
こんばんは。
10月14日(日)WEC「富士6時間」決勝レポートです。
トヨタはブルツ選手がスタートドライバーを務めます。
午前11時にスータートが切られ、1コーナーに進入するトヨタ7号車にアウディ1号車がアウトから並びかけます。7号車がギリギリで首位を守りながら隊列はコカコーラコーナーへ。
早くも「簡単には勝たせない・・・」というアウディ勢のプレッシャーを感じたものの、ここでブルツ選手が首位を死守したことが、後のレース展開を大きく左右します。
トップを走る7号車と、2番手の1号車とのタイム差は「3秒から5秒」で無いも同然。
「ワンミス」で順位が入れ替わる状態で、ピット作業に入っていきます。
まずはトヨタがピットイン(タイトル画像)。ピット回数が多いトヨタは「タイヤ交換無し」を敢行。コースでタイム差が作れない状況なので、ピット時間を短縮してマージンを確保する作戦。
対するアウディはタイヤが厳しいのか「タイヤ4輪交換」を行っています。
タイム差がないので、ピットインのたびに順位が入れ替わる展開。
トヨタの素早い作業に対して、燃費の良さで追いすがるアウディ。
トヨタはブルツ選手に続きラピエール選手がドライブ。
ここではアウディ1号車とコース上で「ガチンコバトル」を展開。
WEC特有の「周回遅れの処理」でつまづき、1号車にトップを奪われてしまった上に、最終コーナーをオーバーランしてしまいます。
「ラピエール落ち着いて・・・」
冷静さを取り戻したラピエール選手、最低限のロスでコースに戻ると、1号車を追いかけていきます。
レース中盤、7号車は中嶋一貴選手がドライブ。
ここで思わぬ出来事が・・・
追いすがっていた1号車がダンロップで周回遅れのGTクラスと接触、マシンを破損させた上にペナルティが出されます。散乱したパーツを回収するために、レースは「SC先導」となります。
再スタートを迎えたとき、7号車と1号車との間には「大量の周回遅れ」がいる状況。
一貴選手は「予選アタック」のような走りで1号車とのマージンを築いていきます。
ここからが、トヨタ最後の試練。
晴れていた空が嘘のように灰色に包まれ気温が低下、雨がぱらつきながら、日没を迎えるという、走行条件が悪くなる一方・・・。
ここで1号車とのタイム差は約40秒。足りない・・・
トヨタは最後のピットインが残っていたのです。
レース中盤から「約2.5スティント」という長時間を一貴選手がドライブ。
渾身のアタックが続きます。1号車を50秒差まで引き離し、最後のピットイン。
無駄なく作業を終わらせるピットクルー。トヨタチームの全員が必死に戦っています。
見事な「スプラッシュ&ゴー」でピットアウトする7号車は、1号車のまえでコース復帰。
そして・・・
長かった、物凄く長かった・・・6時間が経過。
トヨタ優勝!!
ブルツ、ラピエール、一貴、おめでとう!!
Posted at 2012/10/17 19:54:28 | |
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