• 車種別
  • パーツ
  • 整備手帳
  • ブログ
  • みんカラ+
イイね!
2011年10月03日

乗り始め2年目にして感じたy60の実力

今回は「サファリ馬鹿」特に全開の記事ですので最初にお断りしておきます。

週末は夜中にダンパーを交換したりして遊んでましたが、その翌日山間部に入り込み走り回った時に感じたことを書いてみたいと思います。今回のコースはハイスピードワインディング、つづら折りのタイトコーナーの続く山道、標高の高い地点での延々とつずく曲りくねった勾配、所々で荒れた林道と言った感じです。

今まで自分が所有した車でこのコースを走ると結構気を遣い精神的、肉体的にも疲れたのですが、今回は至って快適でy60の魅力を素直に感じました。タイヤ外径を750mmとしているのもあり低重心とギア比の適正化の恩恵はこのような上り勾配が続く路面では非常に大きくODをオフにするだけでほとんどの上り勾配もことが足ります。ワインディングでのコーナリングも古いチビたスタッダレスにもかかわらづ終始安定していてきれいにラインをトレースしていきます。ロールもさほどせずにスタビが効きだして唐突にロールスピードが変わったり、路面の入力に対する応答の変化が起こるわけでなくじわっと踏ん張るように車体を傾けそのままの姿勢で走り抜けます。コーナー外側のタイヤに前後ともしっかり荷重が掛かっているのが分かり極めて安定していて恐怖感や不安感はなく乗用車的感覚で走ることができした。もちろん乗り心地もしっとりとした感じで非常に良いのは言うまでもありません。

つづら折りのタイトコーナーの続く山道では対向車が見えないブラインドコーナーやアップダウンが連続しハンドル操作が忙しいものです。ロールする車では左右に絶え間なく体が翻弄され”あら!もう40”の私には些か辛くなってまいりましたが、y60は驚きの安定感を見せます。ほとんどロールせずに鼻先を左右に振り向けます。いやはや見事という感じでこれには驚きでした。こういうところだと大抵路面のアスファルトに穴があいていたりそれを塞ぐアスファルトがてんこ盛りになっていたりと更なる苦行を強いいられるのですけどこれに関してもしっとりと走り抜けます。楽ちんであります。もう一ついいのがこの10~40kmの間でのアクセルレスポンスの良さでこれは1HZよりも秀逸でコーナーで減速してアクセルを踏むと即座に加速体制に移ります。TD42の96×96mmのスクエアなストロークと4169ccの排気量が効いているのでしょう。結果コーナリング時の安定性とアクセルレスポンスの良さで楽にこのような道を走り切ることができました。

標高の高い地点での延々とつずく曲りくねった勾配に差し掛かると今度はギア比の適正化が効いてきます。エンジン負荷が少ないので水温の上がり方も少なくそれなりに力強く駈け上がります。流石に標高が上がり勾配がきつくなるとトルコンのスリップが増えATのセレクターを2にしますがなかなかよく走ります。こういうところに来ると感じるのが排気量の恩恵です。13BTのタービンが回りだすと活発に走りますが、クラッチミートをした瞬間や加給がかかるかどうかの瀬戸際ではどうしてもモタモタしてしまいます。ましてや標高が上がるとその傾向は助長され乗りにくくなるのでどうしても回転数を上げ気味にして走り同乗者がいると特に気を使ってしまいます。このようなときにこの排気量はありがたくしっかりとトルクを発生するのでそんなにスピードを出さなくてもいつもと同じように走ることができます。1HZもこの様なときは素晴らしく3速ホールドでアイドリング10kmから90kmぐらいまではカバーできました。ほんとこの排気量になるとMTで2速に入れることはほとんどないです。3速の守備範囲が極めて広くほんとにゆとりのトルクの中で甘えることができます。このアイドリングから2000回転ぐらいまでのレスポンスはTD42が良いですね。力強く運転が楽です。ロングストロークの1HZは力がないわけではなく吹けが遅くもったりしますがその一方で回転が上がってくるとパワーがもりもり出てきます。両者味付けの違いです。


