2012年03月26日
タイヤと構造
タイヤ交換の時期かタイヤネタが多いこの馬鹿ブログですが最近ちょっと気になっている事を一言書きたいと思います。先日モコ助のタイヤ交換時の記事を書いたときにコメントで「最近は表示サイズしか車検が通らなくなってきている」と言う趣旨のコメントを頂きましたが、なるほどと思う次第であります。と言うのもこれは自分の推測ですが、燃費基準などそれによるエコカー減税など税制優遇措置があるということはその燃費を担保できるのはメーカーが推奨するサイズであると思います。タイヤ幅、径、扁平率、空気圧はまともに燃費に影響を与えますのでやはり税制上の優遇措置が有る以上規定サイズの装着に厳しくなるのは当然かと思います。
以前このような問題が有りました。四駆などでキャンピング登録し税制上のメリットを享受しながら、通常時にその設備を下ろし走行していることが問題となり脱税行為とみなされ認定基準の厳格化、キャンピング車の税率の上昇などが行われた事があります。このケースを思い出してしまいます。規制緩和で前整備後点検から前点検後整備でも可能な車検に変わりユーザー車検が広く認知されましたが、それからか車の改造に対する取締が緩くなってきている気もします。お役所ではそのつもりは更々ないでしょうが、結果としてその傾向が有るのは確かだと思います。話がそれましたが乗用車などでタイヤの指示が厳しくなっているのは安全面と税制上の優遇措置との絡みがあるのではないかと思います。
それともう一点、尺物タイヤですね。尺物に限るわけでは有りませんが、極端なオーバーサイズタイヤを装着しているケースです。最近は様々な競技で非常に大きなタイヤを装着する車両が増えたと思います。確かにエンジンなどの性能が向上し駆動力は向上しているかと思いますが、制動力、タイヤを保持する部品強度、延いてホーシングの構造・駆動系の容量など考慮しているのだろうかと?不安になってしまうケースが多々見受けられます。マイナスオフセットに慣性重量の大きなタイヤを履けば駆動系には物凄い負担が発生します。ハブボルトには過大な力が発生し車歴が長い車両だと通常の仕様でも錆びでボルトが痩せたり、使用時のトルクでボルトが伸びたりと限界値が低下しているケースは珍しく有りません。破断の可能性を常に持っている事を認識し定期的点検、交換を行う必要があると思います。
ランクルのリアセミフロートアクスルではドライブシャフトの固定はCクリップのみで構造的に通常使用では一定の強度を保っていても、これを逸脱すると脆弱な部分として無視できません。装着し競技したいならばフルフロートアクスルは必須ですね。以前オフスペだったかな? 北川氏が書いた記事が今も印象に残ってますが、米国でスワンパーなど大きなタイヤを入れるときはアクスル、ブレーキを交換してそのタイヤの重量を十分に支えることができる様にトータルで車を作っていると言う記事がありましたが、確かにそうだと思います。国産四駆でこれができる車種は数える程しかなくランクル6#系、サファリぐらいではないかと。J7#、8#はフロントのデフのリングギア径が小さいのが問題です。確かに豪州ではそれ用にリアと同じ9.5inchのリングギアが使えるようにしたアフターパーツが存在する点からもウィークポイントなのでしょう。
競技に用いるケースでは急激なトラクションがかかったり通常走行では掛からない力が掛かり金属疲労を早めることは容易に想像されます。通常の交換サイクルでは長すぎるのは言うまでもありません。
改造はメリットデメリットの把握は勿論ですし、タイヤは十分な機能部品ですから車の構造と容量を考慮にいれ危険が及ぶ恐れがある部品の定期的点検と交換を行う事が出来なければ、若しくはそれが判らないならば装着を見送る必要があるでしょう。自由とは同時に義務と責任が発生することを忘れてはならないと思います。
ブログ一覧 |
その他の車 | 日記
Posted at
2012/03/26 15:44:04
今、あなたにおすすめ