• 車種別
  • パーツ
  • 整備手帳
  • ブログ
  • みんカラ+
イイね!
2011年01月24日

リーフのキャンバーとホーシングの位置

この記事は本拠地ブログからの記事を一部加筆して書いております。
元記事URL:ショックアブソーバーの角度・・・その2

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
みん友さんの車でリーフの事についてちょっと気になったのでこの記事を書いてみる事にしました。リーフスプリングは車軸(ホーシング)を位置決めする役目を担っており、リーフのキャンバー(反り)が
適正位置でないと色々な弊害が出る事があるのです。特にハイキャンバーリーフになるとこの移動量が多くショックアブソーバー、プロペラシャフトに多大な負担がかかるのです。どういうことかご参考までにどうぞ。

●前回に引き続き今回もショックアブソーバーの角度についての第二段で、耐久性にかかわるお話です。前回はリフト量による取り付け角度(クロスメンバー方向)が変わると「安定性にかかわる」ことをお話しましたが、今回は進行方向の取り付け角度が変わると「耐久性にかかわる」事を考えたいと思います。

最初の図を見てピンと来た方いますか?ハイではなんでしょうか?





答えは
「リフトアップの仕方によっては軸間距離が変わってしまい取り付け方法の関係からショックに屈曲力が働きシールやケースに異常磨耗が起こり耐久性が落ちたり、機能部品としての役目をスポイルしてしまう。」のです。

ヨンマルのショックを頻繁に交換していた頃のお話です。交換した直後はまあまあ美味しい期間がありますが、直ぐに終わってしまうのです。

早いなあ・・・もうダメ?

ある時、先輩のノーマルのヨンマル(私がビョウキをうつしました)と同時に同じ銘柄のショックを交換した事がありました。私のはカンサスを組んでいましたが、例の如く「もうだめ?」となってしまった頃に先輩のヨンマルでお出かけをした時に感じたのが、まだまだしっかりダンピングが効いているのです。

乗り方?車高のせい?・・・

この出来事から考えるようになったのです。

車高を上げている方で、ショックがなかなかマウントに入らないなあ・・・と思った事ある方結構いらっしゃいませんか?特にリーフ車の場合はハイキャンバーリーフで何枚か抜いた・・・随分とへたって車高が落ちてきた・・・このようなときにその傾向は大きくなります。

では考えて見ましょう。





リーフスプリングはセンターボルトとホーシング下端に付くブラケットの穴とで車軸の位置決めをしています。ピポットからセンターボルトの水平面上の距離はリーフのキャンバー(そり)を含めて決まっています。ところが、リーフを抜いたり、へたってくるとキャンバーが小さくなりピポットからセンターボルトまでの水平面上の距離が伸びてしまいます。特にアフターマーケットのハイキャンバーリーフ(車高が上がるやつ)はその傾向が著しくなります。

動的状態での軸位置の前後は有る程度考慮され、ショックのブッシュで吸収されますが、ハイキャンバーリーフの場合はその移動量も非常に大きくなりブッシュに掛る負担も大きくなります。特にウレタンブッシュなどの硬いものを使用するとその応力はマウント部分やショックの可動部分にまともに掛り、異常磨耗や、異常な抵抗となりサスペンションの動きを制限するものとなります。
 ウレタンブッシュも正常なアライメントで使用するならば、一定の効果あは有るでしょうが様々な状況を考慮しなければ車両や部品に悪影響を及ぼすことは用意に想像できます。その例を見てください。






ヨンマルのショックアブソーバー上端の取り付け部分です。撮影の状態が悪く判りにくいですが、このクロスメンバーに取り付けれれているショックマウントボルとは下に曲がっています。今現在はノーマルリーフに3番のみ交換して若干上がっていますがほぼストック状態の角度です。カンサスで何枚か抜いていた時は、センターボルト位置が2~3センチほど後に移動したために、ショックが後に引っ張られるような格好になっていました。このような時にウレタンブッシュのショックを装着するのは非常に苦労しました。最もフレームを持ち上げてリーフをストロークさせれば容易だったのでしょうが、その当時はそこまで道具を持ってませんでした。この様な無理な装着をすればショックも傷みやすかっただろうと反省事項です。





