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イイね!
2011年01月29日

O-リング…車の寿命はゴム頼み

先日のパワステ漏油騒動関連の記事に対して、私の秘密結社的BBS油臭くのんびり四駆を楽しもうにエンジニアである支部長からこのようなスレッドを立てて頂きました。興味深いご意見であるのでこれについての記事を書いてみたいと思いました。

以下引用・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

パワステとか
オルタの負圧用ベーンポンプをばらすと
ベーンの摩耗は少なく
その回りのoリングやシールのゴム製品の劣化が
機能の不具合となる事が多いんだ。

いろんなゴム

これが問題

マスターシリンダーのカップ
ブレーキ、クラッチブースター
色々なoリングとシール等々
ばらすと、みんな四角くなってて
張力がなくなって
トラブル感じ

だからエンスーは、標準品から
同じサイズの色んなゴム部品を探すのが
仕事になる感じでありますです。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
これを読んで思ったのが、確かに旧車を維持するにあたってのアキレス腱になり得る問題なのです。何故私がOリングに反応するかというと。。。。Y60にはランクルと違ってOリングの使用頻度が高いということであります。バキュームポンプやパワステのベーンポンプには確かにOリングが使われております。

下の写真はy60のオルタネーターに付くバキュームポンプの蓋を開けた時の様子です。オレンジ色の物がOリングで、バキュームの密閉性を保つ為に必要不可欠な部品です。



水回りにも使われてます。20年の歳月で四角く変形しカチカチに硬化しておりシール性は既になくなっております。この部分の硬化は僅かな水漏れとなりエンジンフロント部分をずっと濡らしてました。原因の特定がなかなか出来なくて苦労した部分です。



このOリングに気が付いたのはサーモスタットを交換した際にボルトを緩めたらこの当たり面の圧迫力が一時的に低下し剥離したようです。その為に漏れがいっそう酷くなり原因の特定が出来たという皮肉な結果でした。新品の部品と比べるとこのように差があります。ランクルではこの手の組み上げには殆どガスケットを使用しているのでまさかこんなところにOリングが使われているとは夢にも思いませんでした。



お次はリアのホーシングとベアリングケージの当たり面にも使われております。真ん中のドーナツ状のがドライブシャフトのオイルシールでこれがデフオイルを食い止めます。結合部分の凸部分の根元にOリングが使われておりこれも水分の侵入や漏油を防ぐ役目を持っております。ランクルだったらガスケットだよなぁ。



お次はクーリングファンカップリングにも使われております。シリコンオイルの入れ替えをした際の写真ですが、これもオレンジ色のがOリングです。シリコンオイルは薄い褐色でありますが、このように20年物のシリコンオイルは磨耗した金属粉とでこのような物凄い色をしておりました。トヨタ部品共販で買ったシリコンオイルを詰めてあげるとまた復活。ここにもOリングがありました。



最後はクーラーの配管接合部です。R12とR134aではOリングの材質が異なります。私のy60はR12ですので新ガスに変更する際にはこのOリングを交換する必要があります。ここの当たり不良からガス漏れも起こるので全部交換しました。



使用状況によって材質、形状と様々な物があり使い分けられております。メーカーが品番の設定を辞めると少なくともこれ等の部品の整備に支障を来たします。距離を走っていなくても経年劣化での漏れなどのトラブルもありますので、出来るだけ新しい部品に交換したほうがいいと思います。というのもゴムですから使用しなくても時間が経つと硬化や劣化の可能性が出てくるからです。

このような整備をする時に思うのが、どうにかしてデーターベースが出来ないか?と言う事です。Oリングの専門業者等に問い合わせる前に材質などの勉強が必要かもしれません。いやはやエンスー領域の車を維持するのはいろんな知識が必要になりそうです^^;





ブログ一覧 | Y60 | 日記
Posted at 2011/01/29 11:57:54

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この記事へのコメント

2011年1月29日 13:50
y60さん、専門的すぎますよ!

普通、クーリングファンのシリコーングリスなんて詰め替えないですよ(笑

データーベース出来たら凄いですね、旧車乗りのバイブルになりそう♪
コメントへの返答
2011年1月29日 14:20
こんにちは♪
日常整備であります(爆
そんなわけ無いか^^;
やっぱりたまにはクーラント、デフオイル、
エンジンオイル臭のする様な記事書かないといけないと思ってまして(笑

クーリングファンカップリングのシリコングリスの詰め替えをしていない!?
あ~それはいけない
人生の楽しいことの一つを
忘れておりますぞ。
是非直ぐやって下さいませ^^