所々で荒れた林道に差し掛かって2年のって初めてy60の足の良さを最も感じたのです。ブッシュやダンパーを交換して漸く初期性能に近くなったと言うのも有りますが今まで何台か四駆に乗ってきて一番の足の仕上がりですね。素晴らしいというのが感想です。古いちびたスタッドレスに2.5kgの空気圧結構な条件でしたが登りはFRのままスリップすることなく登りきりました。雨で侵食したり水切りの溝が横切るように切ってあったり、ドロ止めの金属のものが露出した状態で道を横切ったりしていて今までなら確実に徐行するか下を噛むぐらいの突き上げを覚悟して突進するしかない状態ですがリアのスタビを解除して走っていると左右には振られるものの激しい突き上げは皆無でダヨンダヨンと大きな揺れの中走り抜けます。かと言ってフラフラしてコーナーで盛大にロールする訳でなくしっかりと鼻先の向きを変えます。恐らく独立懸架の車両ではもっと左右の揺れはないかと思いますが十分にリジットアクスルとしては合格点であります。このような路面で独立懸架よりも安心感があるのが大きなギャップにそれなりの速度で侵入してフルバンプしそうになるときです。y60は今回も底づきするかな?と身構えるような時もありましたが結局そこづきもせずにストロークの範囲内でしっかりと仕事してました。独立懸架のばあいこのような時にオイルパンを強打するケースがあり余無理できません。リジットはその心配が無いのが好きです。40km/hぐらいで走ってましたが快適にこの荒れた路面を走ることが出来たのには正直驚きで今まで経験したことがない事でした。y60が設計時に先代のモデルよりも縮みがわのストロークの拡大を行なったというのが実感できる体験でした。本当にy60の足は良く出来ていると心底思ったのはことと気が初めてですね。

林道での走りに驚きオンロードに戻るとまたしっとりとした乗り心地に戻りあれだけの道をそれなりのペースで走ったのでショックが熱ダレしてフラフラするかな?と思いましたがそんなこともなく平静を保ち走ります。下りのコーナーが続きますがすすっと鼻先の向きを変えるのは健在でいやはや参りました!不正地に入り込むとリアのしなやかな動きと低重心の安定性から素晴らしい走破性を見せるのは周知のことですが、荒れた林道での走行安定性と乗り心地の両立、連続コーナーが続く道でのアクセルレスポンスとロールせずに曲がる回頭性の良さ、ハイスピードワインディングでの安定性と乗り心地の両立本当に様々な路面での安定性と乗り心地の両立は本当に素晴らしいの一言です。かと言って電子デバイスで誤魔化しているかと言うとそうではなく古典的な構造でありながらセッティングで発揮させるこの足回りは本当に素晴らしいの一言です。日本にこんな素晴らしい車が有ったのですね。ランクルばかりしか見向きもしなかった食わず嫌いの10年に後悔です(爆


今回思ったのがいくら優秀な車でも初期性能を発揮している車両がどれぐらいあるだろうか?というのは思いますね。自分の車も初めて乗ったときはびっくりするぐらい乗り心地が悪く落胆したのが2年前の春。これもへんちくりんなダンパーが付いていたのが大きな原因ですが、ようやくここにきてその片鱗を見ることができました。ほんと機会があれば初期性能を発揮するy60に乗って見ることをオススメします。こんなにいい車だったんだ!と驚くと思います。残念ながらGRやKRは本来の姿ではなく特装車に入ります。+35~25オフセット、外径750mmの細身のタイヤを履いたy60は別物です。今回痛感しました。

ランクル人気に埋もれるサファリですがそれゆえに密かにあるのがサファリ(PATROL)神話のようなものですね。あちこちで聞いた話の寄せ集めですが、オーストラリアで妊婦が運転してアウトバックを走れる車、リーフ車の衝撃加速度を測定してリーフと決別してコイルリジットにした、国際協力隊で最初は一番の不人気車であるが最後は取り合いになる、直進安定性が優れているので130kmほどで運転中に物でハンドルを抑えて走ることができるなどなど。。。



最後に静岡の友人が以前から私に言っている事をご紹介して
今回のサファリ馬鹿全開の記事を終わりにしたいと思います。









日本が世界に誇る深海調査船、しんかい6500は10,000m級のマリアナ海溝や日本海溝の最深部には行けませんが、それでも全海洋面積の98%をその調査範囲に収めています。個人的には、標準状態のサファリもこれに近いものだと思っています。







ブログ一覧 | Y60 | 日記
Posted at 2011/10/03 10:40:47

イイね!0件



今、あなたにおすすめ

ブログ人気記事

8月19日…バイクの日、運転免許併 ...
nobunobu33さん

11th Civic Owner' ...
キャンにゃんさん

お得に買い替え^_^
b_bshuichiさん

空調服マキタファンジャケットの修理
TWIZYコムス にゃんこRさん

自動販売機シリーズ vol.8
こうた with プレッサさん

MOG友と走る北海道③
*yuki*さん

この記事へのコメント

2011年10月3日 13:28
いまさらながらにサファリの魅力にはまってますね♪

ビッグホーンもスッピンの4ナンバー5速D/Tは楽しかったな!
コメントへの返答
2011年10月3日 15:52
ぶらんさん
こんにちは^^
漸く本来の姿を取り戻しつつある
という感じであります。
これでもまだGRで装備が重いため
中途半端ですが。。。
ビッグホーン4JB1モデルあれも
面白かったですね~
DEF110のTdiに乗った際にビッグホーンを
思い出しました^^
2011年10月3日 13:42
まさしくその通りですね。
簡易舗装や未舗装の悪路が日常であれば、もっとこの国でも評価が高いと思います。
趣味とするにはあまりにも”渋い”能力ではありますが(笑)。

