大袈裟なタイトルを付けましたが、あくまで車に詳しくない素人が日常使用で感じた視点で書きますので、異論・反論大いにけっこうです(笑)
輸入車好きの永遠のテーマについて書いてみようと思います。
大体このテーマでネット上に挙がっている記事には大概、素人右ハン派と自称マニアの左ハン派がコメント欄でもめる原因になっているのでこれまであまり書かないようにしていました。
まず、大前提として・・
僕は輸入車は
左ハンドル派です♪
でも・・自分で所有した輸入車はマセラティ以外はすべて右ハンドルです(爆
なぜなら左の理想個体と出会わなかった&出会うまで待てなかったからですw
これまで多種多様な車に乗る機会に恵まれましたが、ことドイツ車に関して言えば、00年代あたりを境に誤解を恐れずに言うと右でも左でもほとんど差はない。と感じます。
これにはやはり駆動系のバイワイヤが主流になったことに起因すると思います。
アクセルをはじめ駆動系の制御はすべて電子制御、これならハンドルが右にあろうが左にあろうが関係なし。
ただし、車種によっては現行モデルでもバッテリや補器類の搭載位置が左右で異なるために重量バランスが左ハン、右ハンで微妙に違ったり、今でもアクセル位置がハンドル位置に起因して不自然なオフセットになっているために、ドライビングポジションに違和感を生じる車種もあるようです。
ただし、大半の車種でそれはすでに一部のマニアだけが享受するメリット、もしくは思い込みからくるプラシーボの気がします(苦笑
現行モデルはほとんどのメーカーで日本市場をはじめとした右ハンドルの市場を無視できないレベルの商業規模とみているので、開発段階からしっかりと右ハンドルも並行して開発するケースがほとんどだとか?

これに対して90年代までの機械式制御が主流の時代ですが、この時代はもう本当に明確にあちこち違います。
明らかに右ハンドルの車には不自然な点が多数です。
有名なのは80sや90sのメルセデスのアクセルの重さですが、これはW124を買って初めて経験しましたが・・まぁ~異常な重さです。
当時、まるで走ることを拒むようだ。なんて言われていたのが本当に良く分かります。
もうね・・乗っていて苦痛を感じるレベル。
他にもヒューズボックスの位置から、エンジン補器類、バッテリー搭載位置諸々・・なにもかも不自然な配置でこれならまぁ・・某ドイツ製スポーツカーが高速域で右は怖くて乗れない。なんて言われるのも分る気がします。
しかしながら昨今の現行モデルでもウインカーレバーだけは右ハンドル車でも左に残ったままですよね。
これ違和感を感じませんか!?
僕はこれが大いに昔から気持ち悪くて不思議だったのですが、僕のW124はなんとウインカーレバーも右ハンドルは右についているのです(驚
これ何気に凄いことですよ。製造コストを考えるとなんとも贅沢なことをしています。
W210以降は残念ながらまた左に戻ってしまいますが、このあたりの事情は評論家の松下宏さんの下記の記事が結構面白く分析されています。
https://www.corism.com/blog/hmatsushita/1394.html
↑
ここでもコメント欄で左ハン派と右ハン派が熱く議論しています(苦笑
で・・
最近思うのです。
色々と設計やら開発思想やら書いてきましたが、そもそもなぜ僕は左ハン派かと言うと単純にその車が開発された元の形で乗りたいから。これ以外に思いつきません。
他にも一時期、逆輸入のレクサスを通勤用に乗っていた時期があったのですが、なぜか右ハンの同型車よりとても乗りやすく、それが気に入ったから。という本当に単純でどうしようもない理由ですw
ようはコレ、慣れの問題が大きいと思うのです。
毎日、通勤で乗るような使い方をすれば左に慣れてそれが当たり前になり、たまに右に乗ると違和感を覚える。結果、右ハンはダメだ!と見事に左ハン派の誕生です(笑)
右ハン派もまたしかりで食わず嫌い的な要素も大きいと思います。

