
始めてこのエンジンを見たときは
エライ小さいなぁ!
と思ったものです。
修理書を読んでいると3B⇒1PZ、13BT⇒1HZとモデルチェンジしたように書いてありますが、そう思うとなるほどと思う面も有ります。3Bの98ps/23kgが115ps/23.5kgと向上してますが、多気筒エンジン化することによってトラック然とした感じから洗練された感じになっています。6気筒の1HZに比べると静粛性、トルクの厚みは負けますが、3Bに比べるとレスポンス、トルクの全域でのフラットさ、静粛性、回転のスムーズさでは明らかに向上しているのを感じます。
1HZ+H55Fのトルク型エンジン+トラックミッションの組み合わせは発進の為の強力な駆動力を発生させるH55Fの特性が1HZの大排気量から来る低速トルクを更に感じさせますが、1PZ+R151Fの乗用車ミッションはクロスレシオ+ハイギアーと言う事で排気量の差から来るトルクの絶対量の差を更に広げる感じになってしまい、力が無いという感じになってしまうのでしょう。
ただ1PZのフケの素早さは魅了的で1HZのぬわぁ~と盛り上がって来る感じと違い、一気にフケ上がる感じがします。ですから引張り気味で運転するとそれなりに走りますが、この感じが好みか、どうかが評価に差が出る所でしょうね。そこでファイナルを4.111⇒4.556に輸出用と同様にしてあげるとようやく本来の姿になるのでしょうね。
1PZに1HZのフライホール、H55Fの組み合わせで乗っている知り合いがいますが、1PZと言えども低速のトルクの細さを感じないといいますので、ギア比の問題は大きいと思います。ちなみに
R151F H55F 差
1速: 4.313 4.843 12%
2速: 2.330 2.618 13%
と1割強の差があるので、1PZにH55Fの組み合わせだとR151Fの組み合わせとでは、1速で23.5kg⇒26.3kgのトルクを発生するのと同じような感じになります。6気筒の2Hぐらいになるということですね。この差は大きいかもしれませんね。
ただPZJの鼻先の軽さはセミロングでも感じます。スノーアタックで雪の壁にぶち当たった際にノーズがふっと浮き上がるようになります。1HZやY60ではもぐっていきますが。。。
J7#の為だけに作られた珍しい5気筒エンジンの1PZ。いい素質を持ちながらミッションとの組み合わせで実力発揮できず正当に評価されず気の毒な一面があります。4.556のファイナルが搭載されたモデルが国内でも発売されていたらその評価は全然違った物になっていたでしょうね。
Posted at 2010/06/22 08:26:39 | |
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