最近、外で聴くオーディオ用のヘッドホンを世代交代した。
永らく・・・かれこれ15年以上になるかな?標準機として常用してきたのは
アイワの
HP-D2/S2。
昨今のものと比較すると確かにキレは足りないが、ウォームなトーンの音で
どんだけ聴いてても耳に負担の掛からない、聴き疲れのしない音が気に入っていた。
これを、リモコン付きケーブルに取り付けたり、ショートなケーブルにフェーダーを噛ませたものに据え付けたりして、代々のポータブルオーディオの音を支えてきた。
(外部からの音を完全遮断するのは、野外では自分的に絶対NGなので、カナル(耳栓)タイプは論外)
また、ハイエンド用途として、同社
HP-D5も使用していた。こちらの音については後述・・・
しかし、いつまでも使い続けられるかどうか、一抹の不安も出てきた。
なにしろ経年劣化が目立ち、イヤパッド部分のラバーが硬化して、分解に支障をきたすようになってきたのだ。
音質に大きく勝るHP-D5を常用に昇格してもいいが、これには予備がない。壊れたらアウトだ。
そろそろ、次のものを模索しないといけない。
だが、市場はカナル型全盛。どこを見回しても耳栓・耳栓・耳栓。
少なくとも国内メーカで、交替可能なものは殆ど見当たらなかった。
そんな時、仲間が言った。
「ゼンハイザーはどう?」
目から鱗だった。確かにゼンハイザーの音ならいけるだろう。
なんと彼は私の音の好みまで計算に入れて、それを薦めてきたのだ。
購入したのは、
MX470という現行の中堅機種と、ひと世代前のハイエンド機種・
MX760。
まずMX470を仕入れてみて、それが確実に期待に違わぬものであることを確かめ
同機種を買い足すか、それ以上のものを目指すかを悩んだ末の結果だ。
MX760の音は、想像以上のものだった。
まるで出来のいいスピーカを目の前において聴いているかのような耳ざわりの良さ、そして地を這うような低音の量感と伸び。
それでいて解像感は小気味よく、各個の音がケンカして潰しあうようなこともない。
世代遅れになってもハイエンドはハイエンドだった。さすがとしか言いようがない。
(ただ、驚くのは
この音に、旧世代もいいとこである「HP-D5」が
全くもって肉薄している、ということだ。
感度(能率)で一歩劣るものの、低音の量感など一歩も引いていない。
こちらのほうが気持ち堅めの音質・・・という程度。
さすが、アイワの一番いい時代に贅沢な設計で創られた「Made in Japan」。
オーディオの世界、必ずしも「新世代=優秀」という図式は成り立たないのだ。)
この結果、次期量産型を「MX760」に決定することにする。
なにしろ安い。現役当時はそれなりにいい価格だったが、今では3000円も出せば新品の出品物に有りつける。
まずは順当に、箱入り新品を2台購入、
iPodナノ用ドックコネクタ付きネックストラップに据え付けて魔改造。
------------- 今回のエントリの本題ここからwwwwww -------------
そこで普通の買い物に終始しないのがアホなワシなのですww
先の新品を買ったのもヤフオクなんですが、同じように探りを入れてみると
箱なしバルク品で2300円なんていう、とんでもなく安い出物があるわけですw
ぁゃιぃ。
詳細はリンク先参照となりますが、超ハイエンド向けカナル型イヤモニター(もはやヘッドホンのカテゴリに入らないw)『IE8』という機種で、中国製の安価な模造品の大量流通が問題になっておりまして。
リスクは承知の上だ!
買って しまい ました ww
2台wwww
ちなみに出品者は中国人ですww
さて、届いたブツを検証します。
まず、箱なしであることと、付属のケーブル巻きホルダーとソフトケースがないことぐらいで、あとは揃っています。イヤパッド然り。
では、中身とご対面。
画像参照(クリックでキャプションなし詳細画像)
(注;正規品もMade in Chinaですw)
このように、全面的に作りが雑です。
劣化コピーのような印象さえ受ける。
さあ、ワクワクしてきましたww
あとは肝心の
音です。
iPodナノ G4に挿して聴いてみる・・・(テストソース;
覚醒のシスターヴァンプ等)
ん?
おお?
何とな?!
全く変わらない。
先入観による偏向があったものとしても、百歩譲って誤差範囲内。
ソースが稚拙、ってことはまずない。
かなり重い音を含んだ生演奏主体のロックナンバーなので、この重量感が出るかどうかがカギなのだ。
あと、そもそもiPodの音質は、そんじょそこいらの安物プレーヤとは一線を画す。
画像はないのだが、ためしに分解してみる。
おお、
使ってるスピーカーユニットは正規品と全く一緒だ。
これは意外にも程がある。模造品みたいなのを予想したんだが。
但し、ハンダ付けの施工は粗雑だったw
で、気をよくして
もうひとつのブツを聴いてみる。
ん?
おお?
低音のノビが足りず、ややシャリの目立つ音だ。
こっちこそ真の模造品か?w
・・・と思って開けてみたんだが、
やはりユニットは一緒。
そこで、施工待ちとして分解されたままにしていた、正規品弐号機(シルバー)の
本体ハウジングケースに取り付けてみる。
あ、同じ音になったwww
施工精度の差異?で、規定の音質が出てないみたいなんですね。
確実にユニットは同等のものです。見分けもつかなけりゃ聴き分けもつかない。
こんなウワサを目にしたことがあります。
「(ゼンに限らず)
中国の工場を生産拠点にするメーカー品には、施工精度などの品質管理上の問題で、工場ごとメーカーからボツを喰らう場合があり、そういった工場のなかには、そのまま海賊版を製造し流通させてしまう悪質なものがあるらしい」
今回、たぶん↑この類似ケースで合ってると思います。
特に片方は、見た目以外の差異が全くといっていいほどなかったという事実。
そして「不合格品」であっても、使ってるユニットは同一のものという事実。
今回の記事で
「模造品」「偽物」「コピー品」という表記を当初からしていないのは、これが理由だったりします。
いわば「粗悪生産品」。メーカーの製品基準を満たせなかった、不遇な正規品の兄弟。
というわけで、ヒトバシラーな買い物(というか、最初からそれと解ってて凸したわけでww)でしたが
ある意味、損失は出ていないのが救いといえば救いですね。
なにしろ「見た目が若干悪い正規同等品」と「交換用に使える予備ユニット2発」を
格安で手に入れた結果になったわけですから。
でも、よい子は真似しちゃダメですよw
オクで大量出品されている、バルクで格安のヘッドホンとかメモリーカード・・・
その商品、ホントに「ホンモノ」ですか・・・?(  ̄ω ̄)
ps.興味のある方は、私の取引履歴から調べてみてください・・・フフフフフ
http://rating4.auctions.yahoo.co.jp/jp/show/rating?userID=gochi_zoh