pin No.
1 : SO (SO/SI)
2 : SC (CLK)
3 : RE (REL)
4 : SR (SRQ)
【5 : ILL】 ← CDC605では違う。
6 : A.G (A-GND)
7 : L
8 : R
9 : N.C
10 : B/U
11 : AC (ACC)
12 : GND
13 : N.C
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◆エラー表示説明
・CD
Err1 : メモリーエラー
チェンジャーのEJECT SW.を押し(中略)ジンを入れてディスクを回収します。
(※追加説明 : 内部にあるバックアップ用の
コイン型リチウム電池がカラっぽになっていると、
内部メカの状態
(CD再生の為、6枚中1枚をCDドライブ内部に引っ張り出している状態)
を記憶できなくなって、このエラーが発生したりするようです。
(EJECTボタンを押してマガジンを取り出しても、
CDが1枚だけ引き込まれたままになったりします。
その場合は一旦、マガジン内のCDを全部抜き取り、
カラっぽにしたマガジンをチェンジャーに挿入し、
その上で再度 EJECTボタンを押すと
内部に取り残されていたCDが
DISC No.1 の位置に回収できるようです。))
Err2 : メカエラー
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HHHH : 温度エラー
車内が適温に戻るとエラー表示は消えます。
(チェンジャー内部の温度?)
Err3 : 機能エラー
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Err5 : データディスク
CD-ROMなどが入っています。
Err6 : ディスクエラー
ディスクが裏返しになっています。
(CDが入っているけど読めない。
⇒ レザーピックアップのレンズ汚れや劣化でも出ると思われる)
( ⇒ レザーピックアップ周辺基板の故障(CDユニットはSONY製だったかな。電解コンデンサが液漏れします。)でも出ると思われる)
Err7 : マガジンがカラ
マガジンにディスクが一枚も入っていません。
(ディスク検出センサーの異常・接触不良でも起きると思われる)
・カセットテープ
Err8 : イジェクトエラー
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※エラー表示の優先順位
[高] Err1 - Err2 - HHHH - Err3 [低]
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