北国・富山新聞ホームページ( 2011.3.17)より
東日本大震災で被災し、避難を余儀なくされた福島県の住民らが16日、仮の住まいを求めて続々と富山県入りした。中には着の身着のまま逃げてきたサンダル履きの男性の姿もあり、地縁のない土地を訪れた被災者の一人は「車が次々に流され、まるで地獄絵図のようだった」と、地震で押し寄せた津波の恐怖を振り返った。
「天井の高さを超える波が来た。堤防は壊され、ただ見ているしかなかった」。
福島県新地町の相馬共同火力発電所の新地発電所で働いていた男性(30)は作業中に地震に遭った。強い揺れが収まると、作業員らは外に出たが、地面は割れており、「すぐに津波が来る」と発電所内にある建物の3階に避難した。階下には白く砕けながら押し寄せる大波が見え、「津波に追われて、逃げている車もあった」と恐怖の体験を語った。
男性らは発電所内で一晩過ごして、帰宅したが、自宅のある南相馬市は福島第1原発の20キロ圏内にあり、友人ら4世帯9人と福島県を出た。車で西へ向かい、15日に富山市に着いた。
同じ発電所で働く男性(54)は富山には全くゆかりがないとし、「北海道へ行こうかとも考えたが、こっちの方が安全と思った。中越地震があった新潟は避け、富山まで来た」と話した。
一方、富山市内に住む長女を頼った福島県いわき市内の男性(73)は、「家族に説得されて県外に出た。福島ではガソリンを給油できず、新潟市内で1時間以上並んで2千円分だけ入れてもらった」と苦難の行程を語った。公営住宅の無償提供を知り、17日から入居する予定で、男性の長男(41)は「大変ありがたい。被災地には行く当てがなく、残るしかないと思っている人もいる。こういう情報を伝えてほしい。何かあってからでは遅い。早く出発して正解だった」と話した。
東日本大震災を受け、県は16日、県営住宅と、舟橋村を除く県内の市町営住宅を被災者に無償で提供すると発表した。
入居期間は原則6カ月間で、戸数は275戸。本人確認できる書類があれば、申請できる。富山市営住宅の入居期間は1年間で、地元自治体発行の罹災証明書が必要だが、後日提出しても構わない。
16日夕までに県営住宅に10世帯41人、富山市営住宅に10世帯34人の入居が決まった。
被災者、続々と富山に 東日本大震災 富山県など公営住宅を提供
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今朝の新聞にも被災者の方が富山へ避難され地元の方の紹介で
入居にこぎつけた話が載っておりました。
そのケースはNPO関係だったようですが、
富山県としても公営住宅の提供の取り組みをしていることが
富山県のHpに掲載されております。
全部で275戸(3/15現在)あるそうです。
詳細は以下のとおりです。↓
被災者の方々へ公営住宅を無償提供します
仮設住宅の建設まで今の状況ではまだ当分時間がかかると思います。
なれない土地に移住するのは色々とご不安も多いかと思いますが、
一つの選択肢として考えられると思います。
富山県にかかわらづ他県も同様の取り組みをされているようです。
富山県庁Hp
Posted at 2011/03/17 16:23:37 | |
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