カセットテープが人気です。今更カセットつうーのも不思議なんですが、オークションではデッキより未開封の人気カセットテープ単体の方が高価で取引されたりしてます
・・若い頃に録音した相当数あるテープを再生したくて、カセットデッキを修理してますが
それをYouTube にUP したところ、色々とコメントを頂きます。
遠くはウクライナの隣国モルドバから、隣国の戦争により部品の入手困難で大変高価で困ってるそうです。
・・・今回もカセットデッキ修理業者さんには大変迷惑となる内容だけど、修理もオイラの推し活の一つなんで^^笑)。
Kenwoodのデッキでボタンに無反応の場合はファンクションモーターの不良です。
ファンクションメカ・モーターを分解整備するため、右上の赤丸内のビスを外します。
(これはKENWOODの3ヘッドデッキの場合 2ヘッドでは右下にあります このためファンクションモーターのリード線は3ヘッドと極性が逆になるので注意)
左端の赤丸内のビスを外します。赤矢印の先にあるビスですが、ファンクションモーターのリード線を半田コテで外しますが、極性を分かるようにマークしておきます(2ヘッドデッキと極性が反対のため)。
ファンクションモーターのカムの位置をマークしておきます。組付けの際にはこの位置にして組付けます。(この事により組付けの際、カムが簡単にDDメカにセットされます)
ドライブメカの表と裏側の、赤丸内の2本のビスを外します。ファンクションメカがモーター毎外れます。
ファンクションモーターは後ろ側パネルに2本のツメで留まってます。先の細い焼入れされた硬いマイナスドライバーでこじって開けます。
前後しますが、モーターは2本のビスでメカに固定されてます。プラスドライバーで外します。
モーター軸のウォームギヤを抜き取り、2本のツメをマイナスドライバーで広げて軸をウォームギア側から押し出すようにブラシパネルを外します。
分解後。ワッシャーが入っているんので紛失注意です。
整流子は1200番位の目の細かいサンドペーパーを使いクルクル回すように、きれいにサンディング後、接点保護剤を塗布して拭き取ります。
ブラシは簡単に清掃します、あまり強くこすると熱接着されたブラシ・チップが取れてしまうので要注意!
整流子はこれ位ピカピカにします。潤滑ワッシャーを忘れずにかまして組付けます
元通りに組付け、リード線を半田付けします。
次にリールモーターの整備・修理(ケンウッドのデッキで一番多い録再生出来ない、テープが絡む原因)
メカ・フロント側の赤丸ネジ(確か左右2か所)と・・リア側に回りリールモーター台座部分のネジを外し・・・
リールモーターメカの分解は表・裏2本づつのビスで留まってます(確か・・)。
カムで動く左右のリールのブレーキ用のビニルキャップは失くしやすいので注意です(これを外すとFF/REW・PLAY時のたるみにつながる)
モーターに組み付くバネやアーム類を外せばリールモーターの分解清掃が可能です。
これが一番正確なリールモーターの分解整備になります。
ケンウッドのデッキではメカ部の故障で一番多いのが、今回のファンクションモーターとリールモーターの故障です。業者に依頼すれば3万円位取られます。しかも分解整備もせず、モーターに電圧をかけるだけの簡単な修理(ど素人でも出来る)です。その方法ではどの道また動かなくなります。
追伸:1100G のドライブ回路基板図です。緑枠で囲った出力電圧はPLAY/REC で4V。
FF/REW で6.2V となっています。定格では5.7V のようですが・・・。
リールモーターの両端電圧がファンクションごとで、この範囲に出力されていればモーター駆動回路上の問題はありません。→リールモーターの整備上のトラブルかも・・。
追記 2024.5.11 Sat
リールブレーキ関連
ファンクション・メカのカムにより各動作ごとのブレーキが制御されてます。ブレーキアッシーはメカパネルの裏にマウントされています。
DDキャプスタンの基盤を外したところ。リールモーターの下にブレーキ・アームメカが隠れてます。
リールモーター・メカを外した図。T型の樹脂製リールブレーキ・アームがあり、2つの先端に透明なブレーキパッド? があります(写真右側は修理中になくしました^^笑)。。
透明なブレーキパッドはICからの信号を受けたカムモーターが駆動し、ファンクションごとに左右のリールに同時にブレーキを掛けます
ブレーキパッドが無くなったり、リールの赤矢印部グリスが付着するとブレーキの利きに影響がでるかも知れません
こちらは1100G 以降のモデル?の三協精機製DDドライブメカのブレーキです。
ブレーキシューが外れ難いゴムタイプ(赤丸内)に改良されているのと、メンテしやすくなりました
また、リール軸の保持機構がスプリングから銅バネタイプに変わり FF/REW 走行音が低下
ただし左側のリールモーターのギアにグリスを塗ると次の再生時にテープがクローズドループデュアルキャプスタン間で絡んでしまう事もあるので注意(ブレーキパッドがリールギアに触れることでブレーキをかけている為)
追伸:電力供給用トランジスタ Q42
Q42及び36は+-2電源の電力供給用トランジスタです。
コイツがブローすると回路全体への電圧が不足します。