練習用として
何年か前にちょっとだけきれいにしてその何年後かに
ちょっとだけ練習に使ってたCRM50
セローが増えたりTL125を導入したりでしかも保安部品のないCRM50はめっきり出番が無く。車庫の肥やしになっていたのだが。
保安部品が付いてナンバー付けれれば、公道走行可能な状態の完品車両の中古車相場は20~30万円の高値相場。売り払うにしても保安部品無しだとそこまで値はつかず、公道走行不可だと売り先も限られる。実質ゴミ。
どうしようかな。と思っていたら、原付~ミニバイクの草レースが結構流行っているらしい。
それだ!
このエコが叫ばれるこの時代、ゴミは再利用しなければならん。
というわけで、
CRM50が余っていたからミニバイクのエンデューロレースに出よう!
エコだね?
SNSで「
ミニバイぱにっく」というのが話題で、
なかなかにカオスな面白そうなお祭り(もはやレースなのかどうか?)が前からちょっと気にはなっていたのだ。
分類としてはハードエンデューロ。
ハードエンデューロと言えば海外での
こういう感じの。
崖登ったりでっかい岩がゴロゴロしてるところ通ったり、ゴールできる人が限りなく少ないという。
こんなハードなのは無理なので、これほどじゃないんだけど過去開催の動画や様子を見るとなかなか楽しそうで。
とはいえ、開催主催本部の組織もそれどころかHPもない。
概要は基本的にはSNSによる情報発信だけ。
Ft19インチRr17インチ以下の4st125cc以下、2st112cc以下であれば基本的に何でもOKらしいのだが。
細かいレギュレーションが分からない。
探し尽くせば何かあるのかもしれないが。
クラス分けは90分のレースと120分のレースでそれぞれ、オフロードタイヤを履いたクラスとオンロードタイヤを履いたままのビジネスバイククラスとキッズクラス、そしておひな(女子)クラス。
そしてキッズとおひなはなんとエントリー代無料!
90分はやや難易度低いコースで、120分の方は1周するのも難しいという難易度。
一応各クラス上位賞典はあるが、ほとんどの人の目標は賞典ではなく完走。
そこはなかなかにガチのハードエンデューロと同じノリなのだ。
さらに有名ライダーのゲスト参加もあり、
厳しいコースコンディションでバイクを押す奇祭として大人気なようだ。
さて、気にはなるのでSNSで情報は拾っていたのだが、どうしようかなと迷ってつぶやいていたら主催の人から「車種なんですか?」とコメントが。
CRM50ですよと伝えると、「問題なく出れます。すぐ枠埋まっちゃうので早めに申し込んでね」と回答。
んじゃ、ってんで申し込んでみた。
申し込みから数時間で全クラス満員!。総数300台超え!
モータースポーツが下火だ、若者がバイククルマに興味がない。などと業界じじいどもが嘆くが。
面白ければ人は集まるんだよ。
形式や威厳や格式にこだわりすぎてユーザー離れ衰退していく既存の団体の怠慢だろな。
この大会に限らず、ミニバイク系の遊びはどこも人気なようだし、フルサイズオフロードバイクの大会もSNSで見る限りどこも人気なようですよ。
うっかりエントリーしてしまったので、車庫から引っ張り出して作動確認と必要な整備。
しばらく様子を見てたら。
おかしいぞ
これは前からたまになってたけど
これは無い。
これは走れないだろ。
そしてこの後エンジン再始動不可能まで。
エントリーしてしまってるので何とか原因と対策を。
まあ、どう考えてもメカニカルな故障ではないので電気系。
元々コンペ車両なら速度リミッターなんぞついていないのだが、30キロ制限のナンバー付けて走る車両、60キロ以上出ないように電気的な制限が。
何かの外部条件拾って60キロ以上出てると判断してリミッターかけているのか?はたまた基盤の中で不具合が出てそういう状態になっているのか?