目に行きがちですけど、サファリの実力のうちオフロードの走破性はそのうち一個の”芸”です(笑)。



コメントへの返答
2011年10月3日 15:57
先輩
こんにちは^^
私的には田舎の荒れた舗装路でも十分な魅力に感じます。正直j7#は辛いところや、体調が悪いときは走りたくない道がありました。
y60になってからそれが物理的にきついところ以外は無くなりました。

仰るとおりで局地戦闘能力もその一芸の一つであってこれだけで車を語るにはある意味寂しいものもあります。普通に使えて尚且ついざと言うときは頼り甲斐があるのがy60なんだと思います。特化する際にトレードオフしていくとその分戦闘能力も上がるのもy60の魅力のひとつの部分でしょうね^^
2011年10月3日 14:01
詳しいレポートありがとうございます。

まるで、CCVの記事を読んでおるがごとく(笑)

楽しむことができました。

そして、最後のしんかい6500の比喩が素敵です。

俄然興味が湧いてまいりました、Y60!
コメントへの返答
2011年10月3日 16:26
サダさん
こんにちは^^
ご精読ありがとうございます。
久しぶりに熱く書いてみました(笑
y60は食わず嫌いな方が非常に多い車種であると思います。私もその一人でした^^;
オフロードでの走破性と日常使いの快適性がストック状態で高次元でバランスが取れているのがこの車の魅力です。ただ20年の年月により初期性能が発揮されている車両がどの程度あるかは今回思いました。ダンパーでけでなくスプリング、ビブッシュまで含めての事なのでなかなかここまでする人は少ないと思います。CCV誌19号のy60DXの記事を見てロングでもなかなかの走破性を見せるのだと感じ車両感覚の研ぎ澄ましと練習の必要性を感じました。y60はトータルバランスでしんかい6500とともに世界に誇れる車だと確信した次第です^^
2011年10月3日 14:35
2年たってサファリに惚れ直したという記事の内容ですね。

僕もサファリ乗って2年ですけど、こんなもんなのかなぁという感覚しかありません。

うちのサファリにkuroさん乗ってもらって初期性能状態と比べたダメ出ししてもらいたいです。
コメントへの返答
2011年10月3日 16:14
danscoさん
こんにちは^^
最初は今なものかと思ってましたが、いろんなところで見聞きするy60の魅力の話とのズレを感じてましたが、単に初期性能を発揮していないだけという事に気がついただけです。ですから見てくれは二の次の話になりますので素晴らしいまとめあげのバランスを一つ一つ引き換えに自分の好みに変えていく感じですね。元々の次元が高いのでバランスを崩したと言ってもそれ也のレベルを保つことができるのもy60の魅力です^^
2011年10月3日 15:34
う〜むむ、と唸ってしまいました。
長〜い文章ですがコレ、言葉が閃くのは運転中のホンの一瞬、なんでしょうね。読むと数分かかりますが。ハンドルを握った指の先ペダルを踏む指の先から神経網が車体のスミズミまで行き渡ってクルマの挙動状態を脳内で手に取るように把握しているのがよ〜〜くわかりました。Y60を運転中のkuroさんってクルマと溶け合って一体化してますね?何だかコワイ(汗;
コメントへの返答
2011年10月3日 16:24
hazimexさん
こんにちは^^
ご精読ありがとうございます。頭の中ではもっとぶわぁぁぁぁぁって話しております(爆
運転しながらお!おおおお!という感じでして感心と感動の連続でした。今までこの次は「ガツンとくるな」とか「グラッと倒れるな」とか
「お~怖い!!!」なんて運転したいたのが缶コーヒー片手にポップコーン食べながら長男にこちょこちょしながら普通に運転できます。ある意味乗用車の感覚ですが、これがフロントにウインチを積んで非常に足が長い車で出来るのが驚きなのです。ほんとでかい乗用車感覚です。かと言って荒れた路面ではコーヒーこぼれ、ポップコーンが空中を舞い、CDが音飛びしまくることなくナカミチのピックアップが弱いCDでも普通にダイアーストレイツ、マークノップラのギターを演奏してくれます。CRRなど基本性能が高い車は結構ストック状態で乗っている方が多いですが、y60もそれと同じ世界の車だと思った次第です。上品さでは比べるべくもありませんが^^;
2011年10月3日 18:05
こんばんは

kuroさまのY60レポート、興味深く拝見させていただきました。
パトロール神話も当時の文献などで読み聞きしたことがあります。
これを読んでいると1度諦めたY60ですが、再度欲しくなってしまいました。
恨めしくはD規制ですね・・・

