こまじろうのブログ一覧

・ディーラーさんから案内が届いていましたので、C5X　試乗してきました。

・展示だけかと思っていたのですが、試乗車がすぐにありました。
全高が低いためか写真で見るほどのSUV感はなく、好印象でした。
私のようにSUVをあまり好まない顧客も少なくないことがわかったためか（？）最近のコマーシャル写真は地上高が高いことが目立たない写真になっていますね。

・ただ、これは中国市場の影響か、最近の対人衝突対策か、フロントグリルが切り立っていて好みじゃありません。コンセプトカーのCXperienceそのものの低く薄いプロポーションで出てくれていたら、すぐに買ったのになと何度も思いました。

・さて、シトロエンやDS、ボディカラーは最近暗いものが多く、がっかりです。いつもお世話になっているDSのセールスの方によると、日本法人の人がドイツ車から移ってきている人が多いためではないか、とのことです。内装を担当した方が日本人の若い女性のようですが、内装が黒々としているのはやはり最近の若い人の感覚なのでしょうか。メルセデス、ボルボなどや、日本車ではマツダはしっかりと明るい色の内装を発売しているではないですか。この暗い世の中、車の色だけでも明るくありたいものです。

・乗り込むと、前後席ともとても乗り込みやすく、広さも十分です。前席の足元の広さはメルセデスなんかよりもよほど快適です。
シートは色合いは別として、座り心地は前後席とも快適です。
どなたかがブログに書いていましたが、ステアリングは小径なのはいいですが、デザインが安っぽいことが気になります。ダッシュボードはシンプルで必要十分、という感じでいいと思いますが、昔のシトロエンの、デザインしている、という感じは内装全般になくなりましたね。DSのデザイナーがシトロエンでも担当してもらいたいです。

・走り出しましてすぐに気づくのが、低中速のギクシャク感です。スロットルを乱暴に扱うな、ということかと思いますが、初心者にはつらいのではないでしょうか。
また、ブレーキも、多くのジャーナリストも指摘されているように、停止する直前が特に、スムーズではありません。フランス人などヨーロッパの人は、ほぼMTで思い切り加速しているか、思い切りブレーキを踏んでいるかのような走り方をするので、日本の様に頻繁にストップアンドゴーがなくて気にならないといえばそうなのでしょうが、私のVWアルテオンはDSGにも拘わらず、低中速ははるかにスムーズです。

・エンジンは私も慣れ親しんだプリンスエンジンから進化したエンジンですが、パワー感はデータに書かれている通り、という感じで特に感動も失望もありません。日本の日常使いには必要十分だと思います。

・最後に、肝心の乗り心地ですが、新しい二重のダンパー、いい働きをしています。ハイドロのようなフラット感はないですが、C5ACよりは締まりがあり、新C4よりはずっとダンパーの恩恵がある感じです。

・ラゲッジスペースは、最近のEV対応のためか、相変わらず底は深くありませんし、もはやスペアタイヤはありませんが、リアの背もたれを倒せば日常生活には十分かと思います。

・まとめとしては、一台ですべてが賄えるファミリーカー。サイズ、パワー、室内外の大きさも今の日本で扱うには適当。従来のシトロエンマニアからすると、内外装デザインの奇抜さや魅力的なカラー使いが全く物足りない、といった感じでしょうか。

・値段に関しては、円安が進んでこのところ価格に遠慮なく転嫁され、怖くて見れない、見たくない、といったところでしょうか。