構造を調べてみたらリミッターの条件はギヤポジションスイッチ。つまりギヤポジションを条件に入らないように細工すればいいだけだが。
配線にテスターあてるとギヤポジションは正しく出てるしアイドリングで吹けないのはそもそもリミッター条件にはない。つまり基盤だろ。
いわゆるCDI故障というやつか。
純正は廃版。中古で出回ってはいるが、高い上に既故障リスクは同じ。
運よく社外品新品(ド前期適合外)が流通してて(継続生産しているのかは謎)買うことはできたが、CRM50というバイク、ド前期とその後で配線が違う。この個体はド前期つまりそのCDIは適合外。
仕方がないので配線を探って、とどのつまりピックアップと電源とコイルがつながればOK。
配線して作動可能。取付。
配線加工するついでに保安部品が付いていたときのままだった配線の要らない線を間引き。
押すには軽いほうがいいからね。(微々たる軽量化だけど)
ついでにチャンバーとマフラー焚火して
ちゃんと吹けるようになったので、キャブのセットを少々見直して中低速と始動性の信頼をアップ(全開パワーより中低速のトルク、そして斜面でエンストしたときに苦労するのは嫌だからね)
調子よくなったね。
CDIはともかく、一番効果が大きかったのはタンクの残りガソリン捨てて入れ替えた新品ガソリン。ガソリンの鮮度でここまで違うのか?レベル。
山はあるけど20年ぐらい前から付いているであろうタイヤも新品に
ガレ場で当たって壊れたり引っかかりたくないから適当に型作ってカーボンでアンダーガード制作。
スタックしたときに引っ張るためのベルトを前後に装着
錆びたスポークのぼろ隠しにスポークに色付きカバー付けて
完成。
なんとか不出走は免れた。
積んで
到着
開会式やらドラじゃなくてライダーミーティングから早速スタート
スタート列 およそ160台
スタート直後の上り坂
何じゃこりゃな大渋滞。
単独でラインに自由度があって助走付ければなんてことない(なんてことないこともない)坂なんだが。前が詰まってるとどうにもならん。
4st125ccが低い回転で地面踏みしめながらトコトコ登っていくのを横目で見ながら
2st50cc、低回転でトコトコ進むなんて全然無理。地面を切りつけながらなんとか。
高回転回さないと力がない。
高回転回すと水温が厳しい。
高回転回すぎると空転。
高回転回転保つには半クラ多用。
水は噴いてクラッチは熱で遊びが変わる。
どうやって走れってのこのバイク。
(運転手の腕前は棚に上げ)
合ってるかどうか知らんけど、4stはタイヤを静摩擦で使う。2stは動摩擦で使う乗り方の印象。
タイヤにもよると思うけど。
出来れば掘りたくないんだけど。
そこかしこで渋滞。
キッズ強ええ。どんどん差し込んでくるw
このレース?で周回数稼ぐには渋滞に差し込むメンタルの強さが重要。
キッズ何人もいて、みんな目が真剣。身の丈に合った車体で小さいころからコンペで楽しさ体験したらバイク楽しいだろうなあ。
(私も小さい時にバイク乗った気がするんだけど。動かし方だけ教わっただけで、乗り方と楽しさは教わらなかったからな。)
楽な走行ライン空くの待ってると埋まる。多少ライン外して難易度が高くなっても通過できるスキルが必要。
個人的にはロックセクションはもう少し長くてもよかったかな(よけずにロック突っ切れば長くはなるけど)
2周目ぐらいになると多少ばらけて助走がつけれるが。
2周目ぐらいになると運転手が既にヘロヘロ。
なんだかんだ90分なんとか走り切り、2周とちょっと。
上位は7周してるそうだ。キッズの上位でも5周。オンロードタイヤのカブが4周
どうなってんだ(笑)
到底かなわんね。
野原、山中で怪我したり壊れたりすると大変だよねってのは先月富士山方面の山中で強く思ったわけだが。
やっぱりこういうところで走るのがいいね。
人がいるし。壊れてもケガしても何とかなる可能性が圧倒的に高い。
そして、普段山中や単独練習なら躊躇回避するような登り下りの坂も行かざるを得ないから必然的にスキルアップになるコンペのいいところ。
ヘロヘロにくたばるけどコレは面白い。
車種の変な縛りもないし、先輩風だけでやってる老人会感も無くて、小汚い貧乏感も無くて。
オフロードバイク界隈、裾野の質が高い。
こりゃ人気なわけだ。
次は3周できるように頑張ろう。
120分のクラスのスタート。
車種構成がおかしいw
120分のクラスの後半セクション
ここまでたどり着けるのは相当つわもの。
上位ほとんど4st。
しばらく2stは来なかった。このレベルの人たちでも2stは苦戦するようだ。
どうやら走らせ方が全然違うからね。
2stの方が軽いしパワーもあって速い!とまだ頑なに信じてる層が居るらしいが。
アタマまだ昭和青春時代かよ。
コース状況やタイヤ、運転手の腕前にもよるとは思うが現代のバイクのほうが圧倒的に軽いし乗りやすくて前に進むね。
とはいえ面白いのはガチオフロードに混じってCD50(だったかな)とかカブがそこそこ上位に入ってくるところ。
CD50は世界的に有名な成田さんというトライアルライダーさん、カブの人はなんと自走で来て自走で帰る。と。
車両でもタイヤの銘柄でもなく、やっぱ運転手かw
90分ほぼ全編
CRM50をもう少し進むバイクに仕上げるか?やっぱり売り払って追い金払ってCRF125を買うか?買った方が安上がりで手間暇早いな。いや、買うなら電動だな。軽いしトルクあるし。
(余ってるバイクの使い道という趣旨は?w)