※本日のブログは画像多めです。
それに加えて、素人が独自の方法で好き勝手作業していますので本来推奨される方法ではありません。
昨今ではネットで見て真似したら破損したとクレームをよこす信じられない人間もいるようですが一切の責任はもちませんので。
さて、当方のW124はいまだに戻りの時期が未定状態ですがその間にチマチマとジャンクなパーツを集めてみました。

センターコンソールのウッドパネルです。
ジャンクの理由は一部、接着剤の付着あり。とのことで比較的安価で購入できました。
購入時のポイントはクラックが一切ないという点と色抜けが少ないという点。
が、しかし・・・
クラック、普通にあるやんけ(怒
これがヤフオクやメルカリで物を買うリスクです。
購入前にクラックぽいのが画像で見えたので質問までしたのに・・。
まぁ元々、そうはいってもたぶんクラックあるだろうな。ぐらいの気持ちで買ったのでこれで気前よく実験台にできます。
過去の経験から80s、90sのメルセデスのウッドってクリア層がめっちゃ分厚いです。国産車のそれとは比較にならない厚さでクリアが吹いてあります。
イギリス車のウッドも結構近い造りのが多い気がします。
質の高さと事故の際の飛散防止のためのサンドイッチ構造になっているため非常にコストが掛かっているのが見てわかります。
が・・・恐らくこの積層構造とクリアの厚さ故にクラックが入りやすい気がします。。
80sゼブラノ、90sバーズアイこの辺は車庫保管車以外はホボすべてクラックがあると言っても過言じゃないくらい(苦笑
90sのウォールナットは比較的割れにくい気がします。
統計はありませんのであくまでも主観です。

当方の124もばっちりクラックが無数に入ってますね。
これはまだ初期の段階ですが、この先症状が進行するとささくれのようにめくれ上がります。
おまけに当方のは綺麗に色抜けも出てきておりこんがりキツネ色です。
でもこの自然な色抜けエージングは嫌いじゃなかったりしますw

そこで先のコレを入手してきたわけです。
まぁ、クラックも目立つのは一か所のみで色抜けもあまり出ていないのでこれをリペアすることにします。

まずは懸案の接着剤の付着箇所ですが、これ接着剤ではないですね。
何かの原因でウッドのクリア層が溶けています。
よくあるのが芳香剤なんかの液だれでしょうが、この場所に芳香剤は考えにくいので原因は謎ですが、浸食範囲が浅くこの時代のメルセデスのウッドであればこのレベルは十分、研磨で復活できます。

安全のためにも手始めは1000番以上が良いかと。ちょうどその辺に転がってるペーパーがたまたま1500番だったのでまずは軽く一磨き。

結構、クリアが固いです。
過去に趣味で模型の塗装やら車の塗装をしていた経験からすると、番手を落としても十分耐えられそうですが、とりあえず1000~15000を使いながら様子をみます。

クリアの状態を見ながら時折、水研ぎの工程も入れます。

あせらず根気よく丁寧に。

綺麗に除去完了です!

これから磨きの工程に入るので2000番で均しておきます。

コンパウンドもその辺に転がっているので十分なのでこれを使います。
粗目と細目のみでOKです。
仕上げ用極細は使いません。

粗目でもここまで綺麗になります。

具合に応じて粗目と細目を使い分けながら慎重に。
リューター改のミニポリッシャーなんかを使う手もありますが、この程度の磨きなら手磨きで様子を見ながらチマチマが一番です。

あらかた磨き終わりました!
この段階で綺麗に溶けた箇所は無くなりました。
で、ここからは目立つクラック箇所の補修を行いますが。
結果的には失敗しました。
今にして思えば傷の箇所にウレタンクリアでも充填してから仕上げてやればよかったのでしょうが、元来がテキトー人間なのでクラックの深度が浅いと判断して力業でやってしまったためです。

まずは結果から。
半ば予想はしていましたがクリア層を削りすぎてしまい光の映り込みが不自然に歪みます・・・。(苦笑
当初の見立てでは、感触的にクラックの深度が浅い→クラックの箇所だけ研磨で削り取りができそう。
という見立てでしたが・・・
恐らくしっかり基盤の板まで貫通している感じでした。
1500→1000→800番と番手を落としましたがなかなかクラック除去ができないため、最終的に600番で研磨してみたところ明らかに削りすぎたため作業中断しました。
ひとつ分かったことはやはりこの時代のメルセデスのウッドのクリアは極厚だということ。
普通はあそこまで研磨すれば基盤の木目に達します。
まぁ、嘆いても仕方ないので作業を続けます。

経年による小傷が多かったので全体を光学レンズ用の研磨剤なるもので研磨していきます。
小傷やクスミが取れてすっきりしました。

懸案のゆがみが出たクラック箇所。
この角度からですとまったく見えません。

屋外で太陽光の下で見てみますがこの角度でも映り込みません。
見る角度によりという一番、いらっとくるパターンですねぇ・・。
<クラック補修前>
<クラック補修後>
まぁ。。素人の作業なんでこんなもんでしょう。
最初より分かりにくくなったのでよしとします。

さて、ここからはクリア層の保護のためコーティングを掛けていきます。
市販のウレタンクリア配合の小傷を埋める効果を謳うコート剤と、業務用のガラスコーティングの補修液を使います。
どっちも洗車の残り物ですwww
ウレタンコート→ガラスコートの順番で何層か重ね塗りします。
完全乾燥まで24時間とのことなので数日に分けて作業します。
完成ですっ!!

溶けていた箇所は綺麗に無くなりました。

全体の傷も綺麗に除去しましたが、鏡面仕上げまではしませんでした。
もう少しコンパウンドの粒子を細かいものにすれば鏡面までできるのですが、そもそも新車でも鏡面ではありませんww
加えて27年目に入った当方の車両に装着した場合、不自然に綺麗に仕上げてしまうと他のパネルと調和が取れなくなりそうなのであえて多少の小傷は磨き残して仕上げてみました。
一応・・仕上げの際に目標にしたのはコレです!
↓

年明けに破談になった30年ガレージ保管、ワンオナ1万kmのこのW124の内装パネルです。
もっとも新車当時に近い状態で保管されていると推察されるので参考に。。
これにて完成!

いずれ210のステアリングを再生していただいたプロに頼んできちんとリペアに出そうと思います。
それまではこのパネルで十分でしょう。
映り込みが歪んでいる箇所とクラックは見ないことにしておきますwww