スプリングシート側の取り付け部分ですが、ボルトが上に曲がっているのがわかるでしょうか。ホーシングの後ろ側に付くので前に引っ張られるのです。ブラケットボルトはショックがストロークに合わせてスムーズに本体が動くように位置決めされていますが、これが曲がってしまうことはいかに負担をかけて、正常な動きを妨げているかお判り頂けると思います。

これと前回の事項を含めて解消すべくマウント位置の変更を考えましたが、加工技術がなかった為に断念し、しまいに嫌気がさしてカンサスをノーマルに戻してしまいました。
そして最終的に行き着いたのがノーマル改でした。

ハイキャンバーリフの場合はこのように車軸の移動が大きく、へったり、リーフを抜いて車高が下がってくると車軸がシャックル側に移動しホールベースが伸びたような感じになります。ショックのブッシュは純正はゴムですが、ランチョの9000番などウレタンブシュが入っているとこのストレスがまともにショックのシリンダー壁面、ピストン、シャフトに強くかかります。またショックマウントにも同様です。私のBJはマウントバーがショックの角度に合わせて曲がってしまいました。相当なストレスが掛っている事が判ります。

リフトアップする場合などはリーフの設計静止荷重時のキャンバー量、シャックル長にして、なるべく本来の部品の位置関係になるように調節、補正するのが大切であると思います。またどこかに逃げを作っておかないとまともにそのストレスが構成部品に掛るのでその配慮も必要であるのです。改造は奥が深く使用目的にあわせてメリットとデメリットのトレードオフの葛藤にはまり込むのです。

まぁそれが楽しいうちは良いですが、疲れてくるとノーマルって良く出来ていると感心するのであります。でもねまた悪戯したくなるのよ(苦笑








ブログ一覧 | ランクル | 日記
Posted at 2011/01/24 14:35:19

イイね!0件



今、あなたにおすすめ

ブログ人気記事

オイッ🤬
blues juniorsさん

1か月ぶり
SNJ_Uさん

築地本願寺カフェ☕😌✨予約なしで ...
P・BLUEさん

今日の昼飯は〜😋👍
一時停止100%さん

モエ活【55】~ お、ヒルモエ?
九壱 里美さん

MICHELIN PILOT SP ...
のうえさんさん

この記事へのコメント

2011年1月24日 16:44
ジムニー乗ってた時は、ノーマル+増しリーフで2インチほど上げて新品ショックに換えたら、乗り心地が劇的に良くなりました。アフターマーケットのリーフ買おうかとも思いましたが、止めて正解でした(*^_^*)

リフトアップしてた方が格好はいいですが、車両の負担にならない程度で楽しみたいです。

コメントへの返答
2011年1月24日 16:50
こんにちは♪
なかかなツウな改良しましたね^^
リーフの場合キャンバーとスパンが肝なのです。自分もBJではノーマルにJ7#の3番を組み合わせてのっていました。

y60は2インチ(6センチ)程まではさほど車両に負担が掛らない範囲と聞きますので、春になったらこれぐらい上げようと思っております。
2011年1月24日 16:49
読んでいて鳥肌たちました。そこまで深く考えた事はなかったのでとても勉強になります。

友人にも好きなやつがいますので見てもらいたいと思っています。

部品を買ってなにも考えず取り付けて満足するより、メリット・デメリットなどいろいろ考えると楽しいとおもいました。

いや~ 改造は奥深いです。。。

ほんとに勉強になります。。。
コメントへの返答
2011年1月24日 17:05
こんにちは♪
え~
普通の町のアラフォーでございます(爆

これを読んでビビッと来るとはさすがであります。この結論に達するのに10年ほどの時間が掛っております。最初はショップの言うとおりに何も判らずに足回りを組み替えそれからの模索が続きました。学生だったのでお金もないし、自分でやるしかないので考えましたよ(笑。純正って良く出来ているのです。

先の記事のy60乗りの友人はFJ60も持っているけどフロントはHZ系のj7#のノーマルリーフ、リアに社外リーフの組み合わせで3インチアップほどですが、適正サイズのタイヤで結構な戦闘能力を発揮しているのです。

BJ60は軽量さと粘りを生かした走りをするのがポイントでしょう。J8#やHZJ7#の重量級とは違った走りがBJ60の魅力です。車の性質に合わせた改造と後は車の特性を理解した運転技術でしょうね。

改造は奥が深いのですよ^^
でも楽しいのよこの苦しみが(笑



2011年1月24日 17:59
やはりノーマルは莫大な開発費をかけて纏めてるだけに全方向に無理がない設計なのですね♪

弄る場合はそれを理解してないと手痛いしっぺ返しが・・・(^^;

コメントへの返答
2011年1月24日 18:24
こんばんは♪
膨大な時間と資金をかけて
最大公約数をはじき出している
ストック状態に勝てるわけがありません。

その守備範囲の円の大きさが
車のポテンシャルだと思うのですが、
これをどの方向に変形させるかが
改造だと思うのです。

改造する場合にはメリットとデメリットを
理解して於かないと車をダメにしてしまう
事もありますね。
2011年1月24日 19:14
あっ!
僕もなんとな~くビビッと来たような違うような............
あの~ブッシュがウレタン?硬~いプラスチックで、シャックル(4X4エンジニアリング、ピンからピンまで
120mmあります)だけでリフトアップしてて、
ショックがビッグカントリー(チッソガス入り、CRW009,DJ10,KYB)で
タイヤはBFのMT255 85 16です(汗
カチカチで乗り心地がひどく、突き上げがひどく、傾いたら棒の上で運転してるほど怖く倒れそうです。
そちらにいつ入庫したらいいでしょうか?
推測でもいいんで僕のサスペンションがどなえなってるか解明してください~
ノーマルからどれほどかけ離れてるのかすらわかりません.....
師匠~
ここはひとつ手ほどきを~
師匠~~!
コメントへの返答
2011年1月25日 8:33
おはようございます♪
そっか!さすが弟子じゃ(笑
前後とも3番を抜くと少しはましになるかな。
ブッシュは個人的には純正ゴム派です。
あとショックももうそろそろ交換かな。
最後にタイヤを235/85R16ぐらいに
しないとそれだけでも相当違いますよ。
近かったらやってあげられるけど^^;
700kmはちょっと遠いゼヨ。
2011年1月25日 0:35
奥が深い…

今、新たに板バネランクルを手にするなら間違いなくノーマル改から出直したいっ思う今日この頃…
コメントへの返答
2011年1月25日 8:36
おはようございます♪
私も結局軽量積載(350kg)の純正バネを
中古で探し出して元に戻しました。
そして各リンク類や、ショックの適正状態を
把握してから腹下を少し稼ぎたかったので
3番をj7#のに入れ替えたりしました。
それが自分の乗り方には一番都合がよかったですね。^^
Y60もそれもあり、どノーマルのシャコタンを
探したのです。
2012年4月5日 1:35
クッソ亀レスですいません。
んんんん?????って考えてて調べてたらココに辿り着いてしまいました(笑)
もう、だよなああ っと読んでて思いましたね(笑)
純正が良いのは洗脳されたので百も承知ですがw
でも、少し歌舞きたいお年頃の自分が居ます…
クロカンも岩もやらないツーリングメインの自分ですが、見た目も重視したいのよ…
こうなったらオージーパーツずくしにしてしまうか
純和風でしょっぱく行くか…アウトバックか
悩みますね。。
コメントへの返答
2012年4月5日 11:28
tom4200さん
こんにちは^^
またたどり着いたねこのバカブログ(爆
僕の経験してして分かったことです。教科書とか、雑誌とかショップでは解らないと思いますよ。気がついている人は多くないと思います。結論は。。。痛い目に合わないと人間は解らないとのです(爆
というわけで親の小言と一緒で痛い目にあってみましょう!横で笑ってあげますよ。
「だから言ったでしょ!」って^^
健闘を楽しませて頂きますね~

プロフィール

「皆様ご愛読有難う御座いました!」
何シテル?   07/02 23:03
(^-^)
みんカラ新規会員登録

ユーザー内検索

<< 2025/5 >>

    123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

リンク・クリップ

本拠地ブログ 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2011/10/20 18:29:08
 
【北海道十勝】大草原の小さな宿「こもれび」 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2011/06/14 14:43:42
 

愛車一覧

ヘルプ利用規約サイトマップ

あなたの愛車、今いくら?

複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!

あなたの愛車、今いくら?
メーカー
モデル
年式
走行距離(km)
© LY Corporation