では、何を最近思うところがあるのかというと・・
・・
右ハンの輸入車ってそんなにダメか?
いきなりこれまでの話をひっくり返すようですが、右ハンの輸入車は中古市場になるととにかく不利!リセールなんて気にするな。と思うかもしれませんが、僕のように頻繁に車を乗り替える人間はリセールの結果によっては死活問題です。
右ハンドルの輸入車って思い切り買い叩かれます。
ものによっては数十万はおろか百万単位で査定金額が変わってくることもあります。
これ新車を販売する人間はまず言いません。客の意見に合わせて右でも左でも薦めてきます。
そりゃそうです。彼らは車を売るのが商売ですから売れさえすれば右でも左でも関係ないわけですから。
そもそも本当に車が好きな営業マン・・少なくなりました。
セールスマニュアルの受け売りしか知識を持たない彼らに左右の違いを語る知識は残念ながら無いものと推察されます。
で、整備スタッフもまず言いません。当然ながら彼らは車を整備するのが仕事であり左だとか右だとかを、整備をしてきた人間のマニア的視点で解説してくれることはありますが、それを良し悪しとして批判することは決してないです。
ただし・・中古車を扱う業界は別で右ハンドルは容赦なくディスります。それもマニア層向けの車種をメインで扱うお店や、輸出ビジネスを営んでいるお店ははっきりと右ハンの輸入車は全く商品価値が無いと言います。
今回W140を買った店でもはっきりと言われたのが、このコンディションでこの値段なのは右だから。
左の140なんてもう買い付ける気が起きないような金額になっていて商売として見合わないと。
で、こういう連中って良くも悪くもクセが強いので、僕の現愛車であるW124やW210についても、右だとまったく価値が無いからレストアをするのはもったいない。とはっきり言います。
今回も140の販売店から同様のことを言われてかなりイラっときましたが、冷静に考えると悪気は全くなく彼らの世界ではそれは共通認識なわけで、至極その通り。ディスっている気など毛頭ないわけです。
買取業を営む友人からもいつも言われるのが、右に金をかけるな。ベースは絶対左にしときな。と・・・。

天邪鬼な僕はここまで言われる右ハン輸入車が不憫になってきました(爆
W124についても先のアクセル激重問題は、
こんな対策を施しまして今はなんともこれが気持ちの良い重さに変化してきたおかげで僕は大好物です♪
W124独特の操舵感とボディサイズが相まって重厚な機械を身軽にひょいひょいと操っている感がとても心地よいのです。
これは日本国内で乗る場合の右ハンの124のみの特権でしょうか(笑)
左だと身軽に振り回すというレベルまではどうしても有効視界の関係で難しいと感じます。
それと、やはり左ハンは右折時に非常に不利になります。場所によっては対向車が本当に見えにくく賭けで曲がることになります。
その反面、左に幅寄せしやすいのと、左折時に左の確認が目視で確実にできるので巻き込みしにくいという点、路駐からの運転手の乗り降りはメリットに感じますが、やはり全般的に感じるのは日本国内ではトータルで考えると、車線変更や有料駐車場の精算機、ドライブスルー!?等々、車を日常的に使う様々なシチュエーションの使い勝手は右ハンドルに軍配が上がるのは紛れもない事実でしょう。そりゃそうです。街中の車に関係する設備やサービスのすべてが右ハンドルで設計されているのですから当然です。
しかしながら残念なことに古くなってくると右ハンドル専用の部品供給は絶望的になります。
W124やW210世代でも右ハンドル専用部品は壊滅的に純正も社外も供給がなくなりますし、先のリセール価格も壊滅的です。
この現実を突きつけられる度に、左にしておけば良かった・・と感じるのもまた古い輸入車乗りあるあるです(苦笑

ただし。昨今の輸入車はほぼすべての車両が右しか選べなくなり、一部特殊な車種のみ左が残る程度です。
先の某独製スポーツカーも今後は基本右しか入れないようになったみたいで、以前実際に右ハン仕様で乗った時に鈍感な僕は日本国内の日常シーンでは違和感を感じることはありませんでした。
今思うのは左右それぞれを同じ車種でじっくり数か月乗り比べてみたい!できればW124で♪

皆さんはどう感じていますか!?
右ハンドルの輸入車はやっぱりダメですか?
それともアリですか?