当時のY60・D21は本当に良く出来た足廻りでした。
私自身、それに惚れ込んでN車系の系列会社に転職したぐらいですから。。。(^^;
NもT社を意識したりブームに乗らず、そのまま正常進化をして欲しかったのですが無理でしたね。

これから先も大事の乗り潰してあげてください。
コメントへの返答
2011年10月3日 18:40
ぴーすけさん
こんばんは^^
ご精読ありがとうございます。
y60のの魅力はオフロード性能ばかり注目されますが、実はこの守備範囲の広い足周りだと思おうのです。極地戦闘車両ではステージによっては素晴らしい能力を発揮すると思いますが、日常使いには何らかの我慢を要します。私のように家族を載せて走る状況がある場合ある程度の快適さは必要で、特に長距離走る時など本当に大切な性能の一つだと思います。この守備範囲の広さと秀逸さがPATROLが世界市場で広く支持されている理由だと思うのです。D21もいい車でしたね。あの足回りも素晴らしく更にオンロードでの性能を磨いた感じです。市場要求との適合から方向性が変わってきましたが、これもある意味仕方がないことかもしれません。

今回はずっとy60の乗り心地の良さを体験してみたくて購入当初から追い求めていた片鱗を漸く見た感じがしております。この足回りに惚れ込んで転職なさったぴーすけさんは凄いと思ってしまいました(笑
2011年10月3日 18:54
読み始めて内容の濃さにビックリあせあせ(飛び散る汗)冷や汗
サファリストでなければ少々分かり難い部分もありましたが、その良さはシッカリ伝わりましたよわーい(嬉しい顔)

素人的な見解ですが、消滅直前モデルがやはりオンでの能力は高いのですかねあせあせ(飛び散る汗)
コメントへの返答
2011年10月3日 18:59
d3-takaさん
こんばんは^^
頭の中ではこんなことが
グルグル渦めいております(爆
y60の場合オフとオンの両方が
高い次元で両立しているのが魅力ですね。
現行y62はオンの性能を重視してレンジと
同じ方向性で変化していきました^^
2011年10月3日 20:19
自分の好みの女の子とちょっとタイプが違う子でちょっと付き合っても良いかな程度に思ってたコ。

前付き合った男の色に染まってたのがkuroちゃんと付き合うほどに自分を取り戻したのでしょう。

そして付き合うほどにその性格の良さにkuroちゃんの方が惚れ直してしまったようですね。
コメントへの返答
2011年10月4日 11:14
れんじろうさん
こんにちは^^
あははは
良いものはいいと思った出来事でした。
足の良さがこの子の魅力で
うわものだけで判断できない魅力ですね。
食わず嫌いでなかったらもっと良い個体が
見つかったかと思うと残念でなりません。
やはりMTの車が欲しいです^^
2011年10月4日 1:42
↑しかし男というのは状況に慣れてしまうとついつい違う方向に浮気してみたくなる困った性質がありますね(笑)
でもきっとkuroさんはさらに上に領域にいってて自分の好みに調教していく過程を楽しんでいらっしゃるのでしょう(^^;)
コメントへの返答
2011年10月4日 11:16
Yoshi★さん
こんにちは^^
本質を知らずしてアレコレ議論するのは
愚の骨頂だと思わせる車です。
ロバ車の車もそういうところがあると思います。漸くスタート地点に来たという形で
このまま過ごすか、自分色にしていくか
これからが楽しみです^^

プロフィール

「皆様ご愛読有難う御座いました!」
何シテル?   07/02 23:03
(^-^)
みんカラ新規会員登録

ユーザー内検索

<< 2025/8 >>

     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31      

リンク・クリップ

本拠地ブログ 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2011/10/20 18:29:08
 
【北海道十勝】大草原の小さな宿「こもれび」 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2011/06/14 14:43:42
 

愛車一覧

ヘルプ利用規約サイトマップ

あなたの愛車、今いくら?

複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!

あなたの愛車、今いくら?
メーカー
モデル
年式
走行距離(km)
© LY Corporation