・私が普段乗っている車のうち、VWポロの乗り心地に最近どうも我慢がし辛くなってきており、将来の代替機の検討として、乗り心地重視の候補として、最新のシトロエン、DS車を試乗してみることにしました。
・すぐに買い替える用意は持ち合わせていないので、ディーラーさんへの冷やかしになってはいけないと思いつつ、最近結構ご無沙汰しているので、同時3車試乗を頼んでみました。
・乗った順番に、主観的な感想を書かせていただきます。
1.シトロエンC5X 1.6Lガソリン

発売時に乗った際に、低中速のギクシャク具合が気になるのと(何せ、それが嫌でDS7 CBを手放した)、ボディデザインが好みじゃないので(流行に迎合したワゴンとSUVを変に統合したデザインは好まない)、そのままとなっていました。
今回、ボディデザインもそれなりに見慣れてきたことと、サイズ、室内の広さ、ラゲッジスペースの広さ、最近とみに高価格になっている輸入車の中ではコスパがよさそうなことなどを冷静に考えると、1台ですべて賄える実用万能車とも思えてきたのです(しかも、ここだけの話? 売れていないのでかなりの値引きも期待できるとの話もあり)。
さて、ボディデザインは置いておいて、まず乗り込むと、内装の簡素、というよりもチープさが少し気になります。でも、VWと思えば許容範囲です。シートはクッションは良好です。ステアリングの握る部分の質感はもう一つですが、最近私が贅沢に慣れてしまったのでしょう。ボディの見切りは意外にいい感じです。車載NAVIは、皆さんがおっしゃっているように、チープ感がぬぐえません。
さて、走り出すと、バネ車としては、やはりさすがシトロエンらしい柔らかい乗り心地が味わえます。低中速のギクシャク感は、まあ、35年以上シトロエンに乗ってきた身としては、何とか同乗者にもごまかせるレベルかな、と今回は思いました。
何よりも、エンジンが軽いことによる軽快な走りが魅力です。
さて、これをベンチマークとして、次の2車の試乗です。
2.シトロエンC5X PHEV

まず、最初のタイヤの一転がりで、「重い」、という印象です。いろいろなEV車を試乗してきましたが、EV車(PHEVも含めて)は一般に初期加速がとても良かったり、乗り心地が良かったり、静かだったり、メリットはありますが、床に重いものを敷き詰められた乗り味は、違和感があります。
その重さが元々のICE車と変わらないぐらいの重量の車(ICEの状態で2.5tぐらいとか)の車、あるいは最初からEV用のシャーシで設計されている車であれば、いいのでしょうが、元々が1.5t程度の軽量車では、どうにも気持ちが悪い感じがします。数百キロ重いということは、足回りやタイヤにも負荷がかかりますし、エコでもないと思います。
YouTubeのジャーナリストの方々で、このPHEVを絶賛されている方もおられますが、加速も1.6Lよりも劇的に速いわけでもなく、確かに乗り心地はハイドロまで行きませんが、かなりいい線を行っていますが、私なら1.6L車を選びます。
もちろん、EV走行が数十キロしかできない、という欧州のEV化促進のために仕方なく中途半端なPHEVを大量に売っているメーカーの責任でもあろうかと思います。うちは一軒家ですので、充電設備を取り付けることもできますが、日に数十キロ、週に1回ほどは数百キロを走る生活としては、よほどの走りや乗り味のメリットがないと、やはりPHEVは向いていないと再確認しました。
メルセデスやマセラティなどの良くできたマイルドハイブリッドの方がよほど実用的でいい感じですね。
3.DS 4 PHEV

実は、今回試乗を計画してくださったセールスの方は、DSの方で(長年昔はシトロエンを販売されていた)、私がこっそりシトロエンの営業さんにC5Xの試乗をお願いしようと思っていたのに、それなら、DS 4のPHEVの方がいいよ、という戦略の元、ぜひ、今回DS 4 PHEVも乗ってみてください、とのことで、乗ってみました。
パワートレインはC5XのPHEVと全く同じはずです。
DS 4はすでに、最近、ガソリン(1.2L)とディーゼル(1.5L)には試乗し、前者がいいな、という感想を持っていました。ただ、室内の過剰品質と、デザイン重視のボディの見切りの悪さが気になっていました。今回は、それが気になりませんでした。
今回、PHEVに乗り、最初のタイヤの一転がりで、あ、これはセールスの方の戦略がわかるな、と合点がいきました。
ボディサイズが2周りC5Xより小さく、後席のスペースとラゲッジスペースはC5Xよりもかなり小さめなのは、C5Xに大きく分がありますが、家族がほぼ独立した今となっては長距離旅行でも許容範囲ではあります。
さて、乗り込むと、シート、内装の質感がC5Xよりも圧倒的に良く、NAVIの画面の質も高く、オーディオも良質です。走り始めると、まず足回りが剛性がとても高く、これならドイツ車から乗り換えた方も感動するのではないか、という質感です。それでいて、ドイツ車よりも圧倒的に乗り心地が節度があり、ロードノイズは完璧に抑えられており、ステアリングの剛性も高く思うがままです。
そういえば、PHEVのための重量増も気になりません(C5Xは余分に5人乗車している感じですが、これはせいぜい2人乗車増ぐらいの感じ)。重量増がいい方向にしか作用していません。
C5XのPHEVと価格はほぼ同じくらいらしく、DS 4ではPHEVはよく売れているとのことで、なるほど、と合点がいきました。
・以上、稚拙なレポートですが、見積を取ってもらうとやはりいずれも高くて手が出ません。それに、VWポロの下取りは高くなさそうで、今売るにはもったいなさすぎです。
・ただ、C5Xのガソリンはかなり値引きが期待できるとのことですので、そちらが気に入った方は、今お買い得とのことです。
確かにC5Xは街中でほとんど見ることはなく(DS7やDS3の方がまだ見ますね)、在庫が一杯ある(私の好みの白は少なそうでしたが)とのことで、もう当分日本に新車が入らないのでは、とのうわさもあります。今、C5Xのガソリンはとてもお買い得ではないでしょうか。
★久しぶりに、シトロエン、DSオートモビルズ車を思い切り楽しませていただきました。私には、やはりドイツ車よりもラテン車の方が肌に合うようです。
いつか、DSだけではなくシトロエンにもまた乗ることになればいいな、と思っています。
Posted at 2023/09/30 16:18:42 | |
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