2月2日(土)、とにかく走って参りました。金曜に納車、翌日にサーキット、このパターンは最近自分で購入した、NSX、NC(NRA)、NC(クーペ)すべてに共通するパターンです。納車して待ちきれずにすぐにサーキットを走る。だいたい、ノーマルパッドがフェードするとか、ボロボロになるとかして深く反省して帰ってくるのですが...
Barbagallo Raceway の一般走行会日 である Tuning Day に初参加です。全長 2.5キロ、裏ストレートでは NC でも 170~175キロ の速度が乗る高速コースです。紙の上で見ると、なんとなく筑波に似ていなくもないのですが、走ってみるとずいぶん違う。結構高低差があり、コースアウト・イコール 丘の下に横転転落の可能性がある場所があります。また、比較的高速で抜けるコーナーを伴う上り坂では前方がブランドになり恐怖感を感じます。さらに、上り坂の頂点ではフロント加重が抜けてコースアウトしやすいなど、日本のサーキットではあまり経験しなかった危険どころが満載です(笑)。コースの各ポイントについて解説を始めるとキリが無いので、またの機会といたします。
動画は、デジカメの固定状況が悪く、乗り物酔いしやすい人は見ないほうが良いかと思います(笑)。と思ったのですが、YouTube のブレ補正を使ったら普通に見れる... ロールバーの無いロードスターに乗っている人って、車載をどうやって固定しているのだろう。
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オフィシャルは、コントロール・ラインのポストに居るだけで、コース上には一切居ません。したがって、前方にスピン車両が居ても親切に旗を振ってくれる人がおりません。走行初回の講習もビデオを見て5分間の自習のみ。その後、ボランティアのおじいさんが、初心者には声をかけて判らないことがあれば教えてくれます。「長袖シャツ持ってきた?」「ヘルメットは持っている?」「サーキットは走ったことがある?」、「日本でちょっとだけ」と返事をし、装備品を指差します。そこには、3年間の使用に伴いちょっと良い感じになった、アルパインスターのFIA公認 レーシングシューズ と グローブ、バラクラバス、4輪用ヘルメットが置かれています(笑)。
時間的な制約もあり、スポーツシートやパッドは交換せず、牽引フックのみを装着して走行に望みます。水温などの監視のために、日本から持ってきた BITZ の Touch B.R.A.I.N. も設置。固定する場所が無いのでガムテで手元に貼り付けます。
サーキットのルール上は、一般車両は牽引フックの位置に赤いテープでマーキングをすることになっています。色が赤なのでちょうど良い。また、こちらではレース車両は日本と異なり、牽引フックとしてナイロン製の短いベルトのようなものが取り付けられています。接触の際に、他車を傷つける可能性が少なくなります。バンパーからベロンと出ている姿は、格好は良くありませんが...
休日の走行会ですが、同時にコースインする車両は多くても 5~6台程度。しかしながら、半数以上は本当のレーシングカーであるため、タイム差が大変大きい。私の運転するノーマル MX5 は、はっきり言って一番遅い。悔しいのは、明らかに旧車で遅そそうに見える車に、完全にチギられることです。「マシンの性能を腕でカバー」 という前向きな気持ちで挑みますが、無理でした。レース経験者だと、さすがにちゃんと走れていて速い。後ろから来た場合でも、勝手に抜いてくれるので譲る必要なし。
オーストラリアでは、土地に余裕があり保管場所に困りません。また牽引トレーラが盛んに使われています。レーシングカーはおろか、ボートやクルーザーさえも普通の人が自分で運んでいます。したがって、コースでは専用のレース車両を準備すればよく、あえて改造の制約のあるナンバー付車両をサーキットで使用する必要性が無いようです。ナンバー付で走っているのは、BMW の M3 とか GT-R、カリカリチューンの V8コモドア とか、モンスター車両ばかりです。
170キロオーバーからのフルブレーキがありまずが、パッドを交換していないことからブレーキの感触に十分気をつけながら、連続周回も押さえながら走行を行います。謎のタイヤ、YOKOHAMA A.Drive R1 は新品バリ山タイヤでしたが、結構悪くない。ブレーキングでそこそこ詰められる感じから、スポーツタイヤのたぐいである模様です。16インチと異なり、扁平率の高い 17インチ、45タイヤは あまりショルダーが落ちず、ハンドリングに剛性感を与えます。素人考えですが、ショックとの相性は無視するとして、同じトレッドであれば 17インチの方が接地面積が有効に使えてタイムがでるのではなかろうかと思います。しかもライフが伸びそうです。純正17インチホイールのデザインは、16インチホイールとと比較して冷却性が高いためか、ベーパロックとかフェードとかの類は発生しませんでした。
DSCは、絶えず作動しオレンジ色の蛇行マークが表示されます。 OFF すると、車の回答性が確保され、またコーナ出口でしっかりと加速します。
純正の黒いショックは思ったほど悪くなく、ストレートやゆっくりと舵を入れてゆくコーナでは問題ありませんが、数箇所ちょっと不安な動きをする場所があり、直線的に入るなどアプローチのラインを変えてしのぎます。
計測器が無いので正確ではありませんが、タイムはベストで 1分18秒程度。シビックなどが参加している改造程度の抑えめなレースでさえ、10秒は切っているみたいなのですが...35℃を超える猛暑の中とはいえ、あと4秒くらいは現状で縮められないかと思います。
ともかく、今回は車を壊すこともなく無事にサーキットデビューを果たすことができました。
(終わり)
Posted at 2013/02/03 12:00:30 | |
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