データーベース作りたいなぁ
工業品だから規格品の使いまわしでは
ないかと勝手に思い込んでます。

2011年1月29日 13:51
化学のプロフェッショナル相手にこういう話もなんですが、

おぼろげながら高校の化学の授業を思い出してみると、ゴムというのは紫外線や加水分解によって劣化するということを高校の先生が言っていたような気がします。

ゴムというのは何十年というスパンで見ると不安定な物質ですよね。

しかし身の回りにはかなりのものに使われていますね。
汎用の消耗品ならいいんですけど・・・。

電気製品の肝がコンデンサーなら機械部品の肝はゴムですかねぇ・・・。
コメントへの返答
2011年1月29日 14:25
こんにちは♪
紫外線、熱、酸、アルカリなどで劣化しますがこれに時間と言うファクターもあります。
しかもゴムの受け持つ部分は密閉と言う仕事があり、燃料、空気、冷却水、オイルなど車を円滑に動かす為に絶対に必要な物を閉じ込めておく役割ですので、これが駄目になると人間では出血することと同じです。

最近Oリングなどの劣化する時期になって
部品の供給の停止年限に差し掛かるとは
なんとも皮肉なものであります。
2011年1月29日 16:34
カプチーノの雨漏り対策で、ドア部分のゴム交換した時に、見た目的に劣化は感じませんでしたが、やはり新品と比べると、雲泥の差がありました。

このような目について交換しやすい場所のゴムはいいですが、厄介な場所のゴムはほったらかしですね。
コメントへの返答
2011年1月29日 17:06
こんにちは♪
見た目では分からないのがゴム部品ですね。弾力性など受け持つ要素が多いので
経年劣化はまず念頭に置いておいた方がいいでしょうね。

見えない部分で大切な働きをしているゴム部品です。ですから定期交換スパンなどが設定されているのですね^^
2011年1月29日 17:01
ゴムは大事ですね・・・。

穴開いてて漏れたら大変!w

コメントへの返答
2011年1月29日 17:08
こんにちは♪

奥深いコメント
有難うございます(爆。

日本のゴムの品質は
世界一のようであります。

あちらもこちらも。。。

2011年1月29日 17:25
↑ゴムつけたことないです。

若い頃に破ってしまってからゴムは信用しません(キッパリ
コメントへの返答
2011年1月29日 17:39
こんにちは♪

ん~それは大変だ^^;

凄いのね(爆

2011年1月29日 18:40
ゴムやらプラスチックは年数経つとどうしても弱ってきますよね(>_<)

私も結婚してからは・・・って神聖なy60kuroさんの日記を邪魔しないように自主規制にしときます(笑)
コメントへの返答
2011年1月29日 18:48
こんばんは♪

特にニッサンは弱いかもしれませんね^^;
トヨタなどに比べると。。。
いっその事オ○モトさんで作ってもらえば
いいかも。

世界最高品質(爆

お心遣いありがとうございます。
油で汚れておりますので
ご心配なく(自爆



2011年1月29日 18:50
勉強させて頂いてます~わーい(嬉しい顔)

たかが ”Oリング”

されど ”Oリング”

の世界ですね~exclamation冷や汗2
コメントへの返答
2011年1月29日 19:00
こんばんは♪
ご愛読ありがとうございます!
お気軽にどうぞ^^

ちょっと油やクーラントの臭いがする
気がするかもしれませんが^^;

こうやって見ていると
本当に良く考えられているものであります。
車は樹脂やゴムの部品が良くなって
随分と変わりました。
2011年1月30日 11:59
クルマで使用している国産Oリングは、規格で代用可能かもしれません。寸法などが記載されているサイトを見つけました。→http://www.kayo-corp.co.jp/products/oring/standards/2401p.html

ちょっと昔に聞いた話です。根拠希薄で申し訳ないのですが、航空機では時間で保管部品ゴム類の管理を実施しているそうです。
コメントへの返答
2011年1月30日 16:53
こんにちは♪
面白いサイトですね^^
有難うございます。

航空機の話も納得できます。BBSの方に支部長から新たなコメントがきましたが、
アレニウスの法則によりOリングの寿命が予測できるという話であります。

航空機のように絶対にトラブルを避けなければならない状況下で使用する部品で、劣化の状況が明らかになるものは予防整備で交換するのは勿論ですが、ストック時の時間も劣化の反応が緩やかでありますが考慮する必要があるでしょうね。

2011年2月1日 2:13
丸断面でドーナツ型のOリングであれば汎用品でも十分かもしれませんね。国産だとNOK製がメジャーでしょうか。
漏れ対策には液体ガスケットも有効です!
コメントへの返答
2011年2月1日 14:21
こんにちは♪
使用環境の温度、油脂類との相性を
見極めれば大丈夫かと思います。
その見極めのデーターベースが
頭に無いので^^;
どうしようもなくなったら最後の手段は
液体ガスケットですね。
あんまり使いたくないんだよなぁ。。。
汚れるし、力がかかる面は特に